原題:CASCADEUR

これがドイツのスタント馬鹿野郎だ!!

1998年ドイツ映画/カラー/106分/シネマスコープ/ドルビーデジタル 日本語字幕:岡田壮平/配給:クロックワークス

2002年02月22日よりDVD発売開始 2000年5月25日よりビデオレンタル開始 1999年11月6日より、渋谷シネセゾンにて公開!

公開初日 1999/11/06

配給会社名 0033

公開日メモ バイクを追うゴーカート、セスナを追うグライダー!? 思わず「そりゃないだろ」と突っ込みたくなるハチャメチャ・アクション・ム一ビー、それが噂の『カスケーダー』だ! 

解説


バイクを追うゴーカート、セスナを追うグライダー!? 思わず「そりゃないだろ」と突っ込みたくなるハチャメチャ・アクション・ム一ビー、それが噂の『カスケーダー』だ! この“おばかっちジャーマン映画”を構想、勢いあまって監督・主演までしてしまったのは、長年、世界中でスタントマン修行を積んできたハーディ・マーティンス。「ドイツ映画はなぜスタントをもっと取り入れないんだ?」との彼の不満は、ここにきて大暴発!! 考えられうるだけのスタント・シーンを、この一作に惜しむことなく導入。空から人が降れば、車も空を行く。車に引きずられながら電話を掛ける奴もいる。笑いを通り越して、口ぽか〜ン。しかもストーリーの方も“いいじゃないの、オモシロくなければ映画じゃない”とばかりに、相当、おポンチなもの。まったくもって“スタント先付け・ストーリー後付け”なのだ。
主人公は元スタントマンのヴィンセント(ハーディ・マーティンス)。かつて事故で妻を失って以来、人目を避けて森で暮らしていた彼は古代遺跡研究生のクリスティン(レグラ・グラウヴィラー)と共に、時価2億5,OOOマルク(約160億円)の伝説の秘宝「號珀の部屋」を探す冒険に旅立つことになる。そんな彼らを狙う悪の一味。果たして秘宝はどこに? そしてどちらの手に渡るのか?
なんだかドイツ版『インディ・ジョーンズ』という気がしないでもないけれど、それを言うなれば、むしろ同じくスタントマン出身で監督までやってのけちゃったジャッキー・チェン『プロジェクトA』のノリ。そう言えぱ、ジャン=クロード・ヴァン・ダムだって『プレデター』でスタントマンをやってたし、我らが千葉真一の門下生・真田広之も、吹き替えなしのスカイ・ダイビングがきっかけで今の地位を獲得。このドイツが生んだ“スタント馬鹿一代”ハーディ・マーティンスだって大化けする可能性大ありなのだ。実際、CG全盛の映画界にあって、かたくななまでにスタントにこだわったその姿勢はカンヌ映画祭でも大受け。なかでもカーチェイス、銃撃戦、大爆破といった、映画ファン納得の<お約束>シーンでは、とりわけ熱烈なスタンディング・オベーションを受けた。
『悦楽晩餐会』(1996)、『バンディッツ』(97)、『ラン・ローラ・ラン』(98)、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(97)…。日本での公開が相次ぐポスト・ニュージャーマン・シネマ。でも、この際、そんなことどうだっていい。とにかくイキのいい無鉄砲な映画がこの『カスケーダー』。そう、ドイツの人たちも言っている。
「ハーディが登場すれぱ、アメリカのアクション映画も観客もかたずを飲むであろう」(フィルムエコー/フィルムヴォッヘ)と。

ストーリー



元スタントマンの主人公ヴィンセント(ハーディ・マーティンス)は、妻を撮影中の事故で亡くして以来森の中で一人ひっそりと暮らしていた。ある日、森の中で松の実を採取(彼の大切な収入源である)していると空から若い女性が降ってきた。
彼女は古代遺跡研究生のクリスティン(レグラ・グラウヴィラー)で、ナチスの伝説の秘宝“號珀の部屋”を捜し求めていたのである。“號珀の部屋”は第2次大戦中にヒトラーがロシアから強奪した伝説の秘宝で、部屋中が號珀によって作られているため、時価2億5千万マルク(約130億円)もする高価なものと言い伝えられていたが、現在は行方不明になってしまい、世界中が血眼になって探し求めているものだった。クリスティンは同じく秘宝を追い求めていた謎の組織に追われて逃げていたのだ。二人は出会ったのもっかの間、ヴィンセントが彼女を駅まで送り届けた矢先、謎の組織の追っ手が彼に迫ってきた。冷酷非情な彼らは、“琥珀の部屋”のありかを教えるよう脅迫してきた。組織は二人を仲間とみなしたのだ。こうしてヴィンセントはクリスティンの熱意に巻き込まれるようにして、伝説の秘宝をめぐる追いつ追われつの大冒険に旅立った。その先に待ち受けるのは、命がいくつあっても足りないようなまさに空前絶後な状況の連続なのだが、果たして二人の運命はどうなるのか。また、“號珀の部屋”は見つかるのか。結末は神のみぞ知る…。

スタッフ

監督・製作・原案: ハーディ・マーティンス
製作: レグナ・グラウヴィラー
脚本: ジミー・C・ゲルム、ウヴェ・ヴィルヘルム
撮影: マルクス・フラウンホルツ
編集: ウヴェ・コスマン
音楽: フィリップ・ファビアン・コルメル
衣装: フランク・ノル
スタントマンコーディネイト: ハーディ・マーティンス

キャスト

ヴィンセント: ハーディ・マーティンス
クリスティン: レグラ・グラウヴィラー
大佐: ハイナー・ラウターバッハ
ブル: アンドレアス・ホッペ
ゴンツォー: エックハルト・プロイス
ピエール: ロベルト・ヴィクトア・ミニッヒ
教授: シャルル・レグニール
チップ: マリオ・イレク
フクス: リヒャルト・べ一ク

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