原題:BLADE

その肉体は不死身。その魂は人間。彼は血を流すヴァンパイア。 新たなヒーロー、黒いヴァンパイアが誕生! まさに新世紀にふさわしいアクション・スリラー超大作だ!!

ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭'99出品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/yubari/index.htm

1998年8月21日全米初公開

1998年アメリカ映画/カラー作品/ヴィスタ・サイズ/ドルビー・デジタル ニューライン・シネマプレゼンツアーメン・ラ・フィルムズプロダクション 原作:徳間書店/配給:日本ヘラルド映画

2005年11月16日よりDVDリリース 2002年06月19日よりDVD発売開始 1999年5月22日よりニュー東宝シネマ他全国東宝洋画系にてロードショー

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公開初日 1999/05/22

配給会社名 0058

解説

1998年8月に全米で公開されるや若者たちに圧倒的な人気を得て2週連続全米No.1の大ヒットを記録したこの作品は『スーパーマン』や『バットマン』といったヒーローたちと同様に、新たなスーパーヒーローとして観客を熱狂させました。
人間とヴァンパイアの両方の血を持つ新しい人類として生まれてきた「ブレイド」。母親が臨月の時にヴァンパイアに襲われ、間接的にヴァンパイアの血に汚染されてしまったという忌まわしい宿命を背負う男。昼夜関係なく人間と同じ生活を送ることができ、ヴァンパイア以上のスーパーパワーを持つ彼には、いつか自分がヴァンパイアに変身してしまうかもしれないという運命が待ち受けている。だが、人間たちを脅かし、世界制覇をもくろむヴァンパイアたちを抹殺する使命を持ち、自らの肉体と武器を使って戦闘マシーンと化し人類を救うため、そして自らの運命と向き合うべく立ち上がる!!
しかし今までのヒーローたちと違うのは、彼はブラックメン(黒人)であり、善と悪を交錯させたサガを背負っていることです。そしてクラシックなキャラクターとして存在するヴァンバイアを、世紀末から21世紀を迎えようとしている今、この新たな設定と斬新な映像で描く『ブレイド』は、まさに新世紀に贈るアクション・スリラー超大作として我々の脳を直撃します。
元はマーヴェル・コミックスのいちキャラクターだったブレイドは、その善と悪の両面を持つ異色の魅力でスナイプスの心を捉え、ブレイドを主役に迎えた新たなストーリーを蘇らせました。演じるは『デモリションマン』『ザ・ファン』の人気黒人俳優ウェズリー・スナイプス。自ら主演を望み、90%スタントなしにアクションをこなし、プロデューサーとしても参加した意気込みは相当なもの。また演技派であるゆえに主人公が持つ心の中の苦悩と葛藤を見事に演じています。
そしてこの画期的な映画を見事に映像として作り上げたのが、イギリス出身の新鋭スティーブン・ノリントン監督。『エイリアン2』のSFX効果アーティストを担当した彼が29才で監督デビューした『デスマシーン』を見たスナイプスが、低予算で作られたこの作品のセンスと完成度に惚れ込み、彼を『ブレイド』の監督に指名したのです。またノリントン自身はSFXアニマトロクス・アーティスト出身であり、ファンである日本のコミック、特に大友克洋や永井豪といった作家の影響を受けています。デジタル世代の旗手として創造した彼のコミック感覚的映像が全編に炸裂し、『ブレイド』はまさに全世界の若者たちを熱狂させることができる映画として完成させたのです。

ストーリー

近未来、若者たちが暗闇の街に集結する。精肉工場の扉の向こうは音楽にあわせて踊り狂う若者たちが集うクラブ。熱狂が最高潮に達した時、DJが叫ぶ。「シャワー・タイム!!」ここは、天井から人間の血液が降り注ぐヴァンパイアたちのクラブだったのだ。女に誘われた男が襲われようとしたその時、場内が異様な雰囲気に変わる。現れたのは防御コートを着こなし、不敵な笑みを浮かべた黒人、ヴァンパイア・ハンターの“ブレイド”(ウェズリー・スナイプス)だ。彼はヴァンパイアと人間の混血として生まれ、人間たちを脅かすヴァンパイアを抹殺するべく日々危険に身をさらしていた。次々と刀で始末していき、強敵クイン(ドナル・ローグ)を捕らえて焼き付くす。しかし、検死に回された遺体は起き上がり、女医カレン(N’ブッシュ・ライト)の首を噛み逃走し、ブレイドは重傷のカレンを連れて仲間のウィスラー(クリス・クリストファーソン)がいるアジトで、血清のガーリックエッセンスを注入して彼女を助ける。
人間杜会を配下に置こうと目ろむ純血ヴァンパイアのリーダー、ドラゴネッティ(ウド・キアー)は、密かに世界制覇の野望を持つフロスト(スティーヴン・ドーフ)に警告を与えるが、彼が暗黒院の書庫で古代予言書「マルガの君臨」をコンピュータで解読し、12人のヴァンパイアを生け賛に全能の力を得ようと企んでいる事を知る。
意識を戻したカレンを囮にしてフロストの手先の警官をおぴき寄せるブレイド。彼に母を死に迫いやった宿敵フロストの居場所を吐かせようと警官を追い、彼らのアジトである暗黒院に着く。暗黒院の書庫で、ブレイドは無気味な記録係パールとモニターで会話するフロストを見つけ、彼がマルガを蘇生させようとしていることに気づく。カレンとブレイドは古代文書が保管された書庫に隠れるが、そこにフロストの命令でやって来たクインたちが現れ、危機一発でウィスラーに助けられる。カレンはウィスラーからブレイドの出生の秘密を聞き、すでに血清が効かなくなりつつあるブレイドを助けようとする。だが彼女自身にも変化が起きつつあった。
フロストはドラゴネッティを殺害し、白分が独裁者になることを宣言する。そしてブレイドをも仲間に引き入れようとしたフロストは、断わった彼のアジトでウィスラーを襲い、カレンを人質にとる。ブレイドは息も絶え絶えのウィスラーから、フロストがマルガを蘇らせるためにブレイドの血を必要としているとことを聞く。自決したウィスラーへの悲しみとフロストヘの怒りを胸に、銀の弾丸とカレンが作った血液破壊液を持って暗黒院に乗り込むブレイド。だがそこに待っていたのは死んだはずの母親だった。彼女の姿に油断したブレイドは捕らえられ、儀式のための血を抜かれてしまう。瀕死のブレイドを救おうとするカレン。その瞬間にもマルガを呼び起こす儀式が始まり、12人の純血ヴァンパイアたちの額にブレイドの鮮血が落ちた。生け賛の肉体から抜けた魂は一つとなり、巨大な光の柱となってフロストの体に突き刺さる。マルガの巨大な力を得たフロストの前に立ちふさがるブレイド。フロストの世界制覇を阻止するために、今ブレイドは刀を抜いて最後の戦いに挑む…。

スタッフ

プロデューサー: ピーター・フランクフルト、ロバート・エンゲルマン
エクゼクティブ・プロデューサー: スタン・リー
監督: スティーブン・ノリントン
脚本: デピッド・S・コイヤー
特殊効果メイクアッブ・アーチスト: レッグ・キャノン
撮影監督: テオ・ヴァン・デ・サシド
スタント・コーディネーター: ジェフ・ウォード
衣裳デサイナー: サンジャ・ミルコヴィック・ヘイズ
プロダクション・デザイナー: カーク・M・ペトルッチェリ

ブレイド及ぴディーコン・フロストのキャラクターはマーヴ・オルフマンとジーン・コー
ランのクリエイトによる

キャスト

ブレイド: ウェズリー・スナイプス
ディーコン・フロスト: スティーブン・ドーフ
ウィスラー: クリス・クリストファーソン
カレン: N.ブッシュ・ライト
クイン: ドナリ・ローグ
ドラゴネッティ: ウド・キアー
マーキュリー: アーリー・ジョバー
カーティス・ウェッブ: ティム・グイネー
ヴァネッサ: サナ・ロサン
パール: エリック・エドワーズ

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