原題:BABE PIG IN THE CITY

ボクは出稼ぎに行きます。おじさんのために…。

1998年度作品/ユニヴァーサル映画/配給:UIP/1時間36分

2011年08月03日よりDVDリリース 2007年09月13日よりDVDリリース 2004年12月22日よりDVD発売開始 1999年9月24日よりビデオレンタル開始 1999年3月6日り丸の内ピカデリー1他、全国松竹・東急洋画系にて公開。 (また3月20日より日本語吹替版も上映されます)

公開初日 1999/03/06

配給会社名 0081

解説

あのベイブが帰ってきた! 食用豚から、牧羊犬ならぬ立派な牧羊豚(!!)として成長していくベイブの姿を描き、世界中の人たちに愛された『ベイブ』。アカデミー賞では、作品賞含め、7部門にノミネートされ、ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門最優秀作品賞、全米批評家協会最優秀作品賞を受賞しました。その『ベイブ』が、再び、私達の前に姿を現してくれます。前作ではプロデューサーだったジョージ・ミラーが、今回はメガホンをとり、原作のユーモアを見事に映像化したオリジナルのテイストを損なわない、新しい物語を作り上げました。それがパート2『ベイブ/都会へ行く』です。
前作でクリス・ヌーナン監督は、ベイブの奮闘ぷりを、微笑ましくおだやかなエピソードの積み重ねで描いていきましたが、今回の演出は『マッドマックス』シリーズのジョージ・ミラー監督。彼は、のどかな牧場で育ったベイブを“かわいい子には旅をさせろ”といわんばかりに、エキサイティングな都会に投げ込み、冒険させます。それは決して楽しい大冒険ではありません。ベイブはいきなり散々な目に合います。空港では、麻薬豚のぬれぎぬを着せられ、乗り継ぎ飛行機には乗り遅れ、ホテルを探せば、“豚はダメ”と断られ、やっと見つけたホテルは、まるでお化け屋敷のようなたたずまい。そして、そこに住み着く動物たちも、ヒトクセある強者ぱかり…。この映画に登場する都会は、シドニー、L.A.、パリ、N.Y.など、世界中の都市がミックスされた架空の都市。ここを舞台に、ミラー監督はベイブをいじわるな動物たち&エゴイスティックな人間たちの中に飛び込ませます。前作で「牧羊豚になるんだ」という意志を貫き、バカにされても、グチひとつこぼさず、必死に耐えた、けなげなベイブ。今回もホテルのイジワルなチンパンジーたちに『ハダカのピンク野郎』だの『意地汚い哺乳動物』と言われ、傷つけられても、決して相手を傷つけない。その心優しいキャラクターは健在です。
ベイブが苦労を重ね、生きる知恵をたくさん学び、成長していく姿も見逃せません。農場の動物たちと都会の動物たちが、全く違う個性の持ち主であることを知ったベイブは、彼らからいろんな攻撃を受け、なんと死を意識するような大変な事件にも遭遇します。しかし、彼は恐怖にじっと耐えます。窮地をくぐり抜け、立派な牧羊豚だけでなく、立派な雄豚として、たくましさも身につけていくのです。

ストーリー

“世界一の牧羊犬は豚だった”。牧羊犬コンテストで優勝したベイブと農夫ホゲット(ジェームズ・クロムウェル)。英雄には、チヤホヤと人が寄ってくる。子豚のベイブも例外ではなかった。牧羊豚として、世界中に知れ渡ったベイブと農夫には女王からの招待も! しかし、初老のホゲットには、農場暮らしが一番だった…。
ベイブとホゲットおじさんのもとには、イベントの出演依頼が殺到していたが、おじさんは見向きもしなかった。ところが、不測の事態発生。井戸のポンプを修理中、ベイブの不注意で、おじさんが井戸に落下し、大怪我! 「僕の体重がもう少し軽かったら…」落ち込むベイブ。収入が途絶え、農場は差し押さえられる大ピンチ。そして、エズメおぱさん(マグダ・ズバンスキー)は、決心する。「イベントの出演料で借金を返すしかない!」。農場のみんなと離れて、都会へ…不安で仕方がないベイブに、母親代わりのフライは言う。「勇気を出して。運命は勇気あるものに味方してくれるわ」。

初めて飛行機に乗ったエズメとベイブだったが、早くも空港でトラブル発生。解決したのは一日の終わりだった。やっと動物OKのホテルを見つけたが、そこは運河沿いのあやしいホテル。おまけにそこの住人は、動物ぱかりではないか。猿にバッグを盗まれ、さんざんバカにされたあげく、動物マジックショーに出演させられ…。でもベイブはがんぱった。「農場を救うためだ」と、“豚の丸焼き芸”まで一生懸命やった。しかし、ギャラなど出るわけもなく…。おぱさんとも別れ別れになってしまい、大都会でひとりぼっちのベイブ。その時、親友フェルディナンドが、ベイブを追って、大空を駆けていることなど、夢にも恩っていなかった。
世語をしてくれるホテルの人が出掛けてしまい、動物たちは腹ぺこ。猿のファミリーはスーパーに食料調達に行くという。よせぱいいのに、くっついていくベイブ。猿に「食料を持ってくるまで、ここで羊を引き止めておけ」と言われたが、それは羊じゃなくて、猛犬だった。ベイブはすごい勢いで追いかけられて、あまりの恐怖に死を覚悟する。ところが、犬が足をひっかけて、水路に半身落下! 「僕を殺そうとした犬…」でも、やさしいベイプはほおっておけず、水路に飛ぴ込み、犬を救い上げた。その優しさに感動した猛犬は、このときからベイブを『ボス』と坪ぶようになる。
ホテルでは、かわいそうな街の野良犬たちも一緒に食料の配給大会。そのときフェルディナンドが到着。農場の仲間との再会に、つかの間の幸せを味わうベイブ。ところが、突然、衛生局員がやって来て逃げ回る動物たちは次々と捕らわれ…なんとか逃れたベイブとフェルディナンドだったが、ベイブは動物たちを救出しに行くと言う。「犬都会で豚一匹に何ができる!」というフェルディナンドの言葉も聞こえない。動物たちを助けるため、ベイブは夜の大都会を走り続けた!

スタッフ

監督: ジョージ・ミラー
製作: ジョージ・ミラー、ダグ・ミッチェル、ビル・ミラー
アニマトロニクス: ニール・スキャンラン・スタジオ
視覚効果&アニメーション: リズム&ヒューズ、ザ・ミル・アニマル・ロジック
アニマルアクション: カール・ルイス・ミラー
プリメイテス: スティーブ・マーチン
ファースト・アシスタント・ディレクター: P・J・ポードン
アート・ディレクター: コリン・ギブソン
衣装: ノーマ・モリシュー
プロダクション・デザイナー: ロジャー・フォード
製作総指揮: バーバラ・ギブス
編集: ジェイ・フリードキン、マーガレット・シクセル
音楽: ナイジェル・ウェストレイク
撮影: アンドリュー・レスニー、A.S.C.
アディショナル・ユニット・ディレクター: ダフィン・パリス
キャラクター創作: ディック・キング・スミス
脚本: ジョージ・ミラー、ジュディ・モリス、マーク・ランレル

キャスト

マクダ・ズハンスキー、ジェームズ・クロムェル、ミッキー・ルーニー

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