アナライズ・ミー
原題:analyze this
ストレスのたまった現代人のこころを開放感で満たし、 ハートフルな笑いで包み込む超話題作。 アメリカで1200万人以上の圧倒的共感を得て、いよいよ日本上陸!!
1999年アメリカ映画/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD、SDDS/1時間44分 ワーナー・ブラサーズプレゼンツ/ビレッジ・ロードショウ・ピクチャーズ&NPVエンターテインメント提携/ ボルチモア、スプリング、グリーク・ピクチャーズ、フェイス、トライベッカプロダクション/ 字幕:戸田奈津子/提供:日本ビクター、日本ヘラルド映画/配給:日本ヘラルド映画
2000年9月22日よりビデオ発売・レンタル開始 2000年3月24日よりDVD発売 1999年11月6日より公開
公開初日 1999/11/06
配給会社名 0058
解説
映画界を代表する名優ロバート・デニーロとコメディ界の売れっ子ビリー・クリスタル。2大スターがストレスに悩む現代人の心情をコミカルに演じて全米では1億ドルを突破するという快挙を成し遂げ、デ・ニーロの出演作でも空前のヒットを記録した超話題作が遂に登場します。
新世紀に向けてハイテク化が進み、人と人のコミュニケーションよりもコンピュータと対面する時間が多くなってしまった現代人の生活。しかしストレスのたまった人の心を癒せるのは機械ではなく、血の通った人間同士でしかありえない。進歩する便利さの中で忘れかけていた人として当たり前な感情、現代人の内に秘められていた心の叫ぴを再確認させてくれた作品がこの『アナラ・イズ・ミー』です。アナライズとは“分析する”という意昧ですが、この作品の最大の面白さは心を癒し会う主役の二人がマフィアのボスと精神分析医という普通では考えられない対照的な組み合わせになっているところ。普通なら難しくなりがちなメッセージが、この二人のチグハグでコミカルなやりとりを通じて描かれ、思いっ切り大笑い出来るストレス解消映画に仕上がっているのだから、全世界でヒットしないわけがありません。しかも、二人の男たちが互いの心心を癒し、過去のトラウマから開放され、新しい人生に踏み出す爽やかなラスト・シーンでは思わずほろりとさせられるオマケつき。ただのお笑いだけではなく心に開放感を残す爽やかな幕切れが、全米では特に現在の好景気を支えるビジネスマンの共感を集め、劇場へのリピーターも続出しました。
ニューヨークで絶大な権力を握るマフィアのボス、ポール・ヴィッティはどこから見ても冷酷非情のタフガイ。ところが最近、夜も眠れず人前に出ると胸が痛くなる“パニック症候群”と診断され、精神分析医、ベン・ソボルのお世話になるが、ぶっそうな患者の出現で医者の生活はメチャメチャになってしまう。ストレスから、もはや人を殺せなくなったマフィアのボスと気弱な精神分析医。本当なら出会うはずもなかった別世界に住む二人の間にやがて友情がめばえ、ベンはポールの相談役(コンシリエーリ)となって、命がけのマフィアの総会に乗り込む…。
ストレスに悩み、精神分析医のもとを訪ねるマフィアのボス。この奇想天外な設定が気に入ってプロデューサーのポーラ・ワインスタインは映画化を決意しました。精神分析医役はすぐにビリー・クリスタルに決まり、ボス役にロバート・デニーロを起用しようと提案。『ゴッドファーザー』や『アンタッチャブル』などでマフィアのポスを演じてきたデ・ニーロはこれまでの自分を茶化したポール役が気に入り、映画に参加することになりました。すごみのある顔で相手を脅したかと思うと、次の瞬聞、子供のように大声で泣き出す。ドラマティックな感惰とコミカルな軽さを自在に演じ、その演技の幅の広さで新境地を切り開くことに成功したデ・ニーロ。監督ハロルド・ライミスは「デ・ニーロがポール役で参加することでこれまでのコメディとはひと昧違うリアルな作品が作れると思った」と語りますが、過去に演じたマフィア役をモチーフにしつつ、人間的な暖かさも盛り込み、繊細で、愛すべきボスの役を作り上げています。
一方、『恋人たちの予感』などのヒット作で知られるビリー・クリスタルの方は製作総指揮も担当、恒例のオスカーの司会を断ってまで、この映画に専念したという熱の入れよう。人騒がせな患者にふり回される気弱なインテリを演じて、デ・ニーロと最高に息の合った好演を見せます。共演はベンの婚約者ローラに『ロミオとミッシェルの場合』で人気上昇中のリサ・クードロ一。ポールのマフィアの宿敵シンドーネに『狼たちの街』の売れっ子チャズ・パルミンテリ。ポールの忠実なボディガード、ジェリー役に『ブロードウェイと銃弾』のジョー・ヴィテレッリ。ベンの息子マイケルに新人のカイル・サビヒー。
監督は『恋はデジャ・ブ』や『クロ一ンズ』など現代的なコメディを得意とするハロルド・ライミス。製作は『恋のゆくえファビュラス・ベイカー・ボーイズ』のポーラ・ワインスタインと『ワグ・ザ・ドッグ/うわさの真相』のジェーン・ローゼンサール。脚本はテレビの人気シリーズ「マーフィ・ブラウン」のピーター・トーランと新人のケネス・ローナガン。撮影監督は『ピアノ・レッスン』のスチュアート・ドライバーグ。プロダクション・デザインは『マルコムX』のウィン・トーマス。編集は『ラリー・フリント』のクリストファー・テレフセン。音楽は『ゲーム』のハワード・ショア。撮影はニューヨークやニュージャージーの周辺で行われました。
なお、『思い出のサンフランシスコ』などの大ヒットで知られるポピュラー音楽界の大御所トニー・ベネットが歌手役でゲスト出演し、ラストシーンで見事なボーカルを披露しています。
ストーリー
父のあとを継ぎニューヨークで絶大な権力を握るマフィアのボス、ポール・ヴィッティ
(ロバート・デ・ニーロ)は最近、奇妙な発作に悩まされていた。緊張した場所に出ると突然、心臓発作を起こし呼吸が苦しくなる。病院での診断の結果はストレスからくる“パニック症候群”。やがてポールがボディ・ガードのジェリー(ジョー・ヴィテレッリ)の紹介で精神分析医のベン・ソボル(ビリー・クリスタル)のもとに一目を忍びつつ通うようになる。
ベンがヴィッティのファミリーと遭遇したの、ある車の事故だった。渋滞した道路でジェリーの車に追突したベンは保険の話を切り出すがジェリーは特に気にする様子もなく立ち去った。しかしボスのポールに精神分析医が必要だと知りベンのオフィスにやって来た。有名なギャングの一行を見て恐怖のあまり震え上がるべン。保険の件で脅されるのかと思いきや、ポールの話を聞いてびっくり。彼は彼はストレスによる心の病にかかっていた。2週間後のマフィアの総会にまで病気を直してほしいとベンの前で泣き出すポール。それは、ベンには悪夢のような日々だった。
著名な精神分析医として都心で派手な生活を送る父とは対照的に、郊外で退屈な患者を相手に地味に暮らしてきたベン。バツイチの彼には十代の息子マイケル(カイル・サザビー)がいて、テレビ・レポーターの婚約者ローラ(リサ・クードロー)との結婚も間近。そんな彼にとって、ポールはこれまでになく手ごわい患者に見えた。
ローラとの結婚式のため、マイアミでの休暇に入ったベンだったが、セラピーを必要とするポールのファミリーは旅先にまでやってきた。夜中にいきなりホテルの寝室を現れ、ベンを部屋から連れ出すジェリー。愛人のベットでもお勤めをはたせなかったことに自信を泣くし、ベンの目の前で大声で泣き出すポール。彼はライバルのシンドーネ(チャズ・パルミンテリ)に命を狙われ常に緊張した状態にさらされている。ベンはポールの集中治療をしぶしぶ受ける。
ベンが有名なマフィアのボスを治療していると知り不安な予感に襲われるローラ。予感は的中しベンとの結婚式の最中に殺し合いが発生。式は台無しとなる。ベンを追っていたのはポールの一行だけでは無かった。マフィアの事件を捜査中のFBIはベンに強制的な協力を要請し、、彼は隠しマイクをつけてポールのもとに向かう。
ベンの異変に気が付いたファミリーは秘密を握るベンを殺すようにポールに命じ、隠しマイクを奪いとろうとするが、患者の病気を優先するベンはFBIの命令に背き、すでにマイクを処分。ベンはポールの心謎に迫ろうとする。やがてポールポールの父親が幼い彼の目の前で殺害されたことを知り、それがトラウマとなってポールの心にのしかかっていたことが分かる。
ベンとローラの二度目の結婚式が協会で行われるが、再びジェリーが顔を出し、ポールを無理やりその場から連れ去った。調子を崩したポールのかわりに相談役(コンシリエーリ)としてマフィアの総会に参加して欲しいと言われるベン。ギャング・スーツを着て会場に乗り込んだベンは、命がけのぶっそうな会合に挑んだ。荒っぽい言葉を連発して会場をわかせるベン。と、そこヘポールが現われ、ヤクザから足を洗いたい、と衝撃の告自を始める。その場を去ろうとしたポールの一行に銃を向けるシンドーネのファミリー。その時、会場は讐察に包囲され、ギャングたちは捕らえられる。
18か月の刑を言い渡され、刑務所暮らしを送るポール。面会に行ったベンの前に彼は元気な姿を見せる。自分の心の病を乗り越えたポールの顔は晴々としていた。再び彼のセラピーを引き受ける約束をするポール。それは二人の新しい友情の始まりだった。
スタッフ
監督: ハロルド・ライミス
製作: ポーラ・ワインスタイン、ジェーン・ローゼンサール
脚本: ピーター・トーラン、ハロルド・ライミス、ケネス・ローナガン
原案: ケネス・ローナガン、ピーター・トーラン
製作総指揮: ビリー・クリスタル、クリス・ブリガム、ブルース・バーマン
撮影: スチュアート・ドライバーグ
美術: ウィン・トーマス
編集: クリストファー・テレフセン
協同製作: レン・アマート
音楽: ハワード・ショア
キャスト
ポール・ヴィッティロ: ロバート・デ・ニーロ
ベン・ソボル: ビリー・クリスタル
ローラ・マクナマラ: リサ・クードロー
プリモ・シンドーネ: チャズ・パルミンテリ
ジェリー: ジョー・ヴィテレッリ
マイケル・ソボル: カイル・サビヒー
特別出演: トニー・ベネット
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