原題:200 CIGARETTES

ニュー・イヤーズ・イヴ23:59 夜明け前のラヴ・ストーリーズ

1998年/アメリカ映画/パラマウント・ピクチャーズ=レイクショア・エンタテイメント提供/ MTVフィルムズ=ドッグスター・フィルムズ共同提供/102min/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD/ 日本語字幕:石田泰子/提供:アスミック・エース/配給:アスミック

2000年6月23日よりDVD発売 2000年6月23日よりビデオレンタル発売 1999年11月20日より恵比寿ガーデンシネマにてロードショー!

公開初日 1999/11/20

配給会社名 0007

解説

ニュー・イヤーズ・イヴ23:59
夜明け前のラヴ・ストーリーズ
12月31日、誰もが一年を振り返り、次の年はもっといい年になるように願う特別な日。年越しパーティーに向かうシングルたちはみんな、新しい年の最初の朝を一緒に迎える相手を探している。街中がソワソワとして落ち着かないこんな日には、きっとドキドキするような出来事が起こるはず!豪華若手スター総出演で贈るキュートな青春ラヴ・ストーリーズ。全米では興行成績初登場第10位を記録。クリスマス・イヴを舞台にした映画は数あれど、いまだかってなかったニュー・イヤーズ・イヴの恋愛映画。本作はこの日を恋人達の新たなメモリアル・ディにする映画となるだろう。
あなたは誰とどこにいる?
1981年12月31日。ニューヨーク、イーストヴィレッジの自宅でパーティを開いたモニカは、いつまでたっても誰一人ゲストが現れなくて焦っている。パーティに向かっているはずの友人たちは、まだ街の中をうろついていた。ルーシーと、恋人にふられたばかりのケヴィンは彼の愚痴に付き合って恋愛観を語っているうちに、何だかお互いが気になり始める。モニカの従姉妹ヴァルは友人ステフィと道に迷って飛び込んだライヴ・ハウスでパンクロッカー、トムとデイヴにナンパされてイイ雰囲気。遊び人のジャックは前夜に関係を持ったシンディが思いがけずヴァージンだったことに驚くやら嬉しいやらで、パーティどころじゃない。モニカの元カレのエリックは新しいGFのブリジットとうまくいっていると思いきや、「セックスが下手」という理由でフラれそう。彼らは新しい年を、新しい恋で迎えることができるのだろうか!?
もうすぐ新しい朝がやって来る
ニュー・イヤーズ・イヴは不思議な夜。単なる365分の1のはずなのに、一年のどんな日よりも人のぬくもりが恋しい。イヴの夜の魔法にかかったように、新しい出会いを求める十人十色の若者たち。それぞれのエピソードをリズミカルに行き来して、楽しいけれど落ちつかない、ワクワクするようなこの夜独特の空気が映し出されていく。物語を繋ぐ軸として登場するのは陽気なタクシードライバー。カップルやシングルたちを車に乗せては、悩みを聞いたりアドバイスをしたり。ケヴィンが置き忘れていった1カートンのたばこを乗客たちに配りながら街を流していく。つきあい始める者、別れる者、幸せを手に入れる者、それぞれの想いも時計の針が24時を指す頃にはいよいよ最高潮。でも夜が明ける頃には誰もが同じものを手に入れる。そう、みんなが新しい朝の光を迎えるのだ。それまでの自分や人間関係をリセットして、新しい物語が始まろうとしている。
豪華パーティへようこそ!
夢のキャスティングが実現
監督は本作が初監督作となるリサ・ブラモン・ガルシア。オフ・ブロードウェイの演出家を経て、近年は『スピード』『JFK』などのキャスティング・ディレクターとして活躍中。数々のスターを見いだしてきた彼女の経歴のおかげで夢のようなキャスティングが実現。『ラリー・フリント』のコートニー・ラヴ、『ロミオ+ジュリエット』のポール・ラッド、『バッファロー‘66』のクリスティーナ・リッチ、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のケイシー・アフレック、『アルマゲドン』のベン・アフレック、『世界中がアイ・ラブ・ユー』のギャビー・ホフマン、『リアリティ・バイツ』のジャニーン・ガラファロ、『ユー・ガット・メール』のデイヴ・チャベル、『ザ・エージェント』のジェイ・モア、『I LOVE ペッカー』のマーサ・プリンプトンら若手スターが総出演。お祭り気分を否が応でも盛り上げる豪華な顔ぶれ。また、ミュージシャンのエルヴィス・コステロが本人役で特別出演を果たし、パーティ気分に彩りを添えている。
カラフル&ポップな音楽とファッションが満載
音楽はニューウェイブの旗手だったディーヴォのマークとボブ・マザーズボー兄弟。MTVのバックアップのもと、細部にまでこだわった選曲。エルヴィス・コステロ、ザ・カーズ、ブロンディ、クール&ザ・ギャング、ザ・ラモーンズなど80年代初頭の華やいだ空気をそのままパックしたような懐かしい曲がずらりと揃っている。カラフルでポップなファッションも満載。部屋も色鮮やかに飾り立てたモニカはエメラルド・グリーンのドレス。背伸びしたい年ごろのヴァルは胸元の大きく開いたドレスにアニマル柄のコート。それぞれのキャラクターに完璧にマッチしたカラーとスタイルのファッションで楽しませてくれる。
たばこと恋にまつわるetc.
「大晦日が誕生日なんて最悪だ。誰も彼もが浮かれきってる」とふて腐れるケヴィンに、ルーシーがプレゼントしたのは1カートン=200本のたばこ。こんなチープなものだって、シチュエーションと気持ち次第で充分素敵なプレゼントになり得る。
時間を持て余したとき、都合が悪くなった時、言葉にできないもどかしさをまぎらわせる時、たばこに火を点け煙を吹き出して、その場をやり過ごす。ニュー・イヤーズ・イヴの喧燥に翻弄される自分たちの感情をちょっと持て余し気味の登場人物たちは、たばこを吸い続けずにはいられないのかもしれない。ケヴィンは言う。「たばこは他人に対するバリア。みんな煙幕を張って人間関係をゴマかしてる」。次の年こそは、煙幕を張らずに恋人や友人たちと向き合える年になりますように!

ストーリー

1981年12月31日、ニュー・イヤーズ・イヴ。ニューヨークはお祭り気分に浮かれている。新しい年の期待にワクワクしながら、いろいろなカップルが連れ立って歩いている。

年越しホーム・パーティ。モニカは友人のヒラリーと二人っきりで待機中。お酒や食事が用意万端の中、20時、21時、21時25分になっても誰も来ない。出て行こうとするヒラリーを元恋人でアーティストのエリックを紹介するからと引き止めようとするが、彼女は戻って来ると言い残して出ていってしまう。「私って、実は嫌われ者!?」一人残されたモニカは絶句する。

大晦日用に内装をデコレーションしてディスコ・ミュージックをかけ、ノロノリで走るタクシー。そのタクシーでパーティに向かうのはケヴィンとルーシー。二人は友達同士、別に付き合っている訳じゃないが、お互い独り身の二人は、これも腐れ縁と大晦日を一緒に過ごそうとしている。よりによってケヴィンは前日に恋人のエリーにふられたばかり。しかも今日はケヴィンの誕生日。クサるケヴィンに彼女はタバコ1カートンをプレゼントする。バーに寄り道してバーテンをからかったり、なじみのダイナーに寄りながら、恋愛観を語っているうちに、しだいにお互いを意識しはじめる。しかし、想いが高まった時に二人はエリーとばったり出会ってしまう。

めいっぱいおしゃれをして郊外から出てきた二人の女の子、ヴァルとシンディ。従姉妹のモニカが開くパーティに向かっているが目指す住所を間違えて迷子になる始末。どんどん危険地帯といわれる“B地帯”に迷い込んでしまう。そして二人組のパンク少年につけ回され、ライブ・ハウスに逃げ込む。ところがパンク少年トムとデイヴはただ彼女達をナンパしようとしているだけだった。馴れない音楽とお酒でハイになる女の子たち。意外に純情でヴァルに惚れてしまうトム。しかしヴァルはデイヴとイチャイチャしてばかり。

バーで飲んでいるエリックとアーティスト志望のブリジットとケイトリン。エリックと付き合っているブリジットは今夜行くパーティが彼の別れた恋人のホーム・パーティであることを知りうんざり。秘かにエリックを誘惑しようとしていたケイトリンもうんざりして、二人は彼を振ってバーテンをパーティに誘う。しかしこのバーテンも法科学校に通う普通で退屈な男だった。またもや男を置き去りにしてトンズラを決め込む二人。“ディスコ”タクシーに乗り込んだ二人に運転手は「恋よりも友情が大切」とアドバイスを贈る。そのころ荒れるエリックはモニカのパーティへ一番乗りをした。

自宅マンションの前で昨日出会った男に会いにいこうかどうか迷っているシンディ。ちょうど“ディスコ”タクシーが通りがかり「今夜はチャンスだよ!」と彼女を勇気づける。思いきってシンディはタクシーに乗り込んだ。デート相手のジャックは女たらしの売れない俳優。緊張しっぱなしのシンディは連れていかれたバーでヘマを連発。彼女のドジに振り回され続けたジャックは彼女と別れようとする。しかし、自分が彼女にとって“初めて”だったことを知ると態度が豹変。彼女を行きつけのインド料理レストランレストランに連れていく。お店でもドジを連発するシンディ。それでもシンディに優しくするジャック。しかし、しつこく“初めて”にこだわる彼についにキレてしまう。

“ディスコ”タクシーは、それぞれの男女を乗せ、街を流す。ケヴィンが置き忘れていった1カートン=200本のタバコを皆にプレゼントしながら…。新年が近づくにつれ、それまでバラバラだった男女は思い思いの気持ちを胸に秘め、いよいよモニカのパーティに集合してきた。

ニュー・イヤーズ・イヴ23:59。
それまでの1年をリセットする1分間。
はたして彼らの恋の行方は?

スタッフ

監督:リサ・ブラモン・ガルシア
脚本:ジェイナ・ラーセン
撮影:フランク・ブリンジ
音楽:マイケル・ブラモン
歌:マーク・マザースボー、ロバート・マザースボー
編集:リサ=ゼノ・チャージン
プロダクション・デザイン:アイナ・メイヒュー
衣装:スーザン・ライアル
共同製作:スティーブン・L・バーンスタイン、アンドレ・ラーナル
セシリア・ケイト・ローク
製作総指揮:マイク・ニューエル、アラン・グリーンスパン
トム・ローゼンバーグ、シガージョン・サイヴァットン
テッド・タネバウム
製作:ベッツイ・ビアーズ、デイヴィッド・ゲイル、ヴァン・トフラー

キャスト

バーテンダー:ベン・アフレック
トム:ケイシー・アフレック
タクシー運転手:デイヴ・チャペル
デイヴ:ギレルモ・ディアス
ケイトリン:アンジェラ・ファザーストン
エリー:ジャニーン・ガラファロ
ステフィ:ギャビー・ホフマン
シンディ:ケイト・ハドスン
ルーシー:コートニー・ラヴ
エリック:ブライアン・マッカーディ
ジャック:ジェイ・モア
ブリジット:ニコール・パーカー
モニカ:マーサ・プリンプトン
ヴァル:クリスティーナ・リッチ
ケヴィン:ポール・ラッド
本人:エルヴィス・コステロ
ヒラリー:キャスリーン・ケルナー

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