原題:THE TREAT

フランチェスカはロマンティックな愛の象徴。 ドリーは家庭的な愛の表現。 ミミは宇宙的規模の愛…。 そして男たちはみんな愛に飢えている。愛の欠如が男をダメにしているのだ。 スモールタウンの売春宿で働く3人の娼婦たちの売春ゲームの裏にあったものは・・・・・

☆東京国際ファンタスティック映画祭'98出品作品

1997年アメリカ映画/カラー/ヴィスタ/ドルビーSR/1時間27分/日本語字幕:関美冬/配給:パルコ+ザナドゥー

1999年1月15日より、パルコ・スペースパート3にて新春ロードショー公開決定!!

かきあげこのコラム::http://www.nifty.ne.jp/rforum/fcinema/hiroba/ageko/age10.htm

公開初日 1999/01/15

配給会社名 0077

解説

本作、『愛のトリートメント』は、社会で生きる女性たちのメタファーでもあります。この作品の中で「社会」は女の視点から描かれて、物語の中心は女たち。彼女たちの関心事、夢、人間関係、社会との関わり方を題材にしています。「娼婦」という職業に就く彼女たちは“男の欲求”と共存して生きて行くしかない。そんな女たちが演じるそれぞれの役柄は、男のファンタジーが作り出した創造物としての女なのです。作品は、一見すると3人の娼婦の2日間を追ったストーリーであるが、実は男性上位社会の縮図が如実に描写されている物語になっています。ここ30年間で社会は激変したにも関らず、いまだに世の中は男が支配しています。男の欲望とニーズが常に優先される社会なのです。登場する男性キャラクターは、ほとんどが脇役ですが、それぞれの人物が心理面からもかなり詳細に描かれています。またこの映画では社会の中で「売春行為」がいかに偽善的かという基本概念を描く事も忘れてはいません。「娼婦」という世界最古の職業は、違法行為にも関らず、相変わらずあらゆる階級の男たちのニーズに応えています。なかにはその「違法行為」を取締まるべき人間すら、自らが女を買う。男は売春行為に金を払い、その娼婦たちは法の下に守られてはいない。暴行・レイプ・監禁・殺人というあらゆる犯罪の危機にさらされている非常に危険な職業なのです。『愛のトリートメント』は、社会構造の比喩であるとともに、「現実」も表現されていて、売春という行為の本質と「法」の偽善性を考えられずにはいられない作品でもあるのです。

ストーリー

スモールタウンの売春宿“レディ・ラウンジ”で働く3人の娼婦たち。セクシーなフランチェスカ、しっかり物のドリー、信仰心厚いミミ。夫との哀しい思い出から逃れるため、ドラッグと男に溺れるフランチェスカ。レズビアンの恋人から身を隠し、夢を叶えるために必至で金を貯めるドリー。人類の魂の救済のため、毎夜変態男に抱かれる殉教者ミミ。それぞれに心に傷を負う彼女たちのもとに、ある日、市長の誕生パーティで働くという特別な「招待状」が届く。誰か市長のハートを手に入れることかできるのか?その報酬を手にするのは?そして幸せを手に入れることができるのは…?物語は、彼女たちの日常を追うと同時に、それぞれの過去を映し出していく。そして迎えたビッグ・イベントの夜。しかしそんな3人の娼婦たちの売春ゲームとは裏腹に、盛大なパーティは誰も予期し得なかった事態へと発展していくのだった…。

スタッフ

製作総指揮: カール・コルバート、ダン・セールズ
製作: ロバート・ミッケルソン、パトリス・ジョーンズ、スーザン・シャピロ
監督・脚本: ジョナサン・ジェイムズ
撮影: ジョーイ・フォーサイト
編集: ネッド・パスティル
原作: バム・ジェイムス(「The Treat」)
衣裳デザイン: ヴァーノン・サイモン
衣裳スーパーバイザー: リッケ・ロスバーグ
音楽: スティーヴン・クロウズ
美術: ジョナサン・ローバルタス
特殊効果: アルティメイト・エフェクツ
スチル・フォトグラファー: オルレーヌ・パチャーザ
共同製作: マーカス・ウィルド、ジェニファー・ペッカム、マーク・S・パーソン
      トーマス・D・アデルマン

キャスト

フランチェスカ: ジュリー・デルピー
ミミ: ジョージナ・ケイツ
ドリー: パメラ・ギドリー
トニー: ダニエル・ボールドウィン
マイク: パトリック・デンプシー
市長: シーモア・カッセル
ピエール: ヴァンサン・ペレーズ
サイモン: マイケル・ヨーク
大佐: アルフレッド・モリーナ
レイ: ラリー・ドレイク
ウェンディ: ヤンシー・バトラー
女マネージャー: ミンク・ストール
ブルース: マーク・ブーン・Jr.
レオ: フェントン・ローレス
キトゥン: キトゥン・ナティヴィダッド
ヴィニー: スチュワート・ランカスター
クリストファー: リッチモンド・アークェット

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