原題:one fine day

人生を変えてしまうほど熱い愛がある。

1997年度作品/カラー/ドルビーDTS・SRD/1時間50分

2007年12月19日よりDVDリリース 98年4月3火よりビデオレンタル開始! 97年9月6日より、日比野みゆき座ほか東宝洋画系にて公開!!

(C)1997 TWENTIETH CENTURY FOX 情報提供:20世紀FOX

公開初日 1997/09/06

配給会社名 0057

解説

メラニー・パーカーは建築家として、いま乗りに乗っているキャリア・ウーマン。今日はビッグ・プロジェクトを獲得するため顧客との大事なプレゼンテーションがある。
 ジャック・テイラーは新聞の人気コラムニスト。市長の収賄事件をすっぱ抜いたが、市長自ら記者会見に出席して反論するので、ガセネタだったらクビが飛ぶ。5時の会見までに記事の証拠を提出しなければならない。
 現代ビジネスの最先端で体を張った男と女。二人はどちらもバツイチで5歳の子供を抱えていた。子供が課外授業に行く桟橋から出る船の時間に二人とも遅れたことから知り合い、子供の面倒を大事な一日、見なければならなくなってしまう。
 お互いに自我が強く、突っ張り口論するのだが、子供に振り回されながら大事な一日をどう乗り切るのか?…。仕事を妨害する危機また危機。二人はお互いに魅力を感じるなんて思ってもいなかったが、気がつけば恋におちていた。一日の出来事を分刻みのスピーディなテンポで追い、97年最高のロマンチック・ラブ・ストーリーの訪れ。
 メラニーを演じるのはヒット作「アンカーウーマン」でもキャリアに生きる女性を魅力あふれる演技で見せ、「恋のゆくえ/ファビュラスベーカー・ボーイズ」などアカデミー賞に3度ノミネートされた実力と洗練された美しさが絶頂のミシェル・ファイファー。
 ジャックは、テレビ・シリーズ「E.R.」で人気急上昇中のジョージ・クルーニー。セクシーな男性美が女性の間で話題を呼び、映画は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」と新作「バットマン&ロビン」で3代目バットマンを演じ97年最大の成長株スターだ。
 二人の子供たち「インディペンデンス・デイ」で大統領の可愛い娘で登場したメイ・ホイットマンと、20世紀フォックスの話題の新作『ホーム・アローン3』でマコーレー・カルキンに変わって主役をやることが決定したアレックス・D・リンツが天才子役ぶりを発揮。
 新聞社のデスクを「メル・ブルックスの大脱走」ほかで2度アカデミー助演賞候補のチャールズ・ダーニング、汚職事件の鍵を握るリーバーマン夫人を「レオン」のエレン・グリーン、「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」のホランド・タイラー、ジャックの別れた妻を「シングルス」のシーラ・ケリー、「彼女は最高」のアマンダ・ピートが助演。
 監督のマイケル・ホフマンは95年アカデミー撮影賞、美術賞受賞の「恋の闇 愛の光」で才能を高く評価されているが、撮影賞を取ったオリバー・ステップルトン、作曲のジェイムズ・ニュートン・ハワード、編集のガース・クレイベンとも続いてコンビを組んでいる。
 製作のリンダ・オブストは大ヒット作「めぐり逢えたら」で知られる女性プロデューサーだが、彼女の体験的アイデアをもとに、「ムーンライト&ヴァレンチノ」のエレン・サイモンがテレル・セルツァーと共同でシナリオを書き、携帯電話を使った作劇とセリフのうまさは抜群。
 働く女性が、離婚し子供を抱えて直面している最も今日的なテーマを深刻ではなく、軽快なロマンスと共に描きたかったというのが製作者達の意図で、新しいタイプの女性映画でもある。監督は40年代にキャサリン・ヘップバーンとスペンサー・トレーシーが名コンビで演じた「女性No.1」「アダム氏とマダム」など、男性と女性が突っ張りあいケンカしながらも共通項を見つけて行くしゃれた会話と、洗練されたユーモアあふれるハリウッド映画最良の世界を復活させたかったと言っている。
 ミシェル・ファイファーの製作プロダクション、ヴィア・ロッサ作品で「デンジャラス・マインド」についでケイト・グインズバーグとファイファーが共同で製作総指揮を務めている。
 プロダクション・デザインは、「雲の中の散歩」「ため息つかせて」のデイビッド・グロプマン。
 ニューヨーク・ロケとロサンゼルスで撮影され、ナタリー・マーチャントの歌うテーマ曲もヒットしている。

ストーリー

メラニー・パーカー(ミシェル・ファイファー)は建築家として才能を高く評価されているキャリア・ウーマン。ミュージシャンの夫エディと離婚し、ひ弱な5歳の男の子サミー(アレックス・D・リンツ)を育てているが、仕事と育児に忙殺される毎日だ。
 ジャック・テイラー(ジョージ・クルーニー)は新聞記者で、コラムも署名で書き人気が高い。離婚した妻クリステン(シーラ・ケリー)は先週、再婚したばかり。バハマにハネムーンに出かけるので、5歳の娘マギー(メイ・ホイットマン)を預かってほしいと強引に押しつけられる。今日は野外授業の日で、8時に学校に連れていってほしいと言い残して…。
 メラニーとジャックはお互いに子供を連れ学校で出会うが、野外授業に出かける船の時間に遅れそうになり桟橋までタクシーを飛ばす。高慢だとメラニーに反感を持つジャック。彼女も自信過剰な男と警戒心を持ち携帯電話を利用して当てつけを言い合う二人。やっと桟橋につけば船が出たばかり。二人にとって今日は特別に大切な日なのだ。皮肉を言い合っている間に子供たちが携帯電話で遊んでおり、お互いの電話を取り変えてしまうが二人とも気が付かない。
 メラニーは2時にクライアントに会ってビッグ・プロジェクトを成立させる日なのだ。だがサミーのいたずらから苦労して作った建築模型を壊してしまう。時間までに修復を頼みにバワリーの修理屋へ急ぐ。
 メラニーの電話へ5時に市長の記者会見があるのでデスクに連絡せよと、かかってくる。ジャックの電話へ彼女の母親リタがエステに行く日なのでサミーを預かれないかとかかってくる。リタは声の主がジャックと知って大喜び。彼のコラムの大ファンなのだ。お互いに突っ張っていた二人は、携帯電話を通してまた会話を交わすことになってしまう。
 11時30分、ジャックはマギーを連れて新聞社へ。記者のセリア(アマンダ・ピート)は彼が好きだがジャックはつれない。朝刊で市長がバネッリという顔役から清掃業務契約の見返りに25万ドルの賄賂を受けていた、という記事を書いていたのだが、デスクのルー(チャールズ・ダーニング)が言う。「5時の記者会見で、市長自ら記事はでっちあげだと糾弾するそうだがガセネタだったらクビだ」と。
 情報源である市の会計監査補佐官マニーに会って5時までに記事の裏を取らなければならなくなる。
 12時25分、ジャックとメラニーは子供を預けるため98丁目の託児所で会い、そこで携帯電話を交換する。2時からプレゼンテーションなので子供を迎えにいって欲しいとジャックに頼み、5時からの記者会見の間はメラニーが責任を持つと言う。
 2時、メラニーはクライアントとの約束に間に合い仕事は高く評価され契約成立。5時半からお祝いに飲もうと誘われ断れなくなる。2時30分、ジャックは清掃局長の夫人イレイン・リーバーマン(エレン・グリーン)から証拠を掴むため彼女がいるという美容サロンに追う。
 3時15分、ジャックとマギー、サミーが待っているところへメラニーがやってきて子供二人を引き取るが、マギーが子猫を追って町の中で行方不明になる。警察に届けジャックに連絡しようとするが地下鉄に乗っている彼に電話が通じない。
 慌てふためくメラニーは5時に記者会見がある市庁舎にサミーを連れて駆け出す。シリア経由でマギーが見つかったとリタから連絡があり、ほっと安堵のメラニー。
 市庁舎では会計監査補佐官マニーの状況説明が行われているところにマギーを連れたジャックがやってくる。裏伝票の証拠が突き付けられ記者会見で難関を突破し、無事に役目を果たした。また二人はタクシーの中で言い争いになるが、子供たちは二人が持っていることを感じている。

スタッフ

監督:マイケル・ホフマン
製作:リンダ・オブスト
脚本:テレル・セルツァー,エレン・サイモン
製作総指揮:ケイト・グインズバーグ,ミシェル・ファイファー
撮影:オリバー・ステップルトン
プロダクション・デザイナー:デイビッド・グロプマン
編集:ガース・クレイベン
共同製作:メアリー・マクラグレン
音楽:ジェイムズ・ニュートン・ハワード
衣装:スージー・デサント

キャスト

メラニー・パーカー:ミシェル・ファイファー
ジャック・テイラー:ジョージ・クルーニー
マギー・テイラー:メイ・ホイットマン
サミー・パーカー:アレックス・D・リンツ
ルー:チャールズ・ダーニング
イェーツ・ジュニア:ジョン・ロビン・ベイツ
イレイン・リーパーマン:エレン・グリーン
クリステン:シーラ・ケリー
イェーツ・シニア:バリー・キヴェル
エディ:マイケル・マッシー
セリア:アマンダ・ピート
リタ:ホランド・テイラー

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