原題:saving private ryan

選ばれた精鋭は8人−。 彼らに与えられた使命は若きライアン2等兵を救出する事だった…。 スピルバーグがもたらす今世紀最大の衝撃!

1998年度作品/パラマウント映画&ドリームワークス映画提供 アンブリン・エンターテインメント・プロダクション/イン・アソシエイション・ウィズ・ミューチュアル・フィルム・カンパニー UIP配給/2時間50分

2010年06月11日よりDVDリリース 2004年11月26日よりDVD発売開始 2002年3月22日DVDレンタル開始 1998年9月26日より、全国東宝洋画系にて公開!

©1998 PARAMOUNT PICTURES AND DREAMWORKS L.L.C. AND AMBLIN ENTERTAINMENT.

解説



100年余りに及ぶ長い映画の歴史の中でこれほど激賞された映画があっただろうか。
これほど魂を揺さぶる映画があっただろうか…。ノルマンディ上陸作戦は成功に終わった侵攻として広く認められている。が、実はオハマビーチの侵攻と上陸は完全なる大失敗だったのだ。嵐のようにふり注ぐドイツ軍の銃弾の前に次々と若者が倒れ、海は真っ赤に色をかえた。映画は「ニューヨーク・ポスト」をして“その映像は非情なまでに美しく、過酷なまでに真実”と言わしめたこの衝撃的シーンから始まる。
1944年6月。第2次世界大戦の転回点となったノルマンディ上陸作戦の最中、オハマビーチの激戦を生き抜いたアメリカ歩兵師団のジョン・ミラー大尉に軍上層部から密かな使命が下った。「新兵ライアンを救出せよ」。ジェームズ・ライアン2等兵は、3人の兄たちと揃って参戦した。しかし、兄たちはこの2日間の戦闘で全員が戦死を遂げた。国と軍の決定は迅速だった。「残る1人を生きて祖国へ連れ戻せ」。 過酷な任務にミラー以下8名の男が選び出された。戦闘中行方不明となった一兵士を求め、敵中深く潜入する8人の特命隊。しかし、ドイツ軍との戦闘が激しさを増すにつれ、彼らの間には受けた命令に対する疑問が湧き出していった。「なぜ新兵1人の救出に8人の命を賭ける価値があるのか?」世界を揺るがし、人間の運命を変えた第2次世界大戦。『シンドラーのリスト』で栄光のアカデミー賞を手にしたスティープン・スピルバーグの最新作は、観るものを再び、あの忘れがたい時代へ引き戻す。連合軍による史上最大の侵攻作戦。その陰で進行する8人の兵士による1人の兵士の決死の救出行。命と引き換えの使命とは名誉の価値とは、そして償いの価値とは何なのか…。
スピルバーグが渾身の力を込め、戦争の残虐性と若者り悲劇を壮大なスケールで描いたこの作品に、早くもアカデミー賞最有力の声が飛び交っている。“キング・オブ・ハリウッド”。その名で呼ばれる彼が暮れ行く20世紀に向けて放つ衝撃の反戦映画だ。

ストーリー


1944年6月6日。連合軍によるノルマンディ上陸作戦が開始された。沖合いを埋め尽くした上陸用船艇とともに雪崩のように急襲する兵士たち。その中にジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)率いる米第2レンジャー大隊C中隊の面々がいた。5つの上陸ポイントのうち、ミラーたちがめざしたのは“オハマビーチ”。しかしそこは後に“ブラディビーチ”と呼ばれた酸鼻を極めた光景の中で、生死を分けたのは運だけだった。
ミラーたちが橋頭堡を築いて3日間。地獄の戦場をくぐり抜けた彼らに、さらに過酷な任務が待ち受けていた。「1個分隊で戦線を突破。生死不明の落下傘兵を探せ」。大隊長からの命令は、さすがのミラーもすぐには得心しかねた。第101空挺師団所属のジェームズ・ライアン2等兵(マット・デイモン)は故郷アイオワに母ひとりを残し3人の兄とともに出陣した。だが兄たちはこの1週間で全員が戦死した。
2人がノルマンディの海岸、1人がニューギニアの戦場で。報告を受けた軍事上層部の決断は迅速だった「残る1人を生きて祖国へ連れ戻せ」。命令を受けたミラーに許されたのは、C中隊から選り抜きの兵士たちを作戦に充てることだった。古参軍曹のホーバス(トム・サイズモア)、ライベン2等兵(エドワード・バーンズ)、カパーゾ2等兵、メリッシュ2等兵、狙撃手のジャクソン、衛生伍長のウエイド、アルバ伍長という顔ぶれだ。
ミラーの分隊はジープで101空挺師団が誤降下したと思われる地点に到着するが、ドイツ軍の砲撃でジープは大破してしまう。やがて分隊は銃声が散発的にする廃墟の街に入った。そこは米軍混成部隊が援軍を待ちながら街を死守していた。そこで一瞬の気の緩みから敵の攻撃を受けカパーゾが死んでしまう。カパーゾの死で分隊は一気に重苦しい空気に包まれる。「一人の兵士を救うために8人の命を危機にさらすのは道理に合わない」…果たして彼らの行く先に待つものとは…。

スタッフ

監督 ………… スティーブン・スピルバーグ
脚本 ………… ロバート・ロダット
製作 ………… スティーブン・スピルバーグ、イアン・ブライス、
    マーク・ゴードン、ゲイリー・レヴィンソーン
撮影 ………… ヤヌス・カミンスキー,A.S.C.
プロダクション・デザイナー ………… トム・サンダーズ
編集 ………… マイケル・カーン,A.S.E.
音楽 ………… ジョン・ウィリアムス
衣裳 ………… ジョアンナ・ジョンストン
共同製作 ………… ボニー・カーティス、アリソン・リヨン・セーガン
特殊効果スーパーバイザー ………… ニール・コーボールド
上級軍事アトバイザー ………… 元米海兵隊デイル・ダイ大尉

キャスト

キラー大尉 ………… トム・ハンクス
ホーバス軍曹 ………… トム・サイズモア
ライペン2等兵 ………… エドワード・バーンズ
ジャクソン2等兵 ……… バリー・ペッパー
メリッシュ2等兵 ……… アダム・ゴールドバーグ
カパーゾ2等兵 ………… ヴィン・ディーゼル
ウエイド衛生兵 ………… ジョバンニ・リビージ
アパム伍長 ………… ジェレミー・デイビス
ライアン2等兵 ………… マット・デイモン
ハミル大尉 ………… テッド・ダンソン
アンダーソン陸軍中佐 ………… デニス・ファリーナ

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http://www.rzm.com/pvt.ryan/
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