原題:THE PEACEMAKER

世界中の「核」は全てコントロールされているはずだった…

1997年/アメリカ/120min/DVD発売:ソニー・ピクチャーズエンタテイメント

2009年04月10日よりDVDリリース 2001年12月21日DVD発売&レンタル開始 全国東宝洋画系にてロードショー!!

ドリームワークス第1回作品 <ドリームワークス−SKG−とは?> ドリームワークスSKGはスティーブン・スピルバーグ ジェフリー・カッツェンバーグ、デビッド・ゲフィンの3人が中心となり 1994年10月に設立された。 長編映画、アニメーション、TV番組、音楽、本−−− あらゆる娯楽を企画・製作する、まさに夢工場である。

©1997 DreamWorks L.L.C. 情報提供:UIP

公開初日 1998/01/15

配給会社名 0081

解説

アクションの速攻と、人間の深い情感を巧みに絡ませ、本作でセンセーショナルな監督デビューを飾ったミミ・レダーは、ニューヨーク生まれのロサンゼルス育ち。86年から始まったNBCのシリーズ「LA Law」のエピソードを手始めに、演出家としてテレビ界に入る。95年、高視聴率番組「ER/緊急救命室」のエピソード“Love’s Labor Lost”の優れた演出で、エミー賞を受賞した。彼女の才能を見抜いたスピルバーグは、来年夏のドリームワークス超大作「ディープ・インパクト」の監督に早くも指名している。
主演のジョージ・クルーニーは、1961年5月6日、ケンタッキー州生まれ。父親は元ニュースキャスターで映画解説者。叔母が50年代に名を馳せた歌手のローズマリー・クルーニー。そして、いとこが俳優ミゲル・ファーラーという芸能一家に育つ。84年の「グリズリー2」で映画初出演をしたものの、以後はしばらくホラー系のB級作品が続く。95年、ついにビッグチャンスが到来し、TVシリーズ「ER/緊急救命室」の小児科医ダグラス・ロス役で人気が爆発。クエンティン・タランティーノ監督の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(’96)に脱獄犯役で主演した他、「バットマン&ロビン」(’97)では、3代目バットマン役を射止め、「素晴らしき日」(’97)ではミシェル・ファイファーと共演した。
そして、もう一人の主演ニコール・キッドマンは、1968年6月20日、ハワイ生まれのオーストラリア人。10歳で演劇芸術学校に入り、14歳でオーストラリアの映画「Bush Christmas」でデビューした。その後、テレビや映画で活躍、わずか17歳でオーストラリアの年間最優秀女優に選ばれる。89年、主演作「デッド・カーム」(V)がアメリカでもヒット。これを見たトム・クルーズの熱烈なオファーで「デイズ・オブ・サンダー」(’90)でハリウッドデビューを果たし、「誘う女」でゴールデン・グローブ主演女優賞を受賞した。「ある貴婦人の肖像」(’96)では、演技にこれまでにない幅を感じさせた。新作は、スタンリー・キューブリック監督の「Eyes Wide Shut」で、夫クルーズと3度目の顔合わせとなる。
今回、核テロリストに扮するマーセル・ユーレスは、ルーマニア生まれ。クライヨーバの大学で自由芸術の学位を取得。その後、長年の夢が叶い、上京して首都ブカレストの芸術院で4年間、演技の勉強に励む。ルーマニアではすでに25本以上の映画に出演し、ベテランの域に達している。ハリウッド映画では、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(’94)と「ミッション・インポッシブル」(’96)で、トム・クルーズと共演した。また、最近は、ルーマニア・オデオン・シアターの舞台「リチャード三世」で主役を務め、イギリスをはじめとするヨーロッパ各国での公演に参加した。

ストーリー

【ボスニア・ベイル】町の古い教会。廊下に一発の銃声が響き、一人の男が殺された。穏健派の財務大臣の死。これがすべての始まりだった……。
【ロシア/チェリャビンスク】ロシアのミサイル基地では、戦略兵器削減条約(START)に従って、核兵器の解体作業が行われている。そして、核弾頭10基が、破壊されるべく、貨物列車に積み込まれた。しかし、ヨーロッパとアジアを分かつウラルの山中で、その貨物列車は旅客列車と正面衝突し、大爆発事故を起こした。そして、数分後、辺り一面を死の灰が覆った。

【北米大陸航空宇宙防衛軍・司令部】ホワイトハウスではこの事故に注目、監視衛星の画像を分析した。核兵器密輸対策班のリーダー、ジュリア・ケリー博士(ニコール・キッドマン)は、この爆発事故が核兵器強奪のために仕組まれた意図的なものである事を指摘し、直ちに事件の調査を開始した。また、彼女を補佐するために選ばれた、ロシアに精通している特殊情報局のトーマス・デヴォー大佐(ジョージ・クルーニー)は、何者かが爆発によって時間稼ぎをし、残った核弾頭9基を盗み出したものと断定。その時、ロシアのコドロフ将軍(アリクサンダー・バルエフ)の名が浮上した。彼は事故を起こした貨物列車に乗っていて、事故後も生きていることが判明した。こうして、的は絞られた。

 【オーストリア/ウィーン】二人は共にウィーンに向かい、元KGBのディミトリ(アーミン=ミューラー・スタール)と落ち合った。ディミトリからの情報で、核弾頭輸送のために使ったと思われるトラックの足取りをつかむ。トラックは、チェリャビンスクからアゼルバイジャンまで借りられていた。借り主は“44E”。しかし、大佐の旧友でもあるディミトリは、敵の手にかかり、あえなく死んだ。

 【ボスニア・ベイル(国会)】その頃、ボスニアでは、教会で殺された大臣に代わって外交官のデューサン(マーセル・ユーレス)が、ニューヨークに派遣されることになった。

 【トルコ・ダシェスタン・クム鉱山地帯】一方、二人はコドロフらの乗ったトラックの行方を、監視衛星で捉えていた。デヴォー大佐は、ヘリコプター部隊で空からの追跡を開始する。トルコ空域からロシア空域へ侵犯し、ロシア軍に攻撃され数多くの仲間が死んだが、遂にコドロフを仕留め、危機一髪で核弾頭の回収に成功する。しかし、そこにあったのは8基。もう1基あったはずだった。その時、二人はヘリの追撃を逃れ、一瞬先にトラックから飛び降りたヴラドー(レネ・メドヴェスク)の存在を知った。彼が持ち去ったのだ。

【ボスニア/プルバビカ】ケリー博士たちは、ヴラドーの身辺調査を急いだ。彼には、外交官でピアニストの義兄デューサンがいる。デューサンの家に急行した平和執行部隊(IFOR)だったが、そこは既にもぬけの殻だった。“IFORへ”と記された一本のビデオテープだけが残されていた。デューサンはニューヨークに出発した。その時、ケリー博士は未解読になっていた暗号“44E”の謎を解き明かしていた。ニューヨークで核が爆発すれば……ケリー博士は、大統領の全権委任により、緊急核対策非常令を発令する。

【ニューヨーク】パックパックに核を入れ、デューサンは非常警戒体制下のマンハッタンを歩いていく。目的達成の時は近い。放射能探知機を頼りに、それを追うデヴォー大佐とケリー博士。二人の肩には、その時、250万人のニューヨーカーの命がかかっていた……。

スタッフ

監督:
ミミ・レダー
製作:
ウォルター・バークス
ブランコ・ラスティグ
製作総指揮:
マイケル・グリロ
ローリー・マクドナルド
共同製作総指揮:
ジョン・ウェルズ
脚本:
マイケル・シーファー
撮影:
ディートリッヒ・ローマン
プロダクション・デザイナー:
レスリー・ディレイ
音楽:
ハンス・ジマー
編集:
デビッド・ローゼンブルーム
衣装デザイン:
シェリー・コマロフ
サントラ:
ユニバーサル レコード

キャスト

トーマス・デヴォー大佐:
ジョージ・クルーニー
ジュリア・ケリー博士:
ニコール・キッドマン
ディミトリ:
アーミン・ミューラー=スタール
デューサン:
マーセル・ユーレス

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