原題:MY LIFE IN PINK

ぼくの夢はただひとつ。「女の子になりたい…。」

☆1998年ゴールデングローブ賞・最優秀外国語映画賞受賞 ☆1997年カンヌ国際映画祭正式出品作品・太陽賞受賞 ☆1997年モロディスト国際映画祭・最優秀作品賞グランプリ受賞 ☆1997年サラエボ国際映画祭・批評家賞/オーディエンス賞受賞 ☆1997年FT.ローダーデイル国際映画祭・最優秀作品賞/最優秀女優賞受賞 ☆1997年シアトル・ゲイ&レズビアン映画祭・最優秀作品賞受賞

1997年ベルギー・フランス・イギリス合作映画 後援:ベルギー大使館・ベルギー政府観光局/カラー/ドルビーSR/1時間33分 字幕:松浦美奈/配給:(株)ギャガ・コミュニケーションズ

1998年11月7日より、Bunkamura ル・シネマにて公開!

かきあげこのコラム::http://www.nifty.ne.jp/rforum/fcinema/hiroba/ageko/age02.htm

公開初日 1998/11/07

配給会社名 0025

解説

女の子になりたい少年の夢と現実を描いた『ぼくのバラ色の人生』は数々の映画祭で絶賛され、世界各地で大ヒットを記録しました。監督のアラン・ペルリネールは本作品で国際的にデビューしたベルギー期待の新鋭。そのカメラ越しのまなざしは日だまりのように暖かく優しい。監督は語ります「この映画は“他人とちがう”とはどうゆうことかを描いています。どんなに自分が当たり前のことをしていると思っていても、周囲の人の目にはそうは映らないことがある。未知のものに対する人々の恐れ、無理解、拒絶、そういったものを全て包み込みながら、それでもこの物語は夢と希望に向かってゆくのです。」と…。バラ色の空想世界とブルーな現実世界を絶妙にブレンドさせながら、ドラマが進むほどに色合いを変化させていく大胆な演出。色彩が物語に様々な表情を与えていくその手法は、まさに崇高な芸術作品といえるでしょう。『ぼくのバラ色の人生』は美しく、鮮やかに輝くバラ色の世界は、多くの人々に全く新しい体験をもたらすことでしょう。

ストーリー

長髪がよく似合う7歳の少年リュドヴィック。彼の夢は「女の子」になること。
スカートを履いて着せ替え人形と遊んで、そしていつか好きな男の子と結婚したい…。他の男の子が外でサッカーに熱中している時もリュドはTV番組に出てくる“妖精パム”を見て、パムのダンスを真似ていた。
クラスでは笑い物になるが、リュドには何故、自分が笑われるのかが理解出来なかった。そんなリュドには好きな男の子がいた。父の上司アルベールの息子で同じクラスのジェロームだ。
ある日、ジェロームの家に遊びに行ったリュドは二階の奥にかわいい部屋があるのを発見する。「そこは入っちゃダメだ。妹のだから…」言葉をにごすジェロームを尻目にリュドは部屋を探検する。カーテンの閉まった暗い室内はぬいぐるみや人形や素敵なドレスでいっぱい。思わず目を輝かせたリュドはクローゼットの中からピンクのドレスを選んで着ると、ジェロームに結婚式を挙げようと言い出す。

大きなクマのぬいぐるみを司祭に見立てて、ふたりは見よう見まねで夫婦の誓いの言葉を交わす。「それでは愛の口づけを…」と、その時、ジェロームの母親がドアを開け、ショッキングな光景を見て卒倒してしまう。じつはその部屋を使っていたジェロームの妹は少し前に亡くなっていた。娘のことが忘れられない母親が、当時の部屋をそのままに残しておいたのだ。…そんなリュド少年の生き方は周囲の人々からは、とまどいと好奇の目で見られ、やがて拒否されていく。リュドの両親だけは、この風変わりな息子を理解しようと努力し、守り抜こうとしていくが…。

スタッフ

監督 ………… アラン・ベルリネール
脚本 ………… クリス・ヴァンデル・スタッペン
アラン・ペルリネール
製作 ………… キャロル・スコッタ
撮影 ………… イブ・カーブ
美術 ………… ベロニク・メルリー
衣装 ………… カレン・ミュレール・スロー
音楽 ………… ドミニク・ダルカン
主題歌 ………… 『Rose』ザジ

キャスト

リュドヴィック ………… ジョルジュ・デュ・フレネ
ピエール ………… ジャン=フィリップ・エコフェ
ハナ ………… ミシェール・ラロック
エリザベート ………… エレーヌ・ヴァンサン
アルベール ………… ダニエル・ハンセン
ジェローム ………… ジュリアン・リピエール
ソエ ………… クリスティナ・バルジェ
トム ………… エリック・カザル・デ・ファベル
クリス ………… ラファエル・サンティニ

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す