原題:La Moindre des choses

J=L.ゴダールを驚かせた、ひとつのドキュメンタリー 「音のない世界で」につづく秀作の誕生。

☆財団法人 全国精神傷害者家族会連合会推薦

1996年/フランス映画/1時間45分/ 配給:バップ+ロングライド

2008年08月27日よりDVDリリース 2008年1月26日、銀座テアトルシネマほかロードショー 2002年06月21日よりビデオ発売&レンタル開始 1998年8月1日より渋谷・ユーロスペースにて独占ロードショウ !!

公開初日 1998/08/01

配給会社名 0131

公開日メモ J=L.ゴダールを驚かせた、ひとつのドキュメンタリー「音のない世界で」につづく秀作の誕生。

解説


ろう者が育ててきた、ろう文化をいきいきとカメラに収め、世界中で絶賛された『音のない世界で』から4年。ニコラ・フィリペール監督は、今度は心を病んだ人々にカメラを向けた。『音のない世界で』で、ろう者と健聴者との間の見えない壁を飛び越えたフィリベールが新たに映し撮る世界は、またしても、じつに豊かな感性に彩られた驚きに満ちたものとなりました。撮影にあたってフィリベールは、病理学や患者の病歴については先入観にとらわれないために、一切、尋ねなかったといいます。ありのままの他者の姿を受け止める・・彼のそうした姿勢ゆえに、ひとつひとつの映像が、たぐいまれな感受性をあらわにしています。“精神病”という言葉に抱くイメージからはほど遠い、この『すべての些細な事柄』を観終わったとき、きっと誰もが不思議と幸せな気持ちに包まれ、ラ・ボルドの人たちに魅せられているに違いありません。

ストーリー

フランスのプロワにあるラ・ボルドは、ユニークな治療法で知られる精神科クリニックだ。それは今は亡き哲学者フェリックス・ガタリと精神科医ジャン・ウーリーが1953年に設立した解放病棟のクリニックだった。そこには心を病んだ人たちが実にのんびり暮らしていた。豊かな緑に囲まれた広大な敷地を有するラ・ボルトは、まるで世俗から隔離された別天地の様だ。クリニックにあるお城のような建物も印象的で、一般に思われている精神病院の様子とはとは、だいぶ違っていた。クリニックの中には白衣を着た人もいなければ病院然とした寒々しさもない。ここにはただ疲れた心を抱えた人たちを母のように包みこむ優しさと明るい緑と、穏やかに流れる時間だけがあるだけだった。たまらなく魅力的なラ・ボルドの住人たち!彼らの些細な日常や、何気ない仕種、一心に何かを見つめる視線のひとつひとつをカメラは丁寧に追い続ける・・。

スタッフ

監督:ニコラ・フィリベール
音楽:アンドレ・ジルー
撮影:カテル・ジアン、ニコラ・フィリベール
録音:ジュリアン・クロケ
編集:ニコラ・フィリベール

キャスト

ラ・ボルドのみなさん
ジャン・ウーリー
マリーアンジュ・マルシャン
マリー・レディエ
リンダ・ドゥ・ジッテール

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