記憶喪失になった花嫁の過去を追って、接点を求める−−−

1998年/製作:フジテレビジョン・松竹

1998年6月13日松竹邦画系にて公開!

公開初日 1998/06/13

配給会社名 0465

解説

結婚式を目前に事故で記憶を失った花嫁。徐々に明かされる予想外の事実に翻弄されながらも、一歩一歩真実へと歩み始める。果たしてこの道の先にあるのは幸福な未来なのか、それとも・・・。
「凍える牙」の直木賞作家乃南アサのロマンティック・サスペンス「6月19日の花嫁」を原作に、監督・脚本を「満月」「大失恋。」などで、繊細なラブストーリーはお得意の大森一樹、メジャーデビュー20作目の記念となる意欲作。主演は「南京の基督」で東京国際映画祭最優秀主演女優、昨年のNHK大河ドラマ「毛利元就」では元々定評のある演技力の奥深さをさらに強く印象づけた富田靖子。そしてこちらも一作ごとにおそろしく幅の広い演技力を見せつける椎名桔平。さらに野村宏伸、保阪尚輝、南野陽子、寺脇康文、篠原涼子といった人気、実力兼ね揃えた豪華なキャスティング。これはもう間違いなく今年度ナンバー1の話題作。

ストーリー

結婚式を間近に控えた池野千尋(富田靖子)は、事故で記憶を失ってしまう。気がつくと千尋は前田一行(椎名桔平)と名乗る見覚えのない男の部屋に寝かされていた。「見ず知らずの女を部屋に引っ張り込んで何をしたの!」となじる千尋に、一行は近くの道で倒れていた千尋を部屋に運んで寝かせただけだと言う。釈然としない千尋だったが自分の名前さえ憶えていない状況では、このぶっきらぼうだがとりあえず親切で悪い男ではなさそうな一行の助けを借りるしかなかった。
千尋の手元にある自分探しの手がかりは、唯一の所持品腕時計の裏に掘られたChihiro Ikenoの文字と、それが何かはわからないが、かすかに頭に浮かぶ6月19日という日付だけ。一行が社長をしている小さなインターネット放送局に連れられていった千尋は、ホームページを何となく見ているうちに「結婚」の文字に釘付けになる。「そうだ私は6月19日に結婚することになっていたんだ!」
徐々に明らかになっていく千尋の過去、浮かび上がる何人もの男たち、そこには眼を背けたくなるような過去の自分。それら過去と現在の彼女を取り巻く人間たちが複雑に絡み合い、ついには正体不明の何者かに命までも狙われる。さらに前田一行の意外な正体。千尋は暗闇の中、もがき、苦しみながら過去への扉を一つ一つ開いていく。過去の真実を受け入れ、現在の自分と向き合い、未来の幸福をつかむために・・・。

スタッフ

脚本・監督 ………… 大森一樹
原作 ………… 乃南アサ(「6月19日の花嫁」新潮文庫刊)
音楽 ………… 遠藤浩二

キャスト

富田靖子
野村宏伸
保阪尚輝
本宮泰風
橋 龍吾
南野陽子
斉藤洋介
上田耕一
佐々木勝彦
山崎 一
PENICILLIN
篠原涼子
斉藤由貴
風間トオル
寺脇康文
椎名桔平

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