ただ静かに、じっと地面と向きあう者達の物語

1997年製作/カラー/ビスタサイズ/日本映画/上映時間83分

1998年7月4日公開決定!!

公開初日 1998/07/04

解説

人類史上最悪の兵器と言われる地雷。今も世界中には、1億2000万個もの地雷が埋まっていると言われ、人々を危険にさらしている。この地雷問題は現在、世界規模の関心を集め、97年には我が国に於いて国際地雷会議が開かれ、ハイテク時代の今日でさえも、手作業以外の手段は用いられていない。地中の金属反応を探り、1センチ刻みで地面を掘る。しかも一歩間違えば地雷は爆発する。まさに地雷撤去は、死と隣り合わせの作業である。この『THE GROUND/地雷撤去隊』は命がけで地雷撤去に挑む男たちの姿を超ハードに描いた世界初の映画である。

 96年、爆破アクション『SCORE』で邦画界に新風を巻き起こした室賀厚監督が世界有数の地雷被害国であるカンボジアに乗り込み、実際の地雷撤去隊チームの協力チームの協力を得て、情勢不安のプノンペンで、決死のロケを刊行、なんとラナリット派によるクーデターが勃発したのは、撮影終了3日後だったという、まさに命がけの撮影が行われたのである。主演はこれまた『SCORE』で 鮮烈デビューを飾った江原修、今回晴れて主演の座を射止め、撮影前には本物の地雷撤去のメンバーに同行し、徹底的に撤去作業を体得したという。ヒロインには『ピエタ』『心霊II』などで好演の諸江みなこ、今回は灼熱のカンボジアで体当たりの演技を披露している。他には『タイガー・オン・ザ・ビート』のJ.B.ベイカー、『殺し屋&嘘つき娘』の山下真広らが共演している。

 この映画に銃撃アクションは一切存在しない。命がけのカーチェイスも派手な立ち回りもない。あるのは、ただ静かに、じっと地面と向きあう者の姿だけである。

ストーリー

永きに渡った内戦の傷跡も癒え始め、ようやく発展の途に着いた東南アジアの某国。東京に本社を持つナカムラ・コーポレーションは、この国の未開発地帯のリゾート化を計画し道路施設を急ピッチで進めていた。そんな中”事故”は勃発した。作業員一名が謎の爆発で重症を負ったのである。原因はベトナム戦争中に埋設された対人地雷であった。しかも調査の真っ只中にある事が判明する。本社から派遣され現場で男勝りの指揮をとっていた小森冴子(諸江みなこ)は長期間の工事中断も止むなしと判断し、地雷撤去の専門チームに作業を依頼する。だが開発部長のクライトンは一刻も早い工事再開をもくろみ、別の手段に打ってでる。”毒には毒を”がクライトンの作戦だった。

スタッフ

製作:升水惟雄
監督:室賀 厚
脚本:室賀 厚、ウィリアム・ビアソン
撮影:加藤孝信
音楽:トルステン・ラッシュ協力:CMAC【カンボジア・マイン・アクション・センター】

キャスト

アキラ:江原修
冴子:諸江みなこ
ジョー:J・B・ベイカー
クライトン:マーティン・ウォーカー
李:山下真広

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