ディディエ
原題:Didier
人間が犬を選び、犬もその人間を選んだ時、その人間は犬よりも小さな存在になり、その犬は人間よりも少し大きな存在になる。 フランスで空前の大ヒット! 人間になった犬の活躍を描く可愛くて可愛くて心暖まるヒューマン(アニマル)ファンタジーの快作。
1996年/フランス映画/上映時間95分
公開初日 1996
解説
94年、フランスの観客から最も支持を得た作品に与えられるトロフィー・デュ・フィルム・フランセ賞を受賞した「カンヌ映画祭殺人事件」で爆笑の渦を巻き起こした超人気御笑いトリオ”レ・ニュアル”のアラン・シャバが劇場映画初監督に挑戦したヒューマン(アニマル)・ファンタジー。主演も兼ねる彼の”人間になってしまった犬”のユーモラスな演技と、犬のディディエを演じたラブラドール犬エリオットのキュートな演技は、またもやフランス全土に笑いの洪水を発生させた。さらに4万7000人の観衆で盛り上がるクライマックスの試合シーンは圧巻である。
この映画における大きな難題のひとつは、まさにこの作品の特殊性に帰因している。脚本、演技、テクニックの点から見て「ディディエ」が目指すものを実現することは非常に難しかった。「私達は、皆、このキャラクターに命が吹きこまれるのをやきもきしながら待ち受けていました」、とDaillandは回想する。「でも、アランが大変な努力をして役に備えたので私達はすぐにディディエのキャラクターを信じることができるようになりましたし、このキャラクターがスクリーンの上で本物の存在感を出すことが出来ると悟りました。クライマックスとなるのは、ジャン・ピエールが、ディディエの正体をついに理解しそれを受け入れる部分です。演技、照明、画面の組立によって私達が別の次元に入ることの出来た驚くべき場面でした。不思議でありながら馴染み深い、ものすごい場面です。」
エリオットは、しばしば彼の「監督」を触発し、演技についての素晴らしいアイデアを与えた。「この犬は信じられないほどしっかりと訓練されているし性格も良いので、常に、楽しさや驚きをもたらしてくれました」む、Daillandは語る。「彼がJean・Pierre・Bacri に対して申し訳なさそうな顔をしていたケンカのシーンは、撮影の最も良い思い出の一つとしていつまでも忘れられないでしょう。」
共演は「サブウェイ」「カンヌ映画祭殺人事件」のジャン=ピエール・バクリ、「ソフィー・マルソーの愛、革命に生きて」のイザベル・ジナリス「サロメの季節」のカロリーヌ・セリエ。さらに”レ・ニュル”のシャンタル・ロビー&ドミニク・ファルジア、「彼女の彼は、彼女」でシャバと共演したジョジアーヌ・バラスコといった仲間たちも顔を揃えて強力サポート。製作は「愛と宿命の泉」「ジョルミナル」の名匠クロード・ベリ。撮影は「カンヌ映画祭殺人事件」のローラン・ダイヤン。
ストーリー
飼い主の出張中、サッカーチームのマネージヤー宅に預けられたラブラドール犬のディディエ。宇宙からの不思議な光を浴びた彼は”彼”は、翌朝目覚めてみると人間になっていた!。大事な試合を前にエース級の選手に育てようと考える。が、姿は人間でも犬の知能しかないディディエは果たしてチームの救世主になれるだろうか・・・!?
スタッフ
製作:クロード・ベリ
監督・オリジナル脚本・台詞:アラン・シャバ
音楽:フィリップ・シャニー
撮影監督:ローラン・ダイヤン(A.F.C)
美術:ジャン=マルク《ジュアン》ケルデルエ
衣裳:シルヴィー・ゴトルレ
編集:ロラン《ジョーカー》ポポー、アニク・フィレー
プロダクション・マネージャー:ニコル《ニニ》フィルン
エクゼクティヴ・プロデューサー:ピエール・グリュンスタイン
キャスト
ディディエ:エリオ
アナベル:カロリーヌ・セリエ
ジャン=ピエール・コスタ:ジャン=ピエール・バクリ
ソランジュ:シャンタル・ロビー
空港のふたりの男:クロード・ベリジェローム・セドゥー
マリア:イザベル・ジェリナス
ファブリス:ミシェル・アザナヴィシウス
カメル・ミムニ:ジヌディーヌ・スワレム
シャルリー・アルビトル:リオネル・アブランスキ
ココ:ミシェル・ボンボワール
ディディエ:アラン・シャバ
リシャール・ゲラ:ジャン=マリー・フラン
ふとっちょキキ:ドミニク・ベスネアール
マサール夫人:ジョジアーヌ・バラスコ
バルク・デ・ブランスのアナウンサー:ディエリー・ドクレール
ジル(ファン):ドミニク・ファルジア
ジャン(アナウンサー):ディユドネ
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