エデンへの道- ある解剖医の一日 –
“死”を考える映画。<デッド>ヒユーマン・ドキュメンタリー
☆'96年モントリオール国際映画祭ベスト・ジキュメンタリー賞受賞 ☆'96年ロッテルダム国際映画祭観客投票ベストドキュメンタリー作品
1995年ドイツ映画/カラー/86分/日本語・英語字幕
1998年10月17日、BOX東中野にてロードショー、11月13日まで
公開初日 1998/10/17
解説
毎日、生命の終わりに立ち会っているブタペストの解剖医師であるケシェリュー・ヤーノシュは、生命のはかなさや死後の世界、そして死に向けての準備について、揺るぎない視点を持っています。彼は死人の面倒を最後まで見る付添人であり、現代の終末医療に対しての、辛辣な批評家でもあります。『エデンの道』は、彼の日常を追ったドキュメンタリーであり、解剖医師として彼の哲学についての映画です。
z ハンガリーの首都プタペストで保険局の解剖医をしているケシェリュー・ヤーノシュという男の一日を、淡々と記録したドキュメンタリー。取材対象が解剖医ということで、映画の中に本物の解剖シーンが何度も出てきます。人間の体をバラバラに解体していくシーンがかなり長時間に渡って映し出されますので、その手のものが苦手な人は最初からから遠慮したほうがいいでしょう。この映画は単に解剖室の中だけを映すのではなく、主人公の家庭人としての側面も描いたことで、作品としての厚みを出し手います。例えば職場に弁当を届けに来た娘と、主人公が話をするシーン。興味深そうに解剖室の中を見て回る娘に器具のひとつひとつを丁寧に説明する父。彼が自分の仕事にどれほど誇りを持っているか、どれほど情熱を傾けているかがこれほどしっかりと描かれている場面はありません。こうした、生活者としての面がきちんと描かれているからこそ、映画のテーマである生と死が際立ち、映画の中で「死」を表現するのは、ホスピスの老人たちや解剖台の上の死体であり、「生」を表現するのは、主人公とその家族たちなのです。
ストーリー
スタッフ
監督・脚本:ロバート・エイドリアン・ペヨ
撮影:ウォルフガング・レーナー
キャスト
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