原題:anna magdalena

君に恋を伝えたい…アジア3大スターが織りなす恋愛三重奏。 遠い国“H”で繰り広げられる“幻の愛”を探す探偵物語。

1998年香港映画/カラー/ヴィスタサイズ/カラー/ドルビーSR/97分/ Amuse/Golden Harvest Entertainment Ltd./United Filmmakers Organization Ltd./ 配給:東映、アミューズ

1998年12月19日より、丸の内シャンゼリゼにてロードショー!!

公開初日 1998/12/19

配給会社名 0008/0004

解説

青年を恋をした。終夜彼女のことを想い悩み、「愛してる」の一言が伝えられることをただひたすらに待っている。そして、その一言を自分の頭の中で何度も繰り返しているうちに、ある日彼女が自分の友人を愛していることに気付く。タイトルの”アンナ・マデリーナ”は、ドイツの作曲家バッハの夫人の名前であり、同時に愛する夫人の25歳の誕生日にバッハが贈った軽快な舞曲<メヌエット>の曲名でもあります。わかりやすく覚えやすいこの曲は、ピアノを学ぶ初心者にとっては格好の練習曲として親しまれていますが、ただ演奏者がいかに演奏を楽しむかによってこの曲の善し悪しは大きくかわり、それはまるで”恋愛”のように、途中の段階を楽しめば楽しむほどに充実した結果を得ることができるといいます。そしてこの映画『アンナ・マデリーナ』は厳格で有名なバッハが自作の<メヌエット>にのせて、夫人アンナ・マデリーナに愛を伝えたように、自分の”想い”を相手に伝えることの大切さを、一人の恋する青年の姿に投影して観客に優しく教えてくれます。出演は97年夏に日本公開されヒットを記録した『世界の涯てに』(リー・チー・ガイ監督)の金城武とケリー・チャンが待望の再共演。また彼らとは三角関係を織り成す奔放な小説家に香港のトップ・スターであり日本でも多くのファンを持つアーロン・クォック。その他、レスリー・チャン(『さらば、わが愛 覇王別姫』『夜半歌聾/逢いたくて、逢えなくて』)、アニタ・ユン(『君さえいれば 金枝玉葉』『つきせぬ想い』)など意外なところで香港のスターたちが続々と顔を見せます。監督は美術監督として名高いハイ・チョンマン。本編後半部分の幻想的な映像は監督自身の美的こだわりによるところも大きい。『ラブソング』の脚本のアイビー・ホー、撮影のピーター・パウなど、香港アカデミー賞の常連たちがも、ハイ・チョンマン監督のデビュー作を支えます。

ストーリー

チャン・ガーフ(金城武)はその平凡な名前の通り、どこにでもいる普通の人間であると自覚している。彼は“遊牧人”ヤオ・モッハン(アーロン・クォック)とふとしたきっかけで知り合ったとき、モッヤンに好奇心と憧れを感じた。自称“小説家”のモッヤンは住む家もなく、いつの間にかガーフの家に住みついてしまう。ある日、彼らの部屋の上に“莫敏児”モク・マンイー(ケリー・チャン)が引っ越してくる。ビアノの練習を始めたばかりのマンイーは朝から練習曲「アンナ・マデリーナ」を弾く。そんな彼女に対してモッヤンは“創作の邪魔になる”と怒鳴り込む。ガーフはマンイーとモッヤンの調停役となりながら、いつしかマンイーに心惹かれていく。マンイーがビアノを弾き、モッヤンが怒鳴り込み、ガーフは二人を止める、そんな状況を繰り返すうち、モッヤンとマンイーは接近していくが、その反面、口喧嘩が絶えない。いつしかモッヤンは二人の前から姿を消す。傷ついたマンイーはガーフに「モッヤンに一目惚れをして、それでモッヤンが住んでいるこのアパートに引っ越してきた」と打ち明ける。ガーフはショックを受けるがマンイーはすぐに仲直りをした。今まで放浪生活を送ってきたモッヤンがマンイーとの関係を真剣に考え、そしてマンイーとの安定した普通の生活を過ごすことを決心したのだ。ひとり残されたガーフ。モッヤンが残していった何も書かれていない原稿用紙には、ガーフはマンイーへの口には出せなかった“想い”を綴っていた…。

スタッフ

製作   …………  レイモンド・チョウ
           大里洋吉
監督   …………  ハイ・チョンマン
プロデューサー…………  クラウディア・チュン
脚本   …………  アイビー・ホー
撮影   …………  ピーター・パウ
美術   …………  デビッド・プーン
衣装   …………  ドーラ・ゴッ
助監督  …………  ホイ・ユッツァン
編集   …………  レイ・ミンマン
音楽   …………  チウ・ツァンヘイ
主題歌  …………  「残された炎<ひ>」
           唄:ケリーチャン(ポリドール)
音響   …………  キンソン・ツァン
制作担当 …………  マギー・トゥ
写真集  …………  マガジンハウス
特別協賛 …………  森永製菓株式会社

キャスト

金城武
アーロン・クォック
ケリー・チャン
レスリー・チャン
アニタ・ユン
エリック・ツァン

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