原題:Memento

革新的映像と予測不可能なストーリーの融合!

2000年ベニス国際映画祭出品 2000年トロント国際映画祭出品 2001年サンダンス映画祭・最優秀脚本賞 ロンドン批評家賞 ALFS最優秀脚本賞 カタロニア国際映画祭・批評家賞

2001年3月16日全米初公開

2000年/アメリカ/113分/シネスコ/カラー・モノクロ/SRD 配給:アミューズ・ピクチャーズ 提供:東芝・アミューズピクチャーズ

2002年5月22日DVD発売&レンタル開始 2002年5月22日ビデオ発売&レンタル開始 2001年11月3日よりシネクイントほか全国ロードショー公開

クリストファー・ノーラン監督来日記者会見レポート::http://www.cinematopics.com/cinema/topics/topics.php?number=233

公開初日 2001/11/03

配給会社名 0008

公開日メモ ニューメディア世代の監督による、プロット、表現方法、編集すべてにおいてオリジナリティが絶賛された革新的リワインド・ムービーの誕生!

解説


《ニューメディア世代の監督による、プロット、表現方法、編集すべてにおいてオリジナリティが絶賛された革新的リワインド・ムービーの誕生!》
DVDやパソコン、テレビゲームなどで育った新しい世代の感性を生かした一本の映画が、今、世界の映画界を沸かせている!
記憶を失いながらも、妻殺しの犯人を探しまわる主人公レナード。1枚のポラロイド写真が、そのミステリアスな旅の始まりだった……。
10分という短時間の記憶しか保てないため、犯人を追いながら、何度も新しい選択の場面に立たされる主人公。映画の時制をいったんバラバラにし、モノクロとカラー映像を使い分けながら、見事に物語を再構築していく斬新なスタイル。パソコンにも通じる記憶のメカニズムを、繊密に、魅惑的に映像化し、31才の気鋭の監督が新時代の幕開けにふさわしい新世紀映画を作り上げた。ニューメディアで育った世代らしいゲーム感覚を持つ革新的映画の誕生。

《全米騒然!上映10週目にして、全米興行成績第8位にランキング!!》
全米公開時には、大胆で複雑な構成と衝撃のラストで、「何度でも繰り返して見たくなる映画」と大評判となり、リピーターが続出。当初3月16日から11館で始まったが、ロコミによる評判がじわじわと広がり、上映10週目にして531館に拡大。並みいるメジャー大作を押しのけ、5月23日現在で興行成績第8位にランキング。インディペンデント映画としては異例の快挙をなし遂げ、今なお快進撃が続いている。すでに昨年、ベネチアやトロントといった映画祭で話題を呼んでいたが、今年はサンダンス映画祭の人気を独占。見事に脚本賞を受賞した。
『パルプ・フィクション』、『ユージュアル・サスペクツ』、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』など、新しい時代を切り開いてきたインディペンデント映画を超える、21世紀最初の傑作が遂に登場。

《10分前の記憶が消えてしまう!ポラロイド写真のメモと全身のタトゥーを手がかりに、妻殺しの犯人を追う男》
愛する妻をレイプされた後に殺され、そのショックで前向性健忘という珍しい記憶障害になってしまうレナード。彼は10分しか、記憶を保てないのだ。街で出会った謎の女ナタリーに助けられ、ポラロイド写真にメモを書き、体中に暗号のようなタトゥーを彫ることで、事件の真相をつかもうとする。
犯人のキーワードはジョン・G。このイニシャルを持つ人物を追うレナード。だが、謎を追えば追うほどに、さらなる謎が深まる。ジョン・Gという男は、どこにいるのか?
誰の言うことが、いったい、本当なのか?

[前向性(順行性)健忘]
発病時以前の記憶はあるが、それ以降の記憶に障害が残り、新しいことを覚え込む機能が弱まる症状。人によっては数分前の出来事さえ忘れてしまう。現在、治療法はまだ見つかっていない。

《『L.A.コンフィデンシャル』のガイ・ピアースと『マトリックス』のキャリー=アン・モスの最新作》
主人公レナードを演じるのは、大ヒット作『L.A.コンフィデンシャル』で注目された、ガイ・ピアース。記憶が10分しか続かないという特殊な設定のキャラクター、レナードを繊細に、パワフルに演じきり、全米中のマスコミに絶賛される。「LAタイムズ」は彼のことを”カメレオン・アクター”と呼び、特集を組んだ。
また、彼を助ける謎の女、ナタリーに扮しているのが、人気沸騰の『マトリックス』そして撮影中の『マトリックス2』(原題は、The Matrix Reloadedに改変)に引き続き出演しているトリニティー役で一躍スターダムにのし上がったキャリー=アン・モス。レナードの捜査を手伝う男テディに、同じく『マトリックス』のジョー・パントリアーノ。レナードのかつてのクライアント、サミー役に『インサイダー』のスティーブン・トボロウスキー。
ミステリアスな世界が似合うピアースとモスの初顔あわせで、映画の謎がさらに深まっていく。

《アカデミー賞監督スティーブン・ソダーバーグが最も評価する大型新人監督クリストファー・ノーラン》
『トラフィック』で見事、アカデミー監督賞に輝いたスティーブン・ソダーバーグ。今、最ものってる彼が、その才能を高く評価するのが、この映画の新人監督クリストファー・ノーランだ。英国出身で、今年、31才の彼は38年にミステリー”FOLLOWING”で評価されたが、今回の映画は弟ジョナサン・ノーランの短編小説を元に脚本を書き上げ、演出も担当。大型新人監督として将来が期待される。
最新作『インソムニア』(アル・パチーノ、ヒラリー・スワンク主演)ではメジャー進出をはたし、彼の才能に惚れ込んだソダーバーグが製作も担当。21世紀をリードするホットな才人に、ハリウッドの話題が集中している!

《姉妹の”チーム・トッド”をはじめ、個性的なスタッフが集まる》
映画の製作をつとめているのは、姉スザンヌと妹ジェニファーからなる”チーム・トッド”。世界中で熱狂的なマニアを生み出した『オースティン・パワーズ』シリーズの製作者として活躍するふたりは、ノーランの書いた完壁な脚本に惚れ込み、映画化を決意した。撮影は新作『インソムニア』でもノーランと組んだウォリー・フィスター、プロダクション・デザインは『犯行予告』のパッツィ・ペデスタ、編集は『クレイジー・ナッツ』のドディ・ドーン、衣装は『真夜中のサバナ』に衣装スタッフとして参加したシンディ・ニヴァンス、音楽は”FOLLOWING”のデイヴィッド・ジュルヤン、原作者のジョナサン・ノーランも製作補をつとめている。

ストーリー



ロサンゼルス。保険の調査員として暮らしていたレナードの家に、ある日、何者かが押し入る。彼の妻はレイプされた後、殺害された。
その光景を目撃したショックで、レナードは前向性健忘という珍しい記憶障害になってしまう。彼は10分しか記憶を保てないのだ。
こんなハンディを背負いながらも、レナードは犯人を探し出そうとする。
ポラロイド写真にメモを書き込み、事件に関するキーワードを全身にタトゥーとして彫り込むことで、手がかりをえようとする。
犯人のイニシャルはジョン・G。
だが、謎を追えば追うほどに、重なる謎が広がる。
ジョン・Gとは一体誰なのか。誰の言うことが本当なのか。
はたして、レナードは犯人を探し出すことができるのだろうか?

《やつのウソを信じるな》テディと名乗る男がレナードが泊まったモーテルにやってくる。親しげな笑顔を浮かべるテディ。ふたりはそれぞれの車で郊外のさびれた廃屋に入っていく。レナードが握ったポラロイド写真に書かれたメモは「やつのウソを信じるな。やつが犯人だ。殺せ」。レナードはテディの体をつかみ、いきなり銃を発砲する。

《本日1:OOpm。ナタリーから情報》レナードは車でレストランに入る。そこで彼を待っていたのは、サングラスをかけた謎の女ナタリーだった。ナタリーはレナードのために、ライセンス・ナンバー、SG1371Uの車の持ち主の身元について調査した。持ち主はジョン・ギャメルという男。彼が妻殺しの真犯人かもしれない。ナタリーの好意に感謝するレナードだが、最初、彼女に会った時、顔も思い出せなかった。

《サミーを忘れるな》レナードの記憶の向こう側には、サミーこと、サミュエル・ジャンキスという男のことがあった。レナードが保険の調査員だった頃、50代の会計士、サミーはレナードのクライアントだったが、車の事故が原因で記憶障害となる。長年、連れ添った妻の前では、記憶のないサミーなのだが、レナードはそんな行為を保険金詐欺ではないか、と、疑う。サミーは記憶カを試すテストを受け、結局、保険金は出ない。糖尿病の彼の妻は、経済的に追いつめられていった……。

《ドッド。消せ》レナードはナタリーの家で、彼女の行方不明となったボーイフレンド、ジミー・グランツ(J・G)の話を聞かされる。麻薬の売人だったジミーは、テディという男と会いに行ったまま、戻ってこないという。顔を負傷したナタリーに事情を聞くと、ドッドというチンピラに殴られたという。ジミーが稼ぎ出した金とドラッグが手に入らず、恋人のナタリーを脅したのだ。ナタリーと自分との関係が分からずに悩むレナード。どうやら一夜を過ごしたようだが、どんな関係だったか、思い出せない。
一方、ドッドはモーテルまでレナードを追いかけ、いきなり、彼を襲う。ドッドの口をテープでふさぎ、クローゼットに監禁するが、そこにテディがやってきた。

《麻薬の売人》ジミーとドッドの関係を探ることで真犯人を探り出そうとするレナード。妻が殺された日の記憶が彼の脳裏をよぎる。眠っていたレナードが目を覚ますと、妻が何者かにレイプされているのを、ドアごしに目撃した。その時、彼はもうひとりの犯人に頭を殴られたのだ。ブロンドの娼婦を雇い、妻の遺品をベッドに並べて、事件の日のことを思い出そうとするレナード。麻薬関係の人脈を探れば、妻殺しの犯人が探し出せるかもしれない……。

《彼女を信じるな》ある小さなバーに入っていくと、ナタリーがバーテンダーとして働いていた。不思議な魅力を持つナタリーを見つめるレナード。彼女は記憶喪失のレナードをからかい半分にあしらった。テディはナタリーを信じてはいけない、と、レナードに忠告する。彼女はヤクの売人だった恋人ジミーのドラッグの取引を手伝っていて、レナードに危害が加わる恐れがあるという。ジミーのイニシャルは、J・Gだったのだ。

《ヤツが犯人だ。殺せ》テディはJ・Gをある場所に呼び寄せたので、レナードに会いに行け、という。この日、テディの本当の名前も分かった。ジョン・ギャメル(J・G)の本名を持つ彼は、秘密捜査を続ける刑事だった。ギャメルは事件の鍵を握る車、ナンバーSG1371Uの持ち主でもあった。テディがレナードに言ってることは、本当だろうか?
10分ごとに消える記憶をメモとタトゥーで補いながら、事件の核心に迫ろうとするレナード。やがて、そのおそるべき真相が、ゆっくりと明かされていく……。

スタッフ

監督:クリストファー・ノーラン
製作:スザンヌ・トッド、ジェニファー・トッド
共同製作:エレイン・ダイシンジャー
製作総指揮:アーロン・ライダー
共同製作総指揮:ウィリアム・タイラー、クリス・J・ボール
撮影監督:ウォリー・フィスター
プロダクション・デザイン:パティ・ポデスタ
衣装デザイン:シンディ・エヴァンス
編集:ドディ・ドーン
キャスティング:ジョン・パプシゲラ・C.S.A
音楽:デイヴィッド・ジュルヤン
スクリーンプレイ:クリストファー・ノーラン
原案:ジョナサン・ノーラン

キャスト

レナード:ガイ・ピアース
ナタリー:キャリー・アン・モス
テディ:ジョー・パントリアーノ
バート:マーク・ブーン・ジュニア
ウェイター:ラス・フェガ
レナードの妻:ジョージャ・フォックス
サミー:スティーブン・トボロウスキー
ジャンキス:ハリエット・サンソム・ハリス
ドクター:トーマス・レノン
トッド:カルム・キース・レニー
ブロンドの娼婦:キンバリー・キャンベル
刺青師:マリアンヌ・メラリー
ジミー:ラリー・ホールデン

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