原題:aozora

2000年/日本/カラー/ビスタ/65分/R-18/ 製作:KOKUEI.Co 新東宝映画株式会社 配給:国映/新東宝/アルゴピクチャーズ

2002年10月25日よりDVD発売開始 2002年4月26日よりビデオ発売 2001年4月20日より中野武蔵野ホールにてレイトショー公開

公開初日 2001/04/20

公開終了日 2001/05/04

配給会社名 0090

公開日メモ 『迷い猫』(98)『今宵かぎりは・・・』(99)と、日常の裏に潜むイノセンスと狂気をクールに独特のタッチで撮りつづける、ピンク界の俊英・サトウトシキが殺人者の孤独な心情をモノローグ形式で綴る。

解説


『迷い猫』(98)『今宵かぎりは・・・』(99)と、日常の裏に潜むイノセンスと狂気をクールに独特のタッチで撮りつづける、ピンク界の俊英・サトウトシキが殺人者の孤独な心情をモノローグ形式で綴る。

麻薬の売買で生計を立てる順一は、ひょんなことから出会った久美子との情事に溺れる。警察の家宅捜索を受けて逃げ出した順一は、地方にひっそりと身をよせた。やがて彼は組子との再会を果たすが・・・。
激しい愛情の果てに殺人をおかしてしまう男の心情をモノローグ形式で綴った、サトウトシキ監督によるサスペンスタッチのドラマ。

ストーリー


ある夜、歌舞技町をふらふら歩いていた順一は、反対側から歩いてきた幸子とぶつかった。順一が因縁をつけると、一緒にいた久美子は彼の頬を平手打ちした。逆上した順一は久美子を路地裏に連れ込むとパンチを食らわせ、失神した彼女を犯した。それが二人の運命的な出会いだった。
久美子は順一のアパートに転がり込み、生き生きとした毎日が続いた。ある日、順一が仲間を集めて部屋で麻雀をしていると、刑事達が一斉に部屋に駆け込み、引き出しにあった麻薬を見つけ、順一を逮捕しようと近づいた。順一はアパートを飛び出し、海辺まで走りつづけた。
順一は習志野の鉄工所で臨時雇いの仕事についた。好色な社長の熊沢は給料を揚げてやるからと行員の朋子の体を弄んだ。そんな中、順一は熊沢の妻・礼子に誘われ、彼女と関係を結んだ。以来、順一は礼子の性欲処理の道具にされながらも、いつしか本気で礼子にほれてしまった。
だが、順一は無性に久美子に会いたくなり、思いきって彼女の実家に電話をかけた。しかし、久美子の母は留守だと言い張った。その夜、順一の部屋に朋子が訪ねてきた。朋子は給料のことで熊沢と言い合いになり、クビを宣告されたので、熊沢を殺したいので手伝って欲しいと言った。順一は何も答えることができなかった。朋子が帰ると、入れ替わりにやってきた礼子と体を重ねた。
翌日。朋子は事務所で帳薄付けをしていた熊沢に背後から近づき、金属バットを彼の頭に振り下ろした。その騒ぎで警察が来たので、順一はひっそりと姿を消した。
東京に戻った順一は、メッキ工場の夜勤の仕事についた。そんな中、ふと久美子に電話してみたくなり、順一は公衆電話に入った。電話の向こうからは久美子の声が聞えた。順一は彼女の声を聞き思わず涙を流してしまった。
その後、二人は一年ぶりに再開し、ラブホテルで激しく愛し合った。それ以来、順一は夜勤を終えると久美子と会い、毎日ホテルでセックスに溺れた。だが、この頃から順一は生気を失ったようにやせ細っていった。
そんなある日、久美子は順一との関係が母親にばれてしまったと話した。しかし、順一は強引に久美子をアパートへ引っ張っていき彼女を抱い。それでも久美子が家に帰らなくてはと言い出したので、順一は警察に麻薬のことを密告したのが久美子に違いないと問い詰めた。久美子は返答せず、逃げようともしなかった。そして、再び服を脱いで彼と体を重ねた。
翌日、順一は久美子を殺した——————。

スタッフ

監督:サトウトシキ
企画:朝倉大介
脚本:小林政広
撮影:広中康人
照明:高田賢
録音:福島音響
編集:金子尚樹
助監督:女池充現像:東映化学
現像:東映化学

製作:KOKUEI.Co 新東宝映画株式会社

キャスト

向井新悟 
横浜ゆき
川瀬陽太
奈賀毬子
下元史朗
伊藤清美

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