今度の最遊記では、ありえないことが、おきる。

2001年/日本/ 配給：松竹

2002年09月21日よりビデオ発売開始 2002年1月21日メモリアルＤＶＤ＆ビデオ発売 2001年12月21日ビデオレンタル開始 2001年8月18日より夏休み全国松竹系にて公開

(C)峰倉かずや/エニックス・劇場版最遊記プロジェクト 2001

サブ題名　Requiem選ばれざる者への鎮魂歌

公開初日　2001/08/18

配給会社名 0003

公開日メモ　遥か西域の天竺国へと旅を続ける玄奘三蔵、孫悟空、猪八戒、沙悟浄の四人。 旅の途中で、空飛ぶ魔物に襲われていた朋蘭（ほうらん）という少女を助けたことからその物語は始まる。

解説



《タフでクールな男たちが帰ってくる!中高生に1番人気の作品ついに登場場！》
原作は人気独走中の「最遊記」(峰倉かずや)。数ある月刊のコミック誌の中でも、トップクラスの部数を誇り、小学生からOLまで幅広い人気を獲得している「月刊Gファンタジー」(エニックス刊)で大好評連載中である。現在までに7巻まで単行本が出ており、累計なんと450万部を売上げている超大ヒット作品!!
関連本やキャラクターグッズなども含め、いま少年少女たちに1番人気の作品である!

TVシリーズは、2000年4月より毎週火曜日18:30からテレビ東京系全国ネットにて「幻想魔伝最遊記」として放映され、好評のうち2001年3月末に終了。制作のスタジオぴえろがハイクオリティを維持し続けた結果、アニメーション作品としても年間を通じて非常に高く評価されている。
主な人気層は、女子中高生を中心に、小学男女高学年及び男子中高生、OLに至るまでの層を獲得。原作のファンだけでなく、親子層にも認知度が高く、全体として非常にバラエティ豊かな視聴者層からの支持を受けている。

《Go West——4人の無法者は西を目指す》
『劇場版 幻想魔伝最遊記』とは、古典の「西遊記」を題材にとり、同様に玄奘三蔵・孫悟空・沙悟浄・猪八戒の4人が登場し、妖怪退治をしながら遥か西域の天竺を目指す話であるが、「最遊記」はそうした古典を換骨奪胎した全く新しいタイプの物語である。
この作品が従来のアニメーションと一線を画すのは、今までにない主人公たちの人物像だと言える。「強く」、「自分の意志を曲げず」、「覚悟を決めている」。そして「スタイリッシュ」だ。
普段の姿はいい加減この上ない。玄奘三蔵からして、タバコは吸うわ酒は飲むわ、おまけに銃は撃つわで、およそ僧侶らしからぬ振る舞いと言動であり、他の3人もそれぞれに露悪的でいい加減だ。道中はずっとお互いに「コロす」だの「死ね」だのほとんど本気で言い放っている始末である。
だが、4人にはそれぞれの過去からの傷があり、それに苦しみながらもそれゆえに魂の深い底でつながっている。たったひとつの大事な何かを失ってしまった喪失感を乗り越えてきたからこそわかりあえる、4人はお互いに不可欠な存在だ。だからと言って彼らは頼ろうとはしない。むしろ突き放す。それはお互いを誰よりも知っていて信頼しているからできることだ。そしてそれは言葉ではなく、行動でしか語れない。

言葉ではなく行動で、そして魂で結ばれた「絆」、それこそが少年少女たちにとって最も必要な作品として受け入れられている理由である。これほど逆説的な生き方をする主人公たちが、かつてこれほどまでに受け入れられたことがあったろうか。
まさにいま求められている新世紀の男たちが大活躍する、それが『劇場版 幻想魔伝最遊記』なのである!

ストーリー



桃源郷…そこは文明と信仰の源にして、人と妖怪が共存する平和の園。
しかし突如として、負の波動が全土を覆った。妖怪たちは凶暴化し人間を襲い始め、桃源郷自体も天変地異に見舞われ始めた。
原因は大妖怪・牛魔王の蘇生実験と考えられた。禁じ手とされている科学と妖術の混交によって、牛魔王の強固な封印が解かれようとしていたのだ。妖怪が暴走を始めたのも、世界が負の力によって満たされつつあったからだった。
牛魔王復活を阻止すべく、玄奘三蔵に白羽の矢が立つ。彼は、孫悟空、猪八戒、沙悟浄の3人と、西域の彼方にある幻の国・天竺国へ向かうことになるのだった。

その旅の途中で、空飛ぶ魔物に襲われていた朋蘭（ほうらん）という少女を助けたことからこの物語は始まる。

助けてくれたお礼にと彼女が仕える主人の屋敷に招待された三蔵一行。四人は朋蘭にもてなされ、豪勢な食事と一泊の宿にありつく。

しかし、八戒は奇妙なことに気づく。屋敷の中は朋蘭の他に人の気配がない……。いったいどうやって彼女一人でこれだけの食事をすくに用意できたのか？さらに屋敷の中を徘徊する幻影と呼びかけに応える姿無き声。ふと窓の外に目をやると、さっきまで満月だったはずが影も形もない。

「狙いは俺か……。」

ひとりつぶやく三蔵。そう、一行は知らぬ間に敵の術中に陥っていたのだ！

そうとも知らず、リラックスしてシャワーを浴びる悟浄。だが、やはりそこにも静かに魔の手が忍び寄る。一歩一歩シャワールームに近づく黒い影。気配を感じて呼びかけた瞬間、一閃の刃（やいば）が悟浄を襲った。もみ合いの末に刺客を取り押さえた悟浄は、相手の顔を見て困惑する。

「一体、どいうことだ？」

そこへ訪れるもう一人の人物。悟浄が何気なく後ろを向いたそのとき、悟浄の背中を剣が貫く鈍い音が！

「なんで……お前、が……。」

薄れ行く意識の中で悟浄が見たものは、なんと剣を持ったまま笑みを浮かべる八戒の姿だった！！

幻影に翻弄されながら次々と敵の罠にはまっていく三蔵一行。悟浄を刺したのは本当の八戒なのか？
彼らを屋敷に招き入れた朋蘭の目的は？
500年前からの縁によって結ばれた四人の固い絆に、今、崩壊の危機が訪れようとしている！

スタッフ

原作：峰倉かずや
（エニックス「月刊Ｇファンタジー」連載中）
監督：伊達勇登
脚本：隅沢克之
キャラクターデザイン・総作画監督：もりやまゆうじ
音楽：千住 明
（オリジナルサウンドトラック　日本コロムビア）
美術監督：池田祐二・一色美緒
音響監督：高桑 一
色彩設定：川見拓也
編集：坂本雅紀
主題歌：「TIGHTROPE」TETSU69
（SPROUSE／Ki/oon Records）
アニメーション制作：スタジオぴえろ
製作：松竹・スタジオぴえろ・エニックス・電通・テレビ東京・日本出版販売・ムービック
配給：松竹株式会社

キャスト

玄奘三蔵：関　俊彦
孫悟空：保志総一朗
猪八戒：石田彰
沙悟浄：平田広明

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