原題:BASTARD OUT OF CAROLINA

カンヌ国際映画祭正式出品作品 アンジェリカ・ヒューストン第1回監督作品

1996年/アメリカ/カラー/97分/ビスタサイズ 配給:ファインアーツエンタテインメント

2001年1月6日(土)より俳優座トーキーナイトにて公開

公開初日 2001/01/06

配給会社名 0419

解説

封印された問題作、ついに劇場公開!
愛の映画であるのと同時に、少女虐待、近親相姦という現代の病巣を取り上げ、病めるアメリカに正面から挑んだこの映画は、アメリカ国内のプレビューでも高い人気と評価を得た。しかし、この映画には悲劇の顛末が待っていた。作品中の問題提起の過激さが、アメリカ映画界の保守層に拒否されたのだ。結果としてこの映画は、高いクオリティと豪華キャストを誇りながらも、上映の中止、配給の休止という、映画として最悪で不幸な道を歩むこととなった。この映画はアメリカ映画界によって抹殺されたのだ。そんな作品が完成後4年の時を経てやっと公開できることになりました。是非、この機会にひとりでも多くの方に観て頂きたいと思います。

ストーリー

アメリカ南部、サウスキャロライナ。ボーンは、その誕生からついていなかった。臨月の母アニーが交通事故で失神、眠ったまま彼女を産んだのだ。昏睡状態のアニーの代わりに役場に向った頼りない親類は、ボーンを私生児として届け出る。眠りから覚めたアニーはそれを知り怒るが、彼女の望みは、いつか素敵な男性が現れ、すべてを解決することだった。そんな彼女の前に現れたライルは理想の男だったが、幸せは長くは続かなかった。彼は交通事故によりあっけなく死んでしまう。
近くのカフェで働くアニーの周りにはろくな男がいなかった。ある日、彼女の目の前にグレンという男が現れる。二人は恋に落ち、ほどなく結婚する。
やがてアニーはグレンの子を身籠る。彼女の出産を待つ車の中で、ボーンはグレンの膝に抱かれながら、彼の異常ともいうべき愛撫を受ける。
翌朝アンは死産。グレンは彼女がもう子供を産めない体になったことを知る。彼は変わらぬ愛を誓うが、間もなく失業、一家は引っ越しを繰り返す。自尊心と現実の狭間で、グレンは自分のことを「パパ」と呼べないボーンに怒りを抱くようになる。教育という名のもとに繰り返される過酷な折檻。やがてそれは虐待と化し、ボーンにとってはまさに地獄のような日々が続くのだが・・・。

スタッフ

原作:ドロシー・アリソン
脚本:アン・メレデス
製作総指揮:ゲーリー・ホフマン

キャスト

ジェニファー・ジェイソン・リー
ロン・エルダード
クリスチーナ・リッチ
マイケル・ルーカー
ジーナ・マローン
ダーモット・マルロニー

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