二十六夜待ち
2017年/日本/HD作品/カラー/1:1.85/5.1ch/124分 R-18/配給:スローラーナー、フルモテルモ
2017年12月23日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開!
(C)2017 佐伯一麦/ 『二十六夜待ち』製作委員会
解説
原作は、『還れぬ家』が第55回毎日芸術賞、『渡良瀬』が第25回伊藤整文学賞を受賞するなどで知られる佐伯一麦(さえきかずみ)の同名小説。撮影は、河瀨直美監督作『2つ目の窓』(14)、西川美和監督作『永い言い訳』(16)や『誰も知らない』(04)『海よりもまだ深く』(16)など是枝裕和監督とのコンビで知られる山崎裕。
由実(黒川芽以)は、震災で何もかもを失い、今は福島県いわき市の叔母の工務店にひとり身を寄せていた。心に傷を抱える由実は、少しは外に出なければ、と叔母に促されるように小さな飲み屋で働くことになる。店の名前は「杉谷」。店主の杉谷(井浦新)には謎めいたところがあった。彼は、記憶をすべて失い、失踪届も出されていなかったため、どこの誰とも分からない。はっきりしているのは、手が料理をしていたことを覚えていることだけ。今では小さな小料理屋をまかされるまでになったが、あたたかな人々に囲まれながらも、彼の心はいつも怯え、自分が何者なのか分からない孤独を抱え込んでいたのだった。孤独な、傷ついた魂を持つ杉谷と由実。ふたりは、やがて“月”と“海”がおたがいを引き寄せ合うように、その心と体を寄り添い合わせるようになるのだが…。
大森立嗣監督『光』、たなか雄一狼監督『ニワトリ★スター』の公開を控える井浦新が記憶を失った男・杉谷を、福原充則監督作『愛を語れば変態ですか』などで多くの監督からの信頼を得る実力派、黒川芽以が由実を演じている。井浦新は、料理シーンすべてを吹き替えなし、自分自身で包丁をにぎった。映画はR-18となる、長回しによるふたりの濃厚なベッドシーンの生々しさも注目される、撮影は2017年1月に福島県いわき市でクランクイン。
監督・脚本は、『ゲゲゲの女房』『海炭市叙景』『かぞくのくに』『夏の終り』『白河夜船』など数々のインディペンデントの佳作を製作してきた越川道夫。本作は、第30回高崎映画祭で最優秀主演女優賞(山田真歩)、ホリゾント賞(監督)を受賞した『アレノ』、満島ひかり4年ぶりの単独主演作『海辺の生と死』、三浦透子、井之脇海主演『月子』に続く、長編4作目となる。
ストーリー
由実(黒川芽以)は、震災で何もかもを失い、今は福島県いわき市の叔母の工務店にひとり身を寄せていた。心に傷を抱える由実は、少しは外に出なければ、と叔母に促されるように路地裏にある小さな飲み屋で働くことになる。店の名前は「杉谷」。店主の杉谷(井浦新)には謎めいたところがあった。彼は、記憶をすべて失い、失踪届も出されていなかったため、どこの誰とも分からない。はっきりしているのは、手が料理をしていたことを覚えていることだけ。今では小さな小料理屋をまかされるまでになったが、福祉課の木村(諏訪太朗)をはじめとしたあたたかな人々に囲まれながらも、彼の心はいつも怯え、自分が何者なのか分からない孤独を抱え込んでいたのだった。孤独な、傷ついた魂を持つ杉谷と由実。ふたりは、やがて“月”と“海”がおたがいを引き寄せ合うように、その心と体を寄り添い合わせるようになるのだが…。
スタッフ
脚本・監督:越川道夫/プロデューサー:藤本 款 狩野善則/撮影:山崎裕/照明 山本浩資/美術 平井淳郎/録音 近藤崇生/
音響仕上げ 山本タカアキ/衣装 宮本まさ江/ヘアメイク 寺沢ルミ/編集 菊井貴繁/助監督 張元香織/制作担当 金子堅太郎
音楽 澁谷浩次
制作:スローラーナー
製作:『二十六夜待ち』製作委員会
配給:スローラーナー、フルモテルモ
キャスト
井浦新 黒川芽以
天衣織女 鈴木晋介 杉山ひこひこ 内田周作 嶺豪一 信太昌之 玄覺悠子 足立智充 岡部尚 潟山セイキ 新名基浩
岩﨑愛 吉岡睦雄 礒部泰宏 宮本なつ|山田真歩 鈴木慶一|諏訪太朗
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