フジコ・ヘミングの時間
2018年/日本/配給:日活
2018年初夏シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
©2018「フジコ・ヘミングの時間」フィルムパートナーズ
解説
60代で世界に見いだされた奇跡のピアニスト、フジコ・ヘミング。
いくつになっても夢を追い求める、彼女の今、そして未来を解き明かす――。
コンサートを開けば即完売、チケットがとれないと言われるピアニスト フジコ・ヘミング。その情感あふれるダイナミックな演奏は多くの人の心をとらえ、“魂のピアニスト”と呼ばれており、現在、ヨーロッパをはじめ、北米、南米、ロシアなど世界中からリサイタルのオファーが絶えない。本作では、スウェーデン人の父との別離、母からの厳しいレッスン、ハーフへの差別、貧しい留学生活、聴力の喪失など苦難を乗り越え、どんな時も夢をあきらめなかった彼女の人間性と音楽を見つめる。数奇な人生を歩む彼女の“今”には、生きるヒントがたくさんつまっている。
パリ~NY~アルゼンチン~ベルリン~京都――。世界を巡るフジコに密着した初のドキュメンタリー映画となる本作。心震えるワールドツアーでの演奏、自宅で愛する猫たちに囲まれて暮らすプライベートに迫っていく。
フジコ・ヘミング プロフィール
日本人ピアニストの母と若きロシア系スウェーデン人デザイナーの父を両親としてベルリンに生まれる(年齢非公表)。父と別れ、東京で母の手ひとつで育ち、5歳から母の手ほどきでピアノを始める。東京芸術大学を経て、NHK毎日コンクール入賞、文化放送音楽賞など多数受賞。その後30歳でドイツへ留学。ベルリン音楽学校を優秀な成績で卒業。その後長年にわたりヨーロッパに在住し、演奏家としてのキャリアを積む中、レナード・バーンスタインほか世界的音楽家からの支持を獲た。しかし「一流の証」となるはずのリサイタル直前に風邪をこじらせ、聴力を失うというアクシデントに見舞われる。失意の中、ストックホルムに移住。耳の治療の傍ら、音楽学校の教師の資格を取得し、以後はピアノ教師をしながら、欧州各地でコンサート活動を続ける。1999年リサイタルとNHKのドキュメント番組が大反響を呼び、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」をリリース。クラシック界異例の大ヒットを記録した。これまで2枚のCDで日本ゴールドディスク大賞、4度にわたる各賞のクラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。モスクワ・フィル、ロイヤル・フィルなど世界各地の著名オーケストラと共演。現在、ヨーロッパをはじめ、北米、南米、ロシアなど世界中からリサイタルのオファーが絶えない。年間70本近くの公演活動で多忙を極める中、猫や犬をはじめ動物愛護への関心も深く、長年チャリティー活動も続けている。
ストーリー
スタッフ
監督:小松莊一良
配給:日活
キャスト
フジコ・ヘミング
LINK
□公式サイト□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す