原題: Gleason

2016年/アメリカ/111分/配給:トランスフォーマー

2017年8月19日

(C)2016 Dear Rivers, LLC

解説

(C)2016 Dear Rivers, LLC

難病ALSを宣告された元アメリカン・フッロボールのスター選手が、
やがて生まれてくる息子に贈るために撮影しはじめたビデオダイアリーが
世界中を感動させるドキュメンタリー映画になった。

 アメリカン・フットボールの最高峰、NFLのニューオーリンズ・セインツに所属するスティーヴ・グリーソンは特別なスターだった。2006 年、ハリケーン・カトリーナにより壊滅的な被害を受けたニューオーリンズで、市民が待ちに待っていた災害後最初のホームゲームにおいて、奇跡のようなスーパー・プレイでチームを劇的な勝利に導いたからだ。それから5年後、すでに選手生活を終えたグリーソンは、ある日、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を宣告される。そして、そのすぐ後、妻ミシェルとの間に初めての子供を授かったことがわかる。
自分は我が子を抱きしめることができるのか。生まれ来る子のために、自分は何が残せるのか。グリーソンは、まだ見ぬ我が子に贈るためにビデオダイアリーを撮りはじめる……。『ギフト 僕がきみに残せるもの』は、グリーソンとその家族や友人が撮影した4年間、1500時間におよぶビデオダイアリーから生まれた傑作ドキュメンタリー。グリーソンを支援するミュージシャン、エディ・ヴェダー(パール・ジャム)が音楽を提供するだけでなく出演もしているのも見逃せない。
 プレミア上映となった昨年1月のサンダンス映画祭には、グリーソンと家族も登壇し、観客から嵐のような拍手を浴びた。以来、全米で30近い賞を受賞&ノミネート、全米映画批評No.1サイトで驚異的な97%というハイスコアを記録している。
 ALSとは、筋肉への伝達機能が徐々に失われ、歩行や会話や呼吸ができなくなる病気。だが認知能力は残り、患者はすべてを感じるが体を動かせない。診断後の平均余命はアメリカでは2〜5年と言われている。車イスの天才学者ホーキング博士や、数年前のアイス・バケツ・チャレンジを通して一般的に知られるようになってきた。
 しかし、この映画はいわゆる「難病ドキュメンタリー」ではない。誰もが共感できる父と子の物語、そして家族の物語なのだ。ケンカもすれば、絶望する日もある。それでも息子のために、家族のために生きたいと願うグリーソンと、それを支える家族。きれいごとじゃなく、ありのままを見せ、ユーモアで日々を乗り越えていく彼らの姿に、「こんなに泣いたの初めて」という観客も続出した感動ドキュメンタリー。日本では本編の中で何度も使われる印象的な言葉「ギフト(贈り物)」を邦題にし、笑顔にあふれた家族の写真をポスターに。グリーソン氏の妻ミシェルの来日も予定している。

(C)2016 Dear Rivers, LLC

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ストーリー

スタッフ

監督:クレイ・トゥイール

キャスト

スティーブ・グリーソン
ミシェル・バリスコ
エディ・ベダー
スコット・フジタ

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