歩けない僕らは
2019年劇場公開予定
©映画『歩けない僕らは』
解説
ニューシネマワークショップ出身の佐藤監督は、初の長編監督作品『ガンバレとかうるせぇ』が、若手監督の登竜門であるぴあフィルムフェスティバル(PFF)でPFFアワード2014映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)&観客賞を受賞し、アジア最大の映画祭である釜山国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されるなど、国内外の様々な映画祭で高く評価された注目監督。『ガンバレとかうるせぇ』は、 “一緒に闘っているのに、選手と違ってスポーツ推薦はなく、勝っても褒められず、負けても責任を問われない”という独特な立場の高校のサッカー部の女性マネージャーに着目して取材を敢行し、高校サッカーの女性マネージャー(堀春菜)とキャプテン(細川岳)を描き、PFFの授賞式では、「主人公たちの微妙な心の揺らぎが目に見えるような映画でした。」「青春ものはよくある設定ですが、決してありきたりな青春ものにはなっていないこと、媚びない強さや、定石を裏切る展開に惹かれました」と絶賛された。その後、文化庁委託事業・ndjc若手映画作家育成プロジェクト2015の監督に選出され、太賀、岸井ゆきの出演の短編映画『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』を監督。現在も、各映画祭に招待されている。
新作『歩けない僕らは』では、「急性期を過ぎてから、1日2~3時間の集中的なリハビリを実施して、低下した能力を引き上げる」”回復期リハビリ”について、病院のリハビリ部長の他、リーダー2人、1年目・2年目の理学療法士、作業療法士及び元患者2人に取材。疾患ごとに国から60日〜180日間とそれぞれリハビリ期間が決められてしまっていることで、 退院までの決まった時間内でベテラン療法士と同じ成果を出せず、責任・プレッシャーを感じる、回復期リハビリ担当の新人理学療法士と、彼女を取り巻く人々を描く。
ストーリー
宮下遥(宇野愛海)は、回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士。まだ慣れない仕事に戸惑いつつも、同期の幸子(堀春菜)に、彼氏・翔(細川岳)の愚痴などを聞いてもらっては、共に励まし合い頑張っている。担当していたタエ(佐々木すみ江)が退院し、新しい患者が入院してくる。仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症し、左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。遥は初めて入院から退院までを担当することになる。「元の人生には戻れますかね?」と聞く柘植に、何も答えられない遥。日野課長(山中聡)と田口リーダー(板橋駿谷)の指導の元、現実と向き合う日々が始まる。
スタッフ
監督・脚本・編集:佐藤快磨(『ガンバレとかうるせぇ』、『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』、『きっとゲリラ豪雨』)
プロデューサー:登山里紗 撮影:加藤大志 撮影助手:勝亦祐嗣 照明:高橋拓 録音:吉方淳二 音楽:田中拓人
衣裳:馬場恭子 ヘアメイク:橋本申二 ヘアメイク助手:西田美香 助監督:葉名恒星 制作部:福島成人、原田親 スチール:西永智成
協力:医療法人社団友志会、十一合同会社、MotionGallery、独立映画鍋、ニューシネマワークショップ、アクターズ・ヴィジョン、
栃木県フィルムコミッション、栃木市
キャスト
宇野愛海 落合モトキ
板橋駿谷 堀春菜 細川岳 門田宗大
山中聡 佐々木すみ江
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