夢だと云って
原題:DIS-MOI QUE JE REVE
みんなと きみと ずっと いっしょ
1998年ジャン=ヴィゴ賞受賞 1998年カンヌ国際映画祭ある視点部門正式上映作品 第13回東京国際映画祭特別招待公式参加作品
1998年6月3日フランス公開
1998年フランス映画/97分 配給:シネマパリジャン
2001年7月4日DVD発売/2001年7月7日ビデオ発売&レンタル開始 2000年12月16日よりユーロスペースにてロードショー
公開初日 2000/12/16
公開終了日 2001/01/26
配給会社名 0043
公開日メモ ジュリアンは頭に障害のある19才の青年。彼の家族の一日は、ジュリアンを中心に廻っているようなもの。ジュリアンなしでは考えられない。
解説
フランスの田舎町オートサヴォワ。真っ青な空の下では、緑の牧草が風にたなびき、日溜まりの中では、乳牛達が時間の流れを気にすることなく、のんびりと闊歩している。
まるで、絵本のようなのどかで美しい田園風景。これはそこで繰り広げられる問題児ジュリアンの冒険の物語。予期せぬハプニングの連続。そして家族の”ヒミツ”。ハラハラ、ドキドキ、そしてキュンと胸が熱くなるストーリーは、私達が日頃見落としてしまいがちな大切な何かをそっと囁くように語りかけてくる。
さあ、あなたもいっしょに出かけませんか?ジュリアンの夢のような素敵な冒険に…。
カンヌ映画祭では15分間ものスタンディングオーべーション
この愛すべき作品を撮ったのは、ドキュメンタリー監督として高い評価を受けていたクロード・ムリエラス。日本では89年に著名な舞踏家ジャン=クロード・ガロッタの世界を、モノクロームの幻惑の映像美の中に見せた、ポエティックな秀作『モンタルポと少年』が公開されている。
そんな彼の繊細で優しい眼差しから生まれるファンタジックな世界と、時にドキュメンタルな手法を用いたリアルな映像。そして随所に散りばめられた温かいいユーモア。それらが一体となって語りかけてくる独自の世界は、私達に不思議な感動を与えてくれる。この作品は、1998年にゴダールの『勝手にしゃがれ』など気鋭の監督に贈られる由緒あるジャン・ヴィゴ賞を受賞したのを皮切りに、同年のカンヌ国際映画祭〈ある視点〉部門で正式上映され、この時は満場の観客から15分間にも及ぶスタンディング・オーべーションを受けた。
また翌年のフィレンツェ映画祭でも審査員特別賞を受賞している。
ストーリー
ビックリするくらいの幸運なハプニングに出会ったら、自分のホッペをつねってみて…きっとあなたは思うはず、これが夢ならずっと醒めないで一
ジュリアンは子供の心のままの大きくなったらちょっぴり情緒不安定な19才の男の子。農場を営む両親と、弟のヤニッタ、妹のマリオン、そしてちょっぴり頑固なおばあちゃんと一緒に暮らしている。ジュリアンの家族はとってもユニークだ。夕飯時にはサーカスの曲芸よろしくお皿を投げあうし、ジュリアンのお誕生日には家族全員でミュージカル仕立ての歌と躍りを披露したりと、とにかくぶッ飛んでる。そんな家族の生活は、ジュリアンを中心に回っているようなもの。たとえ彼のハンデを世間がとやかく書っても、この家族はなんのその。彼ら独自のぶっ飛んだやり方でジュリアンを必死に守っている。
しかし、ジュリアンが引き起こした”いたずら”が思わぬ騒動となりあわや施設行きの大ピンチに—。そんな騒ぎの中、おばあちゃんがこの家族に隠されたある重大な秘密を打ち明ける。はたして、その秘密とは?
そして、これをきっかけにジュリアンはその”ヒミツ”とともにまるで夢見ているような素敵な冒険に旅立つことになる。
スタッフ
監督・脚本・台詞:クロード・ムリエラス
撮影:ウイリアム・リュプチャンスキー
キャスト
ムリエル・マイエッテ
フレデリック・ピエロー
ヴァンサン・デネリアツ
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