原題:QUEEN OF THE DAMNED

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』から8年、物語は続いていた──

2002年2月22日全米公開

2002年/アメリカ/102min/シネマスコープ・サイズ/SRD/DTS/SDDS 配給:ワーナーブラザース

2009年07月08日よりDVDリリース 2005年04月22日より特別版〈期間限定価格〉DVDリリース 2003年05月09日よりDVD発売&レンタル開始 2002年10月12日より渋谷東急他全国松竹・東急系公開予定

(C) 2002 Warner Bros. All Rights Reserved

公開初日 2002/10/12

配給会社名 0085

公開日メモ 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』から8年、物語は続いていた──

解説



あの『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』から8年。
美しきヴァンパイアたちが繰り広げる壮大なストーリーの第2章が、今、幕を開ける。
前作では明かされなかった、主人公レスタトの過去——誰によって選ばれ、いつ、どのようにして永遠の命を授けられたのか–が語られ、誰よりも怜悧でシニカルなヴァンパイアとして描かれてきたレスタトの苦悩と愛が、この作品によってはじめてベールを脱ぐ。

新作が発表されるたびにアメリカ全土で熱狂的な支持を受け、ベストセラーリストの上位に長期間君臨するアン・ライスのベストセラー『ヴァンパイア・クロニクルズ』シリーズの映画化第2弾となるのが、本作『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』だ。

ハリウッドのタブーを破って、トム・クルーズ、ブラッド・ピットという若手スターが男と男の濃厚なエロティシズム漂う世界を演じた前作は、全世界で大ヒットを記録。続く本作も、本国アメリカで初登場第1位の記録を打ち立てた。

今回主役を演じるのは、トム・クルーズに勝るとも劣らない官能的な美しさで魅了するスチュアート・タウンゼント。彼の持つセクシーさと危険な香りは、監督以下スタッフを「彼こそレスタトだ!」と一目で納得させた。「世界を誘惑する者」として現代に甦ったレスタトは、ロックスターとなって人々を虜にする。彼の声によって数千年の眠りから目覚めるのは、すべてのヴァンパイアの母にして、呪われし者の女王、アカーシャ。邪悪さと官能的な美しさを兼ね備えた、この世のものならぬ存在アカーシャを演じるのは、2001年8月、22歳の若さで飛行機事故による悲劇的な死を遂げたアメリカ音楽界の大スター、アリーヤ。登場するだけで周囲を威圧し、空気の色さえも一変させてしまうようなその圧倒的な存在感は、彼女がまぎれもない天才であったことを証明し、身震いするような衝撃を見るものに与えずにはおかない。

スクリーンに展開されるのは、前作にもまして耽美的で、痛ましいまでに美しい、ヴァンパイアならではの愛の世界。そこに、すべてのタブーを嘲笑うかのような挑発的なロック・サウンドが重なる。ヴァンパイアとロックは一見意外な取り合わせだが、インモラルでラディカルでセクシーという意味ではこれ以上ないほどぴったりと重なり合う世界だ。
はりつめた緊張感と切なく高ぶる感情、そして恐怖と美の融合。前作の流れをくみながらも、まったく新しいゴシック・ロマンの傑作がここに誕生した。

ヴァンパイアの7つの条件

1 ヴァンパイアは美しくあらねばならない。彼らは神の手から美を奪った者たちなのだから
2 ヴァンパイアは孤独であらねばならない。彼らは永遠の愛のさすらい人なのだから。
3 ヴァンパイアは繊細であらねばならない。彼らはその研ぎ澄まされた感覚で愛をはかる者達なのだから。
4 ヴァンパイアは純真であらねばならない。彼ら誤った方向に進化した天使なのだから。
5 ヴァンパイアは官能的であらねばならない。彼らは性を超越した愛の使者なのだから。
6 ヴァンパイアは誇り高くあらねばならない。彼らは誇り高き悪を体現する者達なのだから
7 ヴァンパイアは背徳者であらねばならない。彼らは善をなすべく悪を行うために生まれた者達なのだから。

ストーリー




『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』から8年。
物語はまだ続いていた−

石の棺が、かすかに震えた。そこは私の寝床。100年間眠り続けた、ニューオーリンズの地下墓地。横たわる私の耳に、それは聴こえてきた。欲望のリズムと、背徳の旋律。私が生きてきた過去のどんな時代にもなかった、孤独と怒りと官能を秘めた音楽–ロックンロール。目覚める時がきたのを、私は感じた。起き上がって、昔住んでいた家を訪ねると、あの音楽の主である男女がいた。私は彼らの仲間に加わり、またたくまにロックスターへの階段を駆け上がった。世界中が、私の声に、言葉に、耳を傾けた。

私は挑発したかったのだ。世界中に散らばる、わが種族–ヴァンパイアたちを。歌詞の中でヴァンパイアの秘密を暴露したことを怒り、思惑通りに、彼らは動き出した。出てこい、闇の中から。出てこい、こちら側の世界へと…!200年前、ひとりのヴァンパイアに選ばれ永遠の命を得た代わりに、人間の世界から遮断されこの世の終わりまで孤独のままに彷徨う運命を授けられたことへの怒りと絶望が、私を無謀な行動に駆り立てたのだ。そしてとうとう、私をヴァンパイアにした美しい男・マリウスが姿を現した。

やがてマリウスは、恐るべき事実を私に告げる。かつて古代エジプトを支配していた、ヴァンパイアの女王アカーシャ。すべてのヴァンパイアの母にして、有史以来もっとも邪悪な存在である彼女が私の歌声によって、数千年の眠りから目を覚ましたというのだ。最古の純粋な血が流れ、強大な力を持つアカーシャはその狂気に満ちた欲望のままに、世界を絶望の闇へといざなおうつもりだ。そしてその伴侶として選ばれたのが–この私、レスタトだった。アカーシャの妖しい美しさに私は魅せられ、世界中が私たちの足下にひれ伏す官能的な予感に震えた。

しかし、ひとつだけ、予想外の要素があった。ヴァンパイアの研究者である人間の女・ジェシーだ。いずれ死すべき者だけが持つ、強さそして弱さ。一瞬のうちに生命を燃やし尽くす情熱。彼女の持つそれらの美しさが、私をとらえてしまったのだ。やがて、世界を闇の業火で焼き尽くそうとするアカーシャの野望が終末に向けて走りはじめた…!

スタッフ

監督:マイケル・ライマー
脚本:スコット・アボット、マイケル・ペトローニ
製作:ジョージ・サラレギー
アン・ライスの“ヴァンパイア・クロニクルズ”に基づく
製作総指揮:スー・アームストロング、アンドリュー・メイソン
撮影:イーアン・ベイカー
美術:グレイアム“グレイス”ウォーカー
編集:デイニー・クーパー
視覚効果監修:グレゴリー・L・マクマリー
オリジナル曲:ジョナサン・デイビス、リチャード・ギブズ
音楽:リチャード・ギブズ、ジョナサン・デイビス
衣装:アンガス・ストレイシー
共同製作:チャニング・ダンジー

キャスト

レスタト:スチュアート・タウンゼント
ジェシー:マーガリート・モロー
アカーシャ:アリーヤ
マリウス:ヴァンサン・ペレーズ
デイビッド・タルボット:ポール・マッギャン
マハレット:レナ・オリン

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