原題:SWEET NOVEMBER

2001年2月16日全米公開

2001年/アメリカ/120分/ビスタビジョンサイズ/SRD、DTS,SDDS/字幕翻訳:伊原会津子 配給:ワーナー・ブラザース

2009年07月22日よりDVDリリース 2007年09月07日よりDVDリリース 2005年04月22日より特別版〈期間限定価格〉DVDリリース 2004年10月29日よりDVD発売開始 2002年6月7日よりビデオ&DVD発売 2001年10月27日より丸の内ピカデリー1にて公開

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公開初日 2001/10/27

公開終了日 2001/12/21

配給会社名 0085

公開日メモ 1968年の同名作品のリメイク。NYの富豪が恋に落ちたのは、月毎に恋人を次々と変える女性だった。恋人の心の悩みを解消してあげる彼女だが、自分自身の感情は内に秘めたまま" 彼女は死を目前に控えていた。

解説




1968年の同名作品のリメイク。NYの富豪が恋に落ちたのは、月毎に恋人を次々と変える女性だった。恋人の心の悩みを解消してあげる彼女だが、自分自身の感情は内に秘めたまま” 彼女は死を目前に控えていた。

《『シティ・オプ・エンジェル』『ノッテイング・ヒルの恋人』『オータム・イン・ニューヨーク』そして2001年11月——一生に、たった一度のラブ・ストーリー》
自分が成功していること。明日はもっと成功すること。それが、広告代理店のエリート社員・ネルソンにとってもっとも大切なことだった。感情に流されることを恐れてきた彼の前に、正体不明の不思議な女性サラが現れる。「あなたを私の、11月だけの恋人にしてあげる」。どんな女もよりどりみどりのネルソンに、自信たっぷりに言い放つサラ。あっけにとられる彼に、サラは提案する。「1か月間、一緒に暮らしましょう。私、問題を抱えた男性を救う特殊能力があるの」。シャツを脱がせる。腕時計をはずさせる。携帯電話を捨てる。そして、彼女は彼のすべてを変えた。恋という名の、11月の魔法で。悲しみの予感をはらみながら、ふたりの人生の、もっとも美しい季節が始まろうとしていた。

キアヌ・リーブスとシャーリーズ・セロンが共演する『スウィート・ノベンバー』は、サンフランシスコの美しい街並みと港を舞台に、人生の輝きのすべてを凝縮したような、1か月の恋を描いたラブ・ストーリー。現在から目をそらし、将来だけに気持ちを集中させて生きているネルソン(キアヌ・リーブス)と、すべてを賭けて”いま”を生きようとするサラ(シャーリーズ・セロン)。まるでゲームのようにして始まった二人の奇妙な同居生活は、やがて、人生をかけた、ただひとつの恋となっていく。

世の中の基準や価値観をものともせず、自由奔放に生きるサラ。一見、自分のペースにネルソンを巻き込み、振り回しているかのように見える彼女には、他人と違った生き方をせずにはいられない理由があった。決して誰にもあかすことのない理由が…。相手に心を開かせるのは得意中の得意。けれど、自分の心の秘密は誰にも見せないできたサラ。彼女が心にはりめぐらせていた見えない壁をネルソンが壊そうとした時、ゲームは終わり、真実の恋が始まった。しかし、悲しすぎる幕切れを予感した彼女は、ある決心をする。美しい11月を、愛する人の中に永遠にとどめておくために——。

この作品でサラを演じたシャーリーズ・セロンは、今もっとも旬の女優。すでに『ノイズ』『すべてをあなたに』『サイダーハウス・ルール』などの代表作を持つが、この世の喜びのすべてを全身で享受しようとする切ないまでの意志を、現代を生きるすべての女性の思いを代表するかのように演じきったサラ役の演技は、これまでのどの作品よりすばらしいと絶賛された。彼女からほとばしる美しいエネルギーに呼応するかのように、キアヌ・リーブスもまた、自分を守るために幾重にもまとっていた殻を一枚ずつ脱いでいくネルソンを繊細に演じ、ラストシーンでは、すべての観客を涙で包んでくれる。

ストーリー



サンフランシスコの一流広告会社でクリエイティブ・ディレクターを務めるネルソン・モス(キアヌ・リーブス)は、「成功」の二文字しか頭にない仕事人間。華々しい受賞歴を誇り、クライアントヘのプレゼンテーションでは常に競争相手に勝利してきた。そんな彼が、免許の更新に出かけた運転試験場で、風変わりな女性に出会う。
彼女の名はサラ(シャーリーズ・セロン)。ネルソンのせいで更新試験に落ちたサラは、彼のアパートメントに押しかけ、自分のために車を運転するように強制する。動物実験に使われようとしていた犬を盗み出す片棒を担がされ、「冗談じゃない」とキレそうになったネルソンに、サラは奇妙な提案をする。「今日で10月は終わるわ。あなた、私の”11月”にならない?」
11月の1か月間だけ、サラの家で一緒に暮らすこと。その間はいっさい仕事をしてはいけない——それがサラが提示した条件だった。「私、問題を抱えた男性を救う特殊能力があるの。あなたは不幸の典型よ。重度の働きすぎで、何に対しても愛情がわかなくなってる」と断言するサラ。「君みたいな変人に何ができるんだ?」と問うネルソンに、サラは言う。「箱の中のあなたに、光を当てるわ」と。
最初は相手にしなかったネルソンだが、思いもかけないトラブルから会社をクビになり、結局サラと暮らすことになる。1か月だけ同居し、その後はそれぞれの道を行く、という条件で。
こうして2人は、期間限定の恋人同士になった。
サンフランシスコの下町の、古いアパートメントの2階。犬の散歩を仕事にし、プランター代わりにしたテレビに植物を植え、ネルソンの幼い頃の話を聞きたがるサラ。彼女はかつてペット会社の経営者でありながら、仕事と家族を捨て、月替わりでさまざまな男性と同居していた。彼らを”救う”ために——。
なぜ1か月だけなのか、と問うネルソンにサラは答える。「じゅうぶん思い出は作れるし、きれいに別れられるから」と。
少しずつサラを愛し始めるネルソン。しかし、自由で気ままな生活を楽しんでいるように見えるサラには、ある秘密があった……。

スタッフ

監督:パット・オコナー
脚本:カート・ボルカー
原案:ポール・ユーリック、カート・ボルカー(ハーマン・ラウシャーの脚本に基づく)
製作:アーウィン・ストフ、デボラ・アール、スティーブン・ルーサー、エリオット・ケストナー
製作総指揮:ウェンデイー・ワンダーマン
撮影:エドワード・ラークマン,A.S.C.
美術:ナオミ・ショーハン
編集:アン・V・コーツ,A.C.E.
共同製作:マーティー・ユーイング
衣裳:シェイ・カンリフ
音楽:クリストファー・ヤング

キャスト

ネルソン:キアヌ・リーブス
サラ:シャーリーズ・セロン
チャズ:ジェイソン・アイザックス
ビンス:グレッグ・ジャーマン
アブナー:リーアム・エイキン
レイフォード・ダン:ロバート・ジョイ
アンジェリカ:ローレン・グレイアム
ブランドン:マイケル・ローゼンバウム
エドガー・プライス:フランク・ランゲラ

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