原題:BAISE-MOI

欲望のままに突っ走れ! 話題のガールズ・ムーヴィー「ベーゼ・モア」日本上陸!

2000年6月28日フランス公開

2000年/フランス映画/74分/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSR/日本語字幕:松浦美奈 原作:ヴィルジニー・デパント「バカなヤツらは皆殺し」(原書房刊) 提供:コムストック+ポニーキャニオン 配給:コムストック

2001年8月10日DVDレンタル開始&9月19日DVD発売 2001年8月10日ビデオ発売&レンタル開始 2001年4月14日よりシネマライズにてロードショー!

公開初日 2001/04/14

公開終了日 2001/05/25

配給会社名 0028

公開日メモ 男と寝て、殺し、そして車を盗んで逃走。挑発的なロックにのって、ひたすら快楽を追求する2人の生き様を描くハードコアなロード・ムーヴィー。若者に絶大なる支持を誇るアナーキーな作家ヴィルジニー・デパントの大ベストセラー小説の完全映画化。本国フランスでは公開と同時に各マスコミの間で大論争を巻き起こした問題作。

解説


男と寝て、殺し、そして車を盗んで逃走。挑発的なロックにのって、ひたすら快楽を追求する2人の生き様を描くハードコアなロード・ムーヴィー。若者に絶大なる支持を誇るアナーキーな作家ヴィルジニー・デパントの大ベストセラー小説の完全映画化。本国フランスでは公開と同時に各マスコミの間で大論争を巻き起こした問題作。
タイトルは、英語で言うと、「レイプ・ミー」。監督は、作家自らつとめた意欲作。

 互いに大事な人を殺し、運命的に出会ったふたりの女
の子は意気投合し、あてのない逃避行の旅に出る。現金や銃を強奪し、男を誘惑してセックスして殺していく“無敵のガールズ”ナディーヌとマニュの行き着く先は…?強く結びついたふたりの孤独な魂が求めた壮絶なヴァイオレンス&セックスを描く21世紀のガールズ・ムーヴィー。フランスの若者に絶大な人気を誇るパンクな女性作家ヴィルジニー・デパントの大ベストセラー小説を、本人自ら、元ポルノ女優の友人コラリー・トラン・ティとともに完全映画化。あまりの過激さゆえに、公開1週間でフランス映画史上前代未聞の上映禁止処分を受け、ゴダール、ソニア・リキエルら文化人による抗議運動を始めとする社会的大論争を巻き起こし、現在も係争中の衝撃の問題作、それが『ベーゼ・モア』だ。
 まるで自分の半身であるかのように、わかり合い、信じることができる唯一無二の人との出会いによって、”無敵”の存在となり得たナディーヌとマニュは、世間とはきっぱり決別して、これまで抑えていたすべての欲望を、本能のままに爆発させる。何にも縛られることなく、自分のしたいことをするふたりの極端なまでの”生き方”は、彼女たちが絶望の果てに行き着いたひとつの結論だが、それこそが”生”を実感することであり、それは同時に、原作者であり監督のヴィルジニー・デパントの、観る者の意識を揺さぶる挑発といえる。なまぬるい生き方ではなく、本当の意味で生きることを、デパントは問いかける。

ストーリー



強く結びついたふたりの孤独な魂が求めた壮絶なヴァイオレンス&セックスを描く21世紀のガールズ・ムーヴィー。

ナディーヌは娼婦をしている。休を売るのは、自分が満たされたいのと.人の役に立ちたいからだ。この仕事はけっこう気に入っているが、誰にも話したことはない。恥ずかしいとは思っていない。自分で自分をおとしめていることには誇りがある。進んで堕落の道に飛びこむのは勇気のいることだと思っているから。だから、何も知らないくせに、自分の方が品位があると思って、ナディーヌに軽蔑のまなざしを向ける奴らを軽蔑している。ときどき無性に何かを壊したくてたまらなくなる。それも何か神聖なものを。ある日仕事を終えてアパルトマンに戻ると、ルームメイトのセヴェリーヌがわめいていた。ナディーヌが勝手にウイスキーを飲んだこと、片づけないこと、同居するなら相手を尊重しなくちゃ…。セヴェリーヌはきれいで、上品で洗縁されているけど、わかったような顔であたしにうっとうしい意見を押しつける権利なんかない…考えるより先に手が動いて、両手がセヴェリーヌの首を絞めた。この女を黙らせろ。ふと我に返ると、セヴェリーヌはこと切れていた。ナディーヌは最終の電車に乗るために駅に急いだ。

 マニュは、ぱっとしない生活にも、不満を胸一杯にためこんだまま、口を閉ざしていることにも、慣れっこだった。心の中にあるのはただ一つ、癒しきれない渇望感だけ。欲しいものは、セックスにビールにウイスキー。楽になれるなら何だっていい。マニュは度を起したものが好きだった。暴走しているものなら何でも面白いと思う。自分でも、道に外れたスケールの大きなことがしたかった。ある日、友達のカルラと一緒にいたところを三人の男にレイプされる。命だけは守るために、マニュは抵抗しなかった。胸の痛みは度を起すと、感じなくなる。いつも最後には自分で自分をそう納得させる。世の中には必ず犠牲になる人がいる。残念だけど、自分がそうなってしまっただけのこと。マニュの兄はそのことを知ると、マニュを気遣うより、レイプした相手に仕返しに行こうとする。カッとなったマニュは兄を撃ち殺してしまう。家の中にいると憂うつになる。マニュは外へ出て駅前まで歩いた。

 互いに大事な人を殺してしまい、運命的に出会った女の子、ナディーヌとマニュ。ふたりは意気投合し、あてのない逃避行の旅に出る。もう、何があってもひたすら我慢したり、文句をのみ込んだりする必要はない。まわりの人間がどう思うかなんて、もう考えなくてもいい。世間とはきっぱり決別したのだから。汚れた魂の欲するまま、ふたり現金や銃を強奪し、男を誘惑してセックスしては殺していく。”無敵のガールズ”の行き着く先は…?

スタッフ

監督・脚本:ヴィルジニー・デパン/コラリー・トラン・ティ
撮影:ブノワ・シャマイヤール
録音:エリック・ボワトー
編集:アイロ・オーギュスト
美術:イレーヌ・ガリツィーヌ/ポール・フェイヤール/クリストフ・ムロー
衣裳:イザベル・フレイス/マガリ・バレ
音楽:ヴァルー・ジャン
製作:フィリップ・ゴドー

キャスト

マニュ:ラファエラ・アンダーソン
ナディーヌ:カレン・バック
セヴェリーヌ:デルフィーヌ・マッカーティー
カルラ:リサ・マーシャル
アリス:エステル・イザーク
マルタン:H.P.G
建築家:マルク・リウフォル
ラドゥアン:カッシーニ・アンパレク
フランシス:パトリック・ユードリーヌ
ラキム:アセーヌ・ベドゥルー

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す