彷徨える河
原題:El abrazo de la serpiente
2016 年アカデミー賞®外国語映画賞ノミネート作品 コロンビアの俊英シーロ・ゲーラが描き出す、驚愕の世界観と圧倒的な映像美
2015 年/コロンビア・ベネズエラ・アルゼンチン/スペイン語・ドイツ語・アマゾン先住民語/B&W+color/2.35:1/124 分/ 配給:トレノバ、ディレクターズ・ユニブ
2016年10月29日、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
©Ciudad Lunar Producciones
公開初日 2016/10/29
配給会社名 1417/1779
解説
本作は昨年、京都ヒストリカ国際映画祭にて『大河の抱擁』という邦題で上映された作品で、この度、劇場公開に伴い『彷徨える河』という邦題にて公開決定致しました。
本作は、20 世紀初頭と中盤にアマゾンに足を踏み入れた実在する二人の白人探検家(ドイツ人民族誌学者テオドール・コッホ=グリュンベルクと、アメリカ人植物学者リチャード・エヴァンズ・シュルテス)の手記に触発されて作られた物語。神秘的な幻覚や呪術に彩られたマジックリアリズム的な世界観に、大アマゾンを舞台にした美しいモノクロームの映像、繊細で情感溢れる多層に重ねられた音が伴うことで、失われた先住民の“記憶”がスクリーンに強烈に焼き付けられる。
監督は、米エンタメ業界紙 Variety にて、「2016 年に注目すべき監督 10 人」に選出されるなど、近年世界的な注目を受けているコロンビアの俊英、シーロ・ゲーラ。本作も 2015 年カンヌ国際映画祭監督週間芸術映画賞受賞、2016 年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート(コロンビア映画史上初)など、数々の映画祭で高い評価を得ている。また、米国では初週土日の成績が 2015 年公開の外国語作品のトップになるなど異例のヒットを記録し、フランスでもロングランを記録するなど、興行面でも世界的成功を収めている。
ストーリー
アマゾン流域の奥深いジャングル。侵略者によって滅ぼされた先住民族唯一の生き残りとして、他者と交わることなく孤独に生きているシャーマンのカラマカテ。ある日、彼を頼って、重篤な病に侵されたドイツ人民族誌学者がやってくる。白人を忌み嫌うカラマカテは一度は治療を拒否するが、病を治す唯一の手段となる幻の聖なる植物ヤクルナを求めて、カヌーを漕ぎ出す。数十年後、孤独によって記憶や感情を失ったカラマカテは、ヤクルナを求めるアメリカ人植物学者との出会いによって再び旅に出る。過去と現在、二つの時が交錯する中で、カラマカテたちは、狂気、幻影、混沌が蔓延するアマゾンの深部を遡上する。闇の奥にあるものとは…。
スタッフ
監督・脚本:チロ・ゲーラ
キャスト
ヤン・ベイブート
ブリオン・デイビス
アントニオ・ボリバル・サルバドール
ニルビオ・トーレス
LINK
□公式サイト□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す