2017年/日本配給:ギャガ

2017年5月26日公開

(C)2017「美しい星」製作委員会

公開初日 2017/05/予定

配給会社名 0025

解説

(C)2017「美しい星」製作委員会

「美しい星」は、三島由紀夫が1962年に発表した、ミシマ文学のなかでは異色の【SF】小説。
核戦争勃発の恐怖に脅える冷戦下の国際情勢を背景に、「自分たちは地球人ではない。宇宙人だ」
と突然目覚めたとある家族が、「我々の手で人類を救わねば!」
と使命に燃えて奮闘するさまを風刺たっぷりに描いた寓話小説です。
世界に終末の匂いが色濃く漂う度に版を重ねるこの小説は2011年の東日本大震災以降も部数を伸ばし、現在54刷45万部のロングセラーとなっています。

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、『クヒオ大佐』、『パーマネント野ばら』、『桐島、部活やめるってよ』、『紙の月』。
2007年のデビュー以来、独自の世界を生きる、少々思い込みの激しい人びとの可笑しみを描きつづけてきた吉田大八監督が、学生時代に読んで以来映画化を切望してきたのがこの小説でした。映画化にあたって監督は、50余年以上前に書かれたこの小説を、現代を舞台に極めて大胆に脚色致します。
ミシマが2010年代に生きていたらどんな風にこの星を描くだろう

そんな仮定からスタートした脚本は、可笑しくって、すこしヘンで、ちょっとビターな「吉田大八ワールド」に仕上がっているかと思います。

★・・・・・・★

主人公・重一郎にはリリー・フランキー。
ヘラヘラといい加減に生きている「当たらない」ので有名なテレビのお天気キャスターを演じます。
突如情熱と使命感に燃える火星人に覚醒します。
長男・一雄には亀梨和也。暗い野心をたぎらせるフリーターを演じます。
知性を司る水星人に覚醒します。長女・暁子には橋本愛。
自分の美しさが最大のコンプレックスという女子大生を演じます。
美を象徴する金星人に覚醒します。母・伊余子には中嶋朋子。
退屈と倦怠をもてあまして怪しい「水」
ビジネスにはまり込んでいくイマドキの主婦を演じます。
なぜか彼女だけ覚醒せず、地球人のままです。

太陽から3番目の惑星・地球。その「美しい星」を舞台に、世界救済を大真面目に企図する勘違い家族の珍道中。
愛すべきその大奮闘をご期待頂ければと思います。

(C)2017「美しい星」製作委員会
(C)2017「美しい星」製作委員会
(C)2017「美しい星」製作委員会
(C)2017「美しい星」製作委員会

ストーリー

その手で“美しい星・地球”を救えると信じた、

とある平凡な“宇宙人一家”の悲喜劇

“当たらない”お天気キャスターの父・重一郎、野心溢れるフリーターの息子・一雄、美人すぎて周囲(まわり)から浮いている女子大生の娘・暁子、心の空虚をもて余す主婦の母・伊余子。そんな大杉一家が、ある日突然、火星人、水星人、金星人、地球人として覚醒。“美しい星・地球”を救う使命を託される。ひとたび目覚めた彼らは生き生きと奮闘を重ねるが、やがて世間を巻き込む騒動を引き起こし、それぞれに傷ついていく。なぜ、彼らは目覚めたのか。本当に、目覚めたのか  。

そんな一家の前に一人の男が現れ、地球に救う価値などあるのかと問いかける。

スタッフ

監督:吉田大八
原作:三島由紀夫
脚本:吉田大八
甲斐聖太郎

キャスト

リリー・フランキー
亀梨和也
橋本愛
中嶋朋子

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https://www.youtube.com/watch?v=FTlDLmrVlm0
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