原題:Welt am Draht

1973年/西ドイツ/第1部=105分 第2部=107分/デジタル/日本語字幕:渋谷哲也 提供・配給:アイ・ヴィー・シー

2016年3月5日に東京・ユーロスペースで公開

(c) 1973 WDR (c) 2010 Rainer Werner Fassbinder Foundation der restaurierten Fassung

公開初日 2016/03/05

配給会社名 0320

解説


スタンリー・キューブリック『2001年 宇宙の旅』(1968)、アンドレイ・タルコフスキー『惑星ソラリス』(1972)、リドリー・スコット『ブレードランナー』(1982)など映画史に輝くSF映画の傑作。その歴史に連なる先鋭的なSF作品が70年代初めに西ドイツで作られていた。それが『あやつり糸の世界』だ。そこに描かれたヴァーチャルリアリティによる多層世界は、『マトリックス』『インセプション』に先駆ける。またゴダールの異色SF『アルファヴィル』の主役を演じたエディ・コンスタンティーヌが特別出演している。
監督はニュー・ジャーマン・シネマの鬼才ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。鏡を多用した画面設計、溢れる電子音とグッド・ミュージック、そして愛と孤独のドラマ…。鋭敏な時代感覚と普遍的な主題で社会を挑発し続けたファスビンダーが、「模造の世界」を鮮烈に解き放つ。ファスビンダー幻の作品『あやつり糸の世界』が43年の時を経て、遂に劇場公開されます。

ストーリー




未来研究所では、仮想世界を作り出し未来社会を厳密に予測できる「シミュラクロン」の開発が進められていた。ある日、研究主任のフォルマー教授が謎の死を遂げ、シュティラー博士が後任に就く。やがてシュティラーは研究所で奇妙な事態に遭遇する。保安課長ラウゼが忽然と姿を消すと、エーデルケルンという別の人物が保安課長として存在しているのだ。やがてシュティラーは自らシミュラクロンによって仮想世界に入り込む実験を行う。現実そっくりなコンピューターによる虚構の空間。そこでシュティラーは消えたラウゼの姿を見かける…。

スタッフ

監督:ライナー・ベルナー・ファスビンダー
原作:ダニエル・F・ガロイ

キャスト

クラウス・レーヴィチュ
マーシャ・ラベン
アドリアン・ホーフェン
バーバラ・ヴァレンティン
クリスティーヌ・カウフマン
エディー・コンスタンティーヌ
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