第9回したまちコメディ映画祭in台東

2016年/日本/カラー/??分/ 配給:東映

2016年11月3日公開

(C)1972北杜夫/新潮社(C)2016「ぼくのおじさん」製作委員会

公開初日 2016/11/03

配給会社名 0004

解説


◆松田龍平が最新作で“おじさん”を演じ新境地を開拓!子役との絶妙な掛け合いに注目!
兄の家に居候し、スポーツもできないし、お金もない。大学の臨時講師として哲学を教えているせいか、屁理屈ばかりこねている“おじさん”。兄夫婦の子供=おじさんの甥っ子・雪男目線で描かれる本作では、最後まで“おじさん”としか呼ばれない役どころだ。雪男と行動を共にし、何かに熱中するとすさまじいエネルギーとやる気を見せる。一目ぼれした女性を追いかけるために、ハワイへ行こうとあの手この手を画策するのだが、どれも他力本願だったり、運任せのものばかり。懸命に目的を果たそうとする姿は、なぜだか憎めなくて可笑しくて、誰もが思わず笑ってしまう。そんな魅力的な、ある意味最強の愛されキャラクター(!?)である“おじさん”の映画が2016年、秋・公開いたします。
“おじさん”を演じるのは、日本を代表する映画俳優・松田龍平。『探偵はBARにいる』シリーズや、『舟を編む』(13)、『ジヌよさらば〜かむろばむらへ〜』(15)、『モヒカン故郷へ帰る』(16) 等、話題の作品に出演し続け、強烈な個性を放つ松田。企画・脚本を担当した須藤プロデューサーが「彼と組もうとする監督、プロデューサーの誰もが、自分であれば全く違う松田龍平の一面を切り出せるのではないかと期待をしてしまうワン&オンリーな俳優。この話自体は凄くウェルメイドな話なので、そのまま演じてしまうと鼻につく芝居になってしまう危険性がある。自分の存在をすっと消してその場に溶け込むことが自然体で出来てしまう松田さんであれば、この作品をあるべき方向に持っていってくれると思った。」と語る程、ある意味しっくりと作品になじむ“おじさん”役の松田に大注目!
そして、子供とは思えないしっかりもので、時におじさんを叱り、助け、絶妙なやりとりをしながら物語を大きく動かしていく重要な雪男役には、子役の大西利空(おおにしりく)。度重なる選考を見事勝ち抜いた大西と相性ばっちりの松田のコンビが、日本人が愛してやまない「家族」「恋」「旅」をテーマに、人に対する優しさや寛容さ、そして温かい心を伝える、21世紀版“寅さん”のような娯楽性の高い作品を生みだします!

◆原作は児童文学の金字塔 北杜夫「ぼくのおじさん」!“インテリぼんくら”な21世紀版「寅さん」でシリーズ化を狙う!!
 本作の企画・脚本を手掛けたのは、「探偵はBARにいる」シリーズで松田とも幾度となく共闘している須藤泰司プロデューサー。須藤が小学校の頃に読み、その面白さから強く印象に残っていた原作「ぼくのおじさん」。 「夜と霧の隅で」「揄家の人びと」等、日本純文学を代表する作品を発表する一方で、マンボウシリーズ等の児童エッセイ・小説などで絶大な人気を誇った北杜夫が、ユーモアセンスを遺憾なく発揮した作品である。インテリボンクラで起伏の激しい個性的なキャラクターである“おじさん”は、自らをモデルに描かれ、雪男が暮らす春山家(おじさんの兄一家)は、北杜夫の父である斎藤茂吉の一家を模したというエピソードがある作品であり、和田誠さんのイラストも併せて、幅広い世代に愛され続ける児童文学書である。
 本作の映画化を「いつか・・・!」と狙っていた須藤が、「探偵はBARにいる」シリーズでの松田の演技を見て、「もう少し年齢を重ねた彼に“おじさん”を演じてもらいたい」と切望し自ら脚本を書き上げ映画化にこぎつけた。昭和40年代をベースに書かれている原作を、時代設定は現代に置き換えつつ、家族とのやり取りに感じられるどこか懐かしい昭和感は健在。しっかりものの甥っ子目線から語られるダメ人間だけれども、どこか面白おかしい“おじさん”の物語は、大人も子供も誰もが楽しめるあの名シリーズ「寅さん」を彷彿とさせ、皆に長く愛される21世紀版の「寅さん」ならぬ「おじさん」でシリーズ化も狙っております!

◆松田龍平×山下敦弘監督 初タッグ!
 『天然コケッコー』(07)で第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少で受賞した山下敦弘がメガホンをとる本作。
『苦役列車』(12)、『もらとりあむタマ子』(13)、『味園ユニバース』(15)等話題作を手掛け、独特のオフビートな作風で見るものをとりこにする山下監督が、ポップでカラフルな21世紀版「寅さん」を作り上げます!
 本作は10月5日(月)、都内にてクランクインした撮影は、10月23日(金)日本パートクランクアップを経て、撮影場所をハワイに移し10月30日(金)ハワイ(オアフ島)編の撮影を開始。その後ハワイ島での撮影等を終え、11月15日(日)オールクランクアップ。映画の公開は2016年秋全国公開予定。

ストーリー



 学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。
「自分のまわりにいる大人について」というテーマだが、公務員の父と専業主婦の母、至って普通な職業の両親では、面白いものが書けそうにない。そんな時、「ゆきおくーん」と呼ぶ声がどこからともなく聞こえてくる。居候しているぼくの“おじさん”(松田龍平)だ。大人のくせにお小遣いはくれないし、勉強も教えてくれないし、スポーツはからっきしダメ。万年床に寝転がってマンガばかり読んでは、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともあるおじさん。雪夫は、そんなおじさんを題材に作文を書くことにするのだ。
 そんなある日、おじさんがこの世でもっとも苦手な智子おばさんが、いつまでたっても独り身なおじさんのために、お見合い話を持ってきた。乗り気でないおじさんを何とか連れて、お見合い相手と智子おばさんの待つパーティーに向かった雪男。彼らの目の前に現れたお見合い相手は、ハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー。最近彼氏と別れてしまった傷心の彼女に、おじさんは一目ぼれ!だが、エリーは他界した祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。
エリーに会いたい一心で、人とはちょっと違うあの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗。・・・だが、おじさんと雪男に奇跡が訪れる!あることからハワイに行けることになったおじさんと雪男は、共にエリーを追いかけてハワイへ旅立って行くのだが・・・。

スタッフ

原作:北杜夫「ぼくのおじさん」
企画・脚本:須藤泰司
監督:山下敦弘

キャスト

松田龍平
真木よう子 
大西利空(子役) 
寺島しのぶ 
宮藤官九郎 
キムラ緑子 
銀粉蝶 
戸田恵梨香 
戸次重幸

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