2016年/日本 配給:ファントム・フィルム

2016年6月18日、新宿バルト9ほか公開

(C)2016「葛城事件」製作委員会

公開初日 2016/06/18

配給会社名 0442

解説


『その夜の侍』赤堀雅秋監督の待望の第二作目。人が持つ心の闇を照らし出す意欲作!
無差別殺人事件を起こした加害者、その父、母、兄、そして加害者と獄中結婚をした女・・・壮絶な家族模様を描く。

劇団「THE SHAMPOO HAT」の旗揚げ以来、全作品の作・演出・出演を担当してきた赤堀雅秋。赤堀が描く登場人物とその生き様は、人間の本質に根ざす無様さや滑稽さ、
残酷さや狂気までをあぶり出し、観る者に突きつける。
その独特の世界観は「赤堀ワールド」と言われ、熱狂的なファンを持つ。2012年には『その夜の侍』(監督・脚本/堺雅人主演)で監督デビューを果たし、同年の新藤兼人賞金賞、
ヨコハマ映画祭・森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞。モントリオール世界映画祭、ロンドン映画祭、台北金馬奨映画祭などに正式出品されるなど国内外で高い評価を得た。
『葛城事件』は、2013年に劇団「THE SHAMPOO HAT」で公演され新井浩文等の客演で話題を呼んだ同名舞台であり、今回の映画化にあたり、新たに改稿した作品。
赤堀監督が描く登場人物は、どの人物も自己矛盾を起こしており、多面的で複雑な感情を合わせ持つ。葛藤を抱えながらも、それでも生きていく、その姿を丁寧に描き出す。
主人公の葛城清役には三浦友和。青春スターを経て、善人から悪役、コミカルな役など硬軟幅広くこなせる日本を代表する俳優。「清役は三浦さん以外に考えられない」という監督からの熱望を受け、
この度の主演が決まった。
その他、徐々に精神を病んでいく母親・伸子役に南果歩、兄の保役には、舞台版「葛城事件」では稔役を演じた新井浩文、
稔役はオーディションで選ばれた若葉竜也など実力派俳優が集結し、それぞれが問題を抱えながらいつの間にか歯車が狂ってしまった家族を演じている。

ストーリー



壮絶な、でも、私たちの隣に存在するかもしれない、ある家族の物語。

美しい妻を得て、子宝にも恵まれ、がむしゃらに働いてマイホームを持ち、理想の家族を作れたと思っていた葛城清(三浦友和)。21歳になった次男・稔(若葉竜也)は無差別殺人事件を起こし、8人を殺傷した罪で死刑囚となった。なぜ息子はこんなことをしでかしてしまったのか。モンスターに育ててしまったのは自分なのか。凄惨な事件を起こす前に、自らの手で息子の息の根を止めるべきだったのか・・・
理想通りに行かず粗暴になる清。会社をリストラされ孤立する長男・保(新井浩文)。妻・伸子(南果歩)は次第に精神のバランスを崩し廃人のようになっていく。さらに、死刑制度反対の立場から稔と獄中結婚をする女・星野が登場するが・・・

スタッフ

監督:赤堀雅秋
原案:赤堀雅秋
脚本:赤堀雅秋
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介
プロデューサー:藤村恵子

キャスト

三浦友和
南果歩
新井浩文
若葉竜也

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