東京の日
2015年/日本/カラー/??分/ 配給:マジックアワー
2015年10月31日(土)より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開決定!
(C)2015 ソウルエイジ
公開初日 2015/10/31
配給会社名 0651
解説
何考えているのかわからない優柔不断な男と、強い意志をもって上京してきたワケあり女が、孤独と人情が交差する東京の片隅で、偶然に出会う。二人は愛を見つけることができるのか?恋愛をしたことがある人ならきっと誰もが身につまされる、そしていつまでも心に残ること必至の、痛くて情けなくてリアルで、すべての瞬間が愛おしいラブストーリーが誕生した。
主人公のアカリに扮するのは、若手実力派として舞台やドラマで活躍するほか、映画『おとぎ話みたい』(山戸結希監督/14)の全身全霊で踊る少女役が業界内外で絶賛された趣里。本作では強い意志を秘めた若い女性を、時に可憐に時に大胆に演じる。アカリが出会うカフェ店員の本田役には、『君に届け』(10)、『南風』(14)など数々の青春映画で魅力を放つ佐々木大介。一貫して受け身でありながら女たちの心にスルリと入り込む優柔不断なダメ男を、素だとしか思えないほど自然体に演じる。そして初々しい二人をあたたかく見守る人生の先輩役として、日本映画の名だたる巨匠に愛されてきた香川京子。趣里演じるアカリが助けを求めて訪れるスナックのオーナーとして、主人公たちに重要な助言をする役で出演している。他にも、スナックのママ役で渡辺真起子や、山田純大も出演している。
そして、タイトルからもわかるように、東京の街も重要なキャラクターのひとつ。ロケは地方出身者が多く住む下北沢界隈で敢行。開放感あふれる人気のカフェが本田の勤務先として登場する。一方、アカリが働き始めるスナックは昭和の下町ムードが漂い、登場人物たちがカラオケで歌う「なごり雪」「for you…」「花のまち」などの歌が郷愁をかきたてる。
監督は、学生時代に撮った『人コロシの穴』がカンヌ国際映画祭で上映されるなど、早くからその才能を注目され、2008年に西島秀俊・加瀬亮出演の『東南角部屋二階の女』で商業映画デビューを果たした池田千尋。この秋にはもう一本の監督作『先輩と彼女』も全国ロードショー公開され、また黒沢清監督の新作『クリーピー』の脚本を手掛けるなど、今もっとも大きな期待を集めている30代の監督である。本作はその池田監督が「これを撮らなければ前に進めない」という覚悟で作り上げたオリジナル企画。都会の等身大の恋愛模様を描いて好評を博した自身初の演劇作品『東京の空』『東京の歌』の世界観をさらに深く掘り下げ、愛とは何かという根源的な問いに真正面から向かい合う。
ストーリー
何考えているのかわからない、フラフラした男。一直線な女は、そんな男のやさしさに救われた。痛くて情けなくてリアルで、すべての瞬間が愛おしいラブストーリー。
東京のカレーが美味しいと評判のカフェでアルバイトする男、本田祐介(28歳)。来る者は拒まず、去る者は追わず、ただ過ぎていく毎日を生きている。そのカフェに訪れた、スーツケースに全財産を詰め込み、勢いだけで上京してきたワケあり女、アカリ(23歳)。住む場所も仕事のあてもないアカリに、本田は優しく声をかける。「よかったら、うち来る?」「とりあえず、ここにいれば?」これは恋の始まりか、それともつかの間の共同生活か? 人を愛するって、なんだろう? 私たちはいつだって手探り状態のまま、出会いと別れを繰り返す。そして傷つくことを恐れながらも、また一歩前に進むのだ。今日こそその日、と自分に言い聞かせながら——。
スタッフ
監督・脚本:池田千尋
エグゼクティブ・プロデューサー:日置克史
プロデューサー:前田紘孝
ラインプロデューサー:金森保
撮影:池内義浩
照明:斉藤徹
現場録音:清水オサム
音響:菊池信之
音楽:茂野雅道
編集:田巻源太
制作プロダクション:ソウルエイジ
配給・宣伝:マジックアワー
キャスト
趣里
佐々木大介
浅野千鶴
小澤雄志
田中佐季
山田純大(友情出演)
渡辺真起子
香川京子
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