蜜のあわれ
映像化が困難と言われた室生犀星の原作小説を映画化!
2016年/日本/カラー/105分/ 配給:ファントム・フィルム
2016年4月1日 全国ロードショー
(C)2015「蜜のあわれ」製作委員会
公開初日 2016/04/01
配給会社名 0442
解説
室生犀星の理想の“女(ひと)”の結晶といわれ変幻自在の金魚の姿を持つ少女赤子と老作家との会話で構成された、超現実主義的小説「蜜のあはれ」の映画化。老齢した作家に室生自身を投影しているともいわれている。本作では、二階堂ふみが、妖艶な美しさを兼ねそろえた魅惑的な少女・赤子を熱演。そして赤子と共に暮らす老作家を大杉漣が演じ、その独特の世界観を体現している。
室生犀星とは、大正期の詩壇を牽引、昭和期には「幼年時代」「あにいもうと」「杏っ子」などの名作小説を発表しつつも、随筆、童話、俳句と多岐のジャンルに渡って作品を発表した、近代文学史作家のひとり。そして、本作の監督には、『狂い咲サンダーロード』『爆裂都市 Burst City』『逆噴射家族』などジャンルを超越した強烈な世界観で熱狂的な支持を受け、『生きてるものはいないのか』『シャニダールの花』、『ソレダケ/that’s it』と精力的に作品を創りつづけている石井岳龍。撮影には、石井監督と数々の作品を共にし、近年では『悪人』『大鹿村騒動記』『許されざる者』などを担当する日本を代表する名カメラマンの笠松則通と20年ぶりにタッグが実現!室生犀星の地元である富山県・金沢市を中心にロケが行われ、キャストには、二階堂ふみ、大杉漣と、実力派俳優が集結。原作小説に流れる耽美な世界観が見事に表現されました。
ストーリー
自分のことを「あたい」と呼び、まあるいお尻と愛嬌のある顔が愛くるしい赤子(二階堂ふみ)は、共に暮らす老作家(大杉漣)を「おじさま」と呼んで、とめどないおしゃべりをして毎日を過ごしている。ふたりはかなりきわどいエロチックな会話を繰り返し、夜は身体をぴったりとくっ付けて一緒に寝たりもする。しかしなにやら様子がおかしい。赤子は普通の女とは何かが違う。普通の人間には彼女の正体がわからず、野良猫には正体がバレてしまう。そう、彼女はある時は女(ひと)、ある時は尾鰭をひらひらさせる真っ赤な金魚・・。赤子と老作家が仲睦まじく暮らしていたところに、老作家の過去の女(真木よう子)が現れて・・・。
スタッフ
原作:室生犀星「蜜のあはれ」
監督:石井岳龍
脚本:港岳彦
撮影:笠松則通
キャスト
二階堂ふみ
大杉漣
真木よう子
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