原題:Good Kill

2014年/アメリカ映画 /シネマスコープ/カラー/104分/字幕翻訳:松浦美奈/ R15+ 提供:ブロードメディア・スタジオ/ポニーキャニオン 配給:ブロードメディア・スタジオ

2015年10月1日 TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー

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公開初日 2015/10/01

配給会社名 0551

解説


米軍の無人戦闘機ドローンの恐るべき実態と
9.11以降の対テロ戦争の知られざる真実を暴く問題作
昨今、あらゆるメディアを賑わせている“ドローン”とは、無線操作によって飛行する無人機のこと。災害発生地での現状調査、荷物の配送、個人の趣味から商業レベルでの動画撮影といった多様な用途が想定されるドローンは、近い将来に莫大な経済効果をもたらすと見込まれている。その一方、ホワイトハウスの敷地や日本の首相官邸屋上での落下事件は大々的なニュースとなり、緊急の法整備の必要性が叫ばれる事態を呼び起こした。そんな新たなテクノロジーの光と影が注目され、世界中の大企業やベンチャーがこぞってドローンの開発、活用に取り組む動きが日々報じられている2015年は“ドローン元年”とも呼ばれている。
しかし実はドローンをめぐる技術革新は、長年にわたって軍事分野で着々と進められてきた。あの9.11以降、アメリカ政府はテロリストの一掃をもくろみ、イラクやアフガニスタンに無人戦闘機を投入。アメリカ国内から遠隔操作するため、操縦士に危険が及ばないドローンは画期的な兵器であり、戦争のあり方を根底から変えたとも言われるが、同時にさまざまな深刻な問題も噴出している。『ガタカ』『TIME/タイム』のアンドリュー・ニコル監督が放つ最新作『ドローン・オブ・ウォー』は、敵に何の気配も察知されることなく一瞬にして爆撃を遂行する“空の殺人兵器”を全面的にフィーチャー。ひとりのドローン操縦士の日常に焦点を絞り、現代における戦争の知られざる真実を暴き出した問題作である。

『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督とイーサン・ホークが再びタッグを組んだ野心作
主演は『ガタカ』『ロード・オブ・ウォー』でアンドリュー・ニコル監督との信頼関係を育んできたイーサン・ホーク。リチャード・リンクレイター監督と組んだ『ビフォア』シリーズ3部作や、『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたことも記憶に新しい人気俳優が、職務上の使命感と複雑な現実の狭間で引き裂かれていく主人公の魂の彷徨を生々しく体現した。ミサイルの誘導を担当する副操縦士スアレスを演じるのは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で鮮烈なインパクトを残した新進女優ゾーイ・クラヴィッツ。さらにJ・J・エイブラムス版『スター・トレック』シリーズのパイク提督役などで知られるブルース・グリーンウッド、TVシリーズ「MAD MEN マッドメン」や『アンノウン』のジャニュアリー・ジョーンズが脇を固めている。

ストーリー







アメリカ国内の“戦地”と“家庭”を行き来する毎日——
戦場に赴かずしてPTSDに苦しめられる、ドローン操縦士の異常な日常。
アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐の赴任地はアジアでも中東でもない。ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ余りも離れた異国でのミッションを遂行している。クリックひとつでミサイルを発射する爆撃は、まるでゲームのように現実感が欠落しているのだ。一日の任務を終えると、車でラスベガスの歓楽街を通り抜けて、整然と区画された住宅街のマイホームへ帰り、美しい妻モリーとふたりの幼い子供との生活に舞い戻る。繰り返されるこの毎日がトミーの日常であり、異常な現代の戦争の姿だった・・・。

スタッフ

監督/脚本:アンドリュー・ニコル
製作:ニコラス・シャルティエ

キャスト

イーサン・ホーク  
ブルース・グリーンウッド 
ゾーイ・クラヴィッツ  
ジャニュアリー・ジョーンズ

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