原題:Black Sea

北米公開:2015年1月23日

2014年/イギリス・ロシア/カラー/115分/ 提供:カルチュア・パブリッシャーズ 配給:プレシディオ

2016年02月03日よりDVDリリース 2015年8月15日(土)より新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー

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公開初日 2015/08/15

配給会社名 0830

解説


主演のジュード・ロウは、初めて読んだ時から脚本に魅了されたという。「昔からある潜水艦映画の要素がすべて詰まった緊迫感あふれる冒険物語なんだ。お互いに始終、顔をつきあわせている乗組員たちは次第にジレンマに陥っていく。それから、疑問が湧いてくるのさ。一体、誰が生き残るんだろう?ハードな仕事をこなす男たちは、現実社会から見放されているが、なんとか挽回し、権力者に立ち向かいたいと思っているんだ。そんな男たちの姿を捉えるなんて、実に素晴らしいテーマじゃないか」と語る。ケヴィン・マクドナルド監督は「絶えず危険に脅かされた場合、“人間の心理はどう変化していくのか”に、ずっと私は惹きつけられてきた」という。「潜水艦の乗組員たちが、疑似家族のような関係を結び、結束していくことに興味を覚えたんだ。全員で同じ釜の飯を食べ、監獄のような狭い場所で共同生活することに慣れ過ぎた彼らは、潜水艦を降りると機能不全に陥りがちだ。潜水艦と深海の世界は熟知していても、現実社会では、まさに陸に上がった河童だ(劇中では“ペンギン”に例えている)。彼らは海にいる時の方が幸福なんだ。で、そこからキャラクターのインスピレーションが湧いてきてね、そうだ〈潜水艦の中を描く〉映画を作ろうと思い立ったのさ」と語る。「『恐怖の報酬』、『黄金』が描いたテーマが、我々が描きたかったストーリーの中心的アイディアにあった。つまり、財宝探しをするうちに取り憑かれる人間の狂気さ。『ブラック・シー』は昔ながらの冒険物語で、登場人物たちの設定が大きな要素を占めている。今の時代、潜水艦を舞台にした映画には、深く潜水した後の人間同士の衝突、つまり反乱の発生が必要不可欠なんだ」

ストーリー




海洋サルベージの専門家ロビンソン(ジュード・ロウ)は、ある日突然、11年間も勤め続けた会社からクビを言い渡され、途方にくれる。イギリス海軍に所属した15年も含め、30年近くも仕事一筋で、家族を犠牲にしてきたロビンソンにとって、陸上ので仕事は想定外なのだ。妻クリシー(ジョディー・ウィットテイカー)と12歳の息子のマーティンも彼のもとを離れてしまった。そんな矢先、彼はかつての仕事仲間で、うつ病を患うカーストンから耳寄りな情報を得る。第二次大戦時に莫大な金塊を積んだドイツ軍のUボートが黒海のグルジア沖の深海に沈没したままになっているというのだ。その引き揚げに成功すれば新規巻き直しの大チャンスになると考えたロビンソンは、仲立ちをするダニエルズ(スクート・マクネイリー)によって提案されたプランに飛びつき、オンボロ潜水艦を入手、その艦長を買って出る。彼は深海に潜って金塊探しをするメンバーを集め、急ごしらえのチームを結成する。老朽化したロシア製のディーゼル潜水艦に乗り込むのは、ロシア人とイギリス人の荒くれ男12人。海上を通るロシア海軍に探知されぬよう、深く、深く潜り、沈没したUボートが横たわる海域を目指す旧式のロシア潜水艦。潜水艦の外には、暗く冷たい死の世界があり、船内には、知力と体力の限りを尽くして任務を果たそうと意気込む男たちがいた。だが、ロビンソンが謎の投資家に渡す分を除いた金塊を乗組員全員で山分けすると宣言したのを機に、潜水艦内の空気は一変。一攫千金に目が眩み、次第に制御不能となった乗組員たちによって、取り分を巡る醜い争いが勃発する。やがて逃げ場のない船内は死闘の場と化す。果たして金塊は誰の手に…。

スタッフ

監督:ケヴィン・マクドナルド 
脚本:デニス・ケリー 
製作:チャールズ・スティール、ケヴィン・マクドナルド
製作総指揮:テッサ・ロス、テレサ・モネオ、メルヴェ・ハルザディン、ジム・コクラン 
撮影:クリストファー・ロス, BSC 
美術:ニック・パーマー 
編集:ジャスティン・ライト 
衣装:ナタリー・ウォード 
ヘアー&メイクアップ:マレーズ・ランガン 
音楽:イラン・エシュケリ 
キャスティングディレクター:ニナ・ゴールド 
音響編集デザイン監修:グレン・フリーマントル

キャスト

ジュード・ロウ
スコット・マクネイリー
ベン・メンデルソーン
ジョディ・ウィッテカー
トビアス・メンジーズ
グレゴリー・ドブリギン
デヴィッド・スレルフォール

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