原題:We Shall Overcome

今、沖縄で本当は何が起きているのか? 『標的の村』三上智恵監督 最新ドキュメンタリー映画

第20回釜山国際映画祭2015

2015年/日本/カラー/129分 配給:東風

2015年5月23日[土]よりポレポレ東中野にて緊急先行上映 2015年7月18日、ポレポレ東中野、ロードショー 2015年7月11日、沖縄・桜坂、ロードショー

(C) DOCUMENTARY JAPAN/東風/三上智恵

公開初日 2015/07/11

配給会社名 1094

解説


あの『標的の村』から 2 年——スクリーンに叩きつける伝えきれない沖縄。

辺野古の海を埋め立てて最新のアメリカ軍基地が作られようとしている。2014 年 8 月 14 日、大浦湾を防衛局と海上保安庁の大船団が包囲。建設に抗議するわずか 4 隻の船と 20 艇のカヌー隊を日本政府は機関砲を装備した大型巡視船まで投入して制圧した。陸上でも工事を止めようと座り込む市民の前に立ちはだかるのは沖縄県警。国策に引き裂かれた県民同士の衝突。「私を轢き殺してから行きなさい」と工事車両の前に身を投げ出したのは、あの沖縄戦を生き延びた 85 歳のおばあ。沖縄の怒りは臨界点を超えた。11 月の県知事選は保革を越えた島ぐるみ闘争に発展。「イデオロギーよりアイデンティティー」と新基地建設反対の翁長雄志氏が圧勝、続く衆院選でも民意を叩きつけた。しかし国策は止まらない。海上の抗議活動を屈強な「海猿」たちが排除していく。日々緊張を増す現場で負傷者や逮捕者が出る。

はたして今、沖縄で本当は何が起きているのか? 本作が描くのは激しい対立だけではない。基地と折り合って生きざるをえなかった人々の思いと来し方。苦難の歴史のなかでも大切に育まれた豊かな文化や暮らし。厳しい闘争の最中でも絶えることのない歌とユーモア。いくさに翻弄され続けた 70 年に終止符を打ちたいという沖縄の切なる願いを世界に問う。

タイトルの『戦場ぬ止み』は、辺野古のゲート前フェンスに掲げられた琉歌の一節に由来しています。
今年(くとぅし)しむ月(ぢち)や 戦場(いくさば)ぬ止(とぅどぅ)み 沖縄(うちなー)ぬ思(うむ)い 世界(しけ)に語(かた)ら

ストーリー







スタッフ

監督:三上智恵
音楽:小室 等
プロデューサー:橋本佳子/木下繁貴
監督:三上智恵
撮影:大久保千津奈
編集:青木孝文
監督補:桃原英樹
構成協力:松石泉
題字:書浪人善隆
制作協力:シネマ沖縄
協力:沖縄タイムス社/琉球新報社
製作協力:三上智恵監督・沖縄記録映画を応援する会
製作:DOCUMENTARY JAPAN/東風/三上智恵
配給・宣伝:東風

キャスト

ナレーション:Cocco

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