原題:Che strano chiamarsi Federico

「Viva!イタリアvol.2」 ヴェネチア国際映画祭特別招待作品

2013年/イタリア/カラー/93分/日本版字幕:吉岡芳子 配給:パンドラ

2015年6月27日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町にて公開決定!

公開初日 2015/06/27

配給会社名 0063

解説


イタリアが世界に誇る映画監督フェデリコ・フェリーニ。『フェデリコという不思議な存在』は、スコーラがフェリーニに捧げたオマージュである。
映画の冒頭、ディレクターズチェアに座る帽子を被った後ろ姿の男性(フェリーニ)の前に、上半身裸の男が現れると、口から火を噴く。フェリーニの代表作『道』(1954年/1956年アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞)である。ニーノ・ロータによる哀切に充ちた音楽を背景に、ザンパーノを見つめる無垢なジュリエッタ・マシーナの瞳は、世界中の映画ファンの記憶に長く残ったことだろう。次に画面に登場するマントをまとった少年は『フェリーニのアマルコルド』だ。僅かのカットだけで、フェリーニ映画のエッセンスを描き出す。歌と踊りとサーカスと太った女性。フェリーニ没後20年を機に、実際に長く親しい関係にあったエットレ・スコーラによる、このドキュメンタリードラマは、1939年から1993年に亡くなるまでの数々のエピソードを軸に、フェリーニの作品と彼自身の映像も挿入し、歌と踊りを散りばめてフェリーニの素顔を描いた、敬意と愛情に溢れた作品である。

ストーリー




 若きフェリーニは、風刺雑誌「マルカウレリオ」の編集部に職を得て、マンガを描くことになる。その編集部に8年後に入社したスコーラ。ムッソリーニの抬頭と戦争を挟み、11歳の年齢差はあっても、二人は、編集部で一緒に仕事をした。映画の前半はフェリーニが、脚本家として頭角を現していく姿が再現ドラマとして描かれる。フェリーニ映画の製作裏話が中心の後半。夜、ローマをドライブしながら、他人の打ち明け話を聞くのが好きだったフェリーニ。「カサノバ」のオーディション風景など、本人も登場する実際の映像の数々。そして葬儀から、フェリーニ作品が映し出されるラストシーンへと続く。

スタッフ

監督・脚本:エットレ・スコーラ
脚本:パオラ・スコーラ/シルヴィア・スコーラ
撮影監督:ルチャーノ・トヴォリ
編集:ライモンド・クロチャー二
美術:ルチャーノ・リッチェーリ
衣装:マッシモ・カンティーニ・パッリーニ
録音:ダヴィデ・マガーラ
音楽:アンドレア・グエッラ
製作:マリオ・マウリ/カルロ・デッリ・エスポスティ/ロベルト・チクット
製作会社:ペイパームーン/パロマル/インステトゥート・ルーチェ・チネチッタ/ライ・チネマ
チネチッタ・スタジオ

キャスト

トンマーゾ・ラゾッティ(フェリーニ)
マウリツィオ・デ・サンテス(老年期のフェリーニ)
ジャコモ・ラゾッティ(幼年期のエットレ・スコーラ)
ジュリオ・フォルジェス・ダヴァンツァーティ(エットレ・スコーラ)
エルネスト・ダルジェリオ(マルチェロ・マストロヤンニ)
エミリアーノ・マルティーノ(ルッジェーロ・マッカリ)
ヴィットリオ・ヴィヴィアーニ(ナレーター)
セルジョ・ピエラッティーニ(編集長)

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
https://pandorafilms.wordpress.com/viva-italia2/
ご覧になるには Media Player が必要となります