原題:Inside Architecture -A Challenge to Japanese society

2015年/日本/73分/カラー/ドキュメンタリー 配給:P(h)ony Pictures 配給協力・宣伝:プレイタイム

2015年5月23日、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

©Tomomi Ishiyama

公開初日 2015/05/23

配給会社名 1615

解説


本作はヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に正式出品された後、今年の恵比寿映像祭でも上映された「インサイド・アーキテクチャー 日本社会への挑戦」(56分)に追加撮影と編集を加え、73分の長編として完成した“建築ドキュメンタリー映画”です。

いわゆる「スター建築家」を国際的に数多く輩出している日本。メディアなどで「建築ブーム」が言われて久しい中、一見、そこには輝かしい歴史があり、華々しい未来が約束されているように見えます。しかし、二度の大震災や、オリンピック開催を控えて生じたスタジアム建設問題が象徴するように、建築のあり方には時代ごとに大きな変化が生じています。

そんな中、本作では安藤忠雄、磯崎新、伊東豊雄、レム・コールハースといった建築界の超重要人物たちが、それぞれの立場から本音で「未来の建築」を語ります。彼らの目には、今の状況はどう映っているのでしょうか。

監督をつとめたのは、ドキュメンタリーとしては初の長編となる石山友美(『少女と夏の終わり(2012)』)。建築家一家に生まれ、幼い頃から建築を身近に感じて育った経歴をもつだけに、大建築家たちや神話的エピソードを崇めることは一切せず、逆に建築家の存在意義を問いただすような切れ味鋭い編集で、ヴェネチア・ビエンナーレの観客や批評家をうならせました。

また、70年代から各時代を代表する現存の建築物も数多く登場します。本作を観てから改めてその建物を眺めると、それまでには気づかなかった新たな魅力を感じられるのも本作の魅力のひとつとなっております。

ストーリー





安藤忠雄、磯崎新、伊藤豊雄、レム・コールハースらが本音で語る「未来の建築」とは?

百戦錬磨の建築家たちが、観るものを興奮の渦に巻き込む「会話」のジャムセッション

あなたの創造力を刺激する、スリリングで迫力に満ちた建築ドキュメンタリー!

 1982年、アメリカ、シャーロッツビル。当時、世界を代表する超一流建築家が一同に会し、建築の未来を議論する伝説的な国際会議が開かれた。その名は「P3会議」。日本からは磯崎新が2人の無名の若手を伴って参加する。後に世界的な建築家へと成長する安藤忠雄と伊東豊雄であった。

 そして30年後。建築家たちが初めて当時を振り返る取材に応じる。数々の証言が織りなす日本建築史の舞台裏。それは高度に資本主義化した社会で、何をどう生み出すのかという彼らの夢と挫折の歴史。バブル経済がもたらした功罪や、公共建築のあるべき姿も問い直されていく。

 監督はドキュメンタリーとしては初の長編となる石山友美。建築家一家に生まれ、幼い頃から建築を身近に感じて育った経歴をもつだけに、大建築家たちや神話的エピソードを崇めることは一切せず、今の問題意識から建築家の存在意義を問いかけていく。その切れ味鋭い批評眼は、いまだ体験したことのない高揚感を観る者にもたらすだろう。

スタッフ

監督:石山友美
撮影:佛願広樹

製作:第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館製作委員会、P(h)ony Pictures  

配給:P(h)ony Pictures 
配給協力・宣伝:プレイタイム 

キャスト

安藤忠雄
磯崎新
伊東豊雄
レム・コールハース
ピーター・アイゼンマン
チャールズ・ジェンクス
中村敏男
二川由夫

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