2014年/日本/カラー/90分 配給:太秦

2015年5月2日より新宿K’s cinemaほか全国順次公開

(c)ソネットエンタテインメント株式会

公開初日 2015/05/02

配給会社名 0864

解説


本作は、岩手県大槌町の赤浜地区の住民が、巨大な防潮堤を拒否し、海と共に歩む暮らしを再び築いていく挑戦の物語です。
2011年秋、国と岩手、宮城、福島3県は、総延長約390キロを巨大な防潮堤で整備する計画を提示。現在、この計画は着々と進められて、海の幸豊かな三陸海岸のほどんどが、巨大防潮堤で囲まれてしまおうとしています。なぜ漁師町の赤浜の住民が、巨大な防潮堤にNOと突き付けたのか? 自然の脅威と恵みを受け入れた暮らしと知恵。経済と効率優先の考えにつきつけたNOがそこにありました。

ストーリー





海と生きてきた誇り、ふるさと再生への意地を描く
弁天様を祀る蓬莱島(ひょっこりひょうたん島のモデルの島)が浮かぶ町、岩手県大槌の赤浜で生まれたロックを愛する漁師・阿部力。「漁師は水揚げしてなんぼ」と、海で体をはってきた。
2011年、東日本を襲った大震災で、町を「土色の壁のような波」が襲った。最大22mの津波と火災により、死者・不明者1280余人、町の85%が喪失した。半年後、国と県は、5階建てビルと同じ、14.5mの高さの巨大防潮堤で海岸線を囲う復興計画を決める。
「海が見えねえじゃねぇか!」そんな中、赤浜の住民は巨大防潮堤に反対の声をあげる。「人間が作ったものは壊れる」津波で家族を亡くした“赤浜の復興を考える会”会長の川口博美は国の提案を拒否。「自然をないがしろにして復興はない」と阿部は、手間ひまかけて育てたワカメ、昆布、ホヤ、牡蠣を、消費者に届けることに心血を注ぐ。自然を抑え込む発想とは違う共に歩む知恵。ここに、わたしたちの進むべき未来もある。

スタッフ

監督:小西晴子
プロデューサー:小西晴子
安岡卓治
エグゼクティブプロデューサー:中野秀紀
撮影:古戸英彦
編集:辻井潔
編集助手:吉田拓史
構成協力:澄川嘉彦
音響構成:渡辺丈彦

キャスト

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