原題:Zwischen Welten

日本人必見!極限状態に置かれた戦場の戦士たちの葛藤!

2014年/ドイツ/カラー/103分 配給:彩プロ

2014年11月29日公開

(C)Independent Artists Filmproduktion

公開初日 2014/11/29

配給会社名 0106

解説


本年度ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品作品
監督デビュー作品が、ドイツ批評家から「将来のドイツ映画界を牽引する才能の誕生」とまで言わしめ、アカデミー賞®外国語映画賞ドイツ代表に選ばれたフェオ・アラダグ。4年の準備をかけた監督第二作目は“戦場における人間の良心”を描き、本年度ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品し、映画祭の話題をさらった話題作『クロッシング・ウォー』 の日本公開、邦題が決定いたしました。

ドイツ軍全面協力!最新鋭兵器・軍装描写の数々!
「アフガニスタンに駐留している、ドイツ軍の現状を描きたかった」とアラダグ監督が述べるように、ドイツ軍の協力を得て描かれる本作は、ドイツ連邦軍正式軍装が世界で初めて撮影されていることや、リアルな戦闘シーン、そして戦場という極限状態で突きつけられる人間としての良心か、軍人としての職務かに揺れるドイツ軍人の葛藤を描いており、ミリタリーファン必見の一作となっている。

ストーリー





約11年にわたってアフガニスタンに駐留していたドイツ連邦軍だったが、昨年10月とうとう完全撤退を決行している。1955年より発足したその歴史で初めて「戦闘」を体験したドイツ連邦軍のアフガン駐留。「戦争に介入しているわけではない」と国会が表明しながらも、54人もの「戦死者」を出し、さらに2009年にはゲリラだけではなく民間人をも攻撃していた事実が発覚したことで当初目的としていた「アフガン市民をタリバンから守る」という大義名分は傷つけられてしまう。主人公イェスパーが何度も現地の村人を説得するが、その説得は軍の前提である積極的攻撃ができないために、ことごとく村人の期待を裏切ったことがその派兵の矛盾を辛辣に描いている。集団的自衛権の行使が決定した日本の未来を暗示し、自衛隊にその矛盾を押し付けるであろう未来。本作は、まさに今年観なくてはいけない映画だと言えるだろう。

スタッフ

監督:フェオ・アラダグ
製作:フェオ・アラダグ
脚本:フェオ・アラダグ
撮影:ジュディス・カウフマン
音楽:ヤン・A・P・カチュマレク

キャスト

ロナルト・ツェアフェルト
ムスフィン・アハマディ
サイダ・バルマキ
アブドゥル・サラム・ユスフザイ
ブルクハルト・クラウスナー

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