ヘイトフル・エイト
原題:The Hateful Eight
第73回ゴールデン・グローブ賞 堂々の3部門ノミネート!!! 脚本賞:クエンティン・タランティーノ 助演女優賞:ジェニファー・ジェイソン・リー作曲賞:エンニオ・モリコーネ
2016年1月8日全米公開
2015年/アメリカ/カラー/182分/ 配給:ギャガ
2016年09月02日よりDVDリリース 2016年2月27日(土)全国ロードショー!
(C) Copyright MMXV Visiona Romantica, Inc. All rights reserved.
公開初日 2016/02/27
配給会社名 0025
解説
猛吹雪の夜、ロッジに閉じ込められたクセ者8人。全員嘘をついている。
見破っても、見破られるな。生き残るのは、誰だ!
長編監督デビュー作『レザボア・ドッグス』以来、“タランティーノ流バイオレンス・アクション”という唯一無二のジャンルを確立し、近年の『イングロリアス・バスターズ』や『ジャンゴ 繋がれざる者』で、その道を極めたクエンティン・タランティーノ監督。アカデミー賞(R)、カンヌ国際映画祭パルム・ドールなど数々の栄冠も手に入れてきた。しかし、全世界待望の最新作では、タランティーノらしく円熟期にキッパリと背を向けて、新たなステージへと猛然と斬り込み、初の本格密室ミステリーを完成させた!
猛吹雪の夜、ロッジに閉じ込められた7人の男と1人の女。全員がワケありで見るからにアヤしげだが、特に目を引くのは手錠で腕をつなぎ合った男女だ。男は賞金稼ぎで、1万ドルの懸賞金のかけられた重罪犯でお尋ね者の女を連行する途中だった。ロッジに流れる不穏な空気から男は、この中に女の仲間がいるのではないかと警戒する。やがて偶然集まったかに見えた8人の過去が重なり始め、互いの疑心暗鬼が頂点に達した時、最初の死体が出る。しかしそれは、予測不能な密室殺人事件の始まりに過ぎなかった─。
人種も境遇もバラバラ、唇に嘘を魂に憎しみをたたえた8人を演じるために、『パルプ・フィクション』から『ジャンゴ 繋がれざる者』までタランティーノ作品に欠かせないサミュエル・L・ジャクソン、久しぶりの乱入となる『パルプ・フィクション』のティム・ロス、『デス・プルーフ in グラインドハウス』のカート・ラッセル、『ジャンゴ 繋がれざる者』のブルース・ダーン、同作のウォルトン・ゴギンズ、『キル・ビル』のマイケル・マドセンと、タランティーノ組のクセ者ベストメンバーに、『脳内ニューヨーク』のジェニファー・ジェイソン・リー、『チェ 28歳の革命』のデミアン・ビチルという演技派のニューフェイスが加わった!いずれも毎年の賞レースを賑わすツワモノたちで、本年度のアカデミー賞(R)予想に早くも名乗りを上げている。
撮影は『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』でアカデミー賞(R)にノミネートされ、『ヒューゴの不思議な発明』で同賞に輝いたロバート・リチャードソン。70ミリフィルムでの撮影という映画を愛する者たちの壮大な夢を叶えた。美術監督は『キル・ビル』の種田陽平、衣装デザインは『ジャンゴ 繋がれざる者』に関わったコートニー・ホフマン。さらに、音楽はイタリアの巨匠エンニオ・モリコーネが担当、彼の楽曲を使い続けたタランティーノの熱いリスペクトが遂に結実した。
真犯人は?動機は?8人の本当の関係とは?わかっているのは全員が嘘をついているということだけ。実はオープニングから、すべての会話と視線、何気ない身振りに、巧妙かつ緻密で知的な伏線が仕掛けられている。タランティーノ印のブラックな笑いと過剰なアクション満載の謎解きに挑め─!
ストーリー
偶然集まったはずの8人の過去がつながり始めた時、事件は起こったー。
どこまでも続く白銀の世界を疾走する1台の駅馬車が、行く手を阻む一人の男の前で停まる。北部の元騎兵隊で今は賞金稼ぎのマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)、椅子代わりに座っているのは、レッドロックへ運ぶお尋ね者3人の凍った死体だ。この寒さで馬がやられ、誰かが通りかかって拾ってくれるのを待っていたのだ。
馬車の客は、同じく賞金稼ぎのジョン・ルース(カート・ラッセル)。ゴツい腕にはめた手錠の先には、連行中のデイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)がつながれている。1万ドルもの賞金をかけられた重罪犯の女で、散々殴られた顔で不敵に笑っている。
迫り来る猛吹雪から避難するため、ルースはレッドロックまでの中継地で、うまいコーヒーにシチュー、装飾品から武器まで何でも揃っているミニーの紳士洋品店へ向かうが、途中でもう一人、クリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)を乗せる。マニックスは新任保安官としてレッドロックへ向かう途中だと主張するが、彼が黒人殺しの南部の略奪団の一員だと知っているルースは信じない。
ミニーの店へ着くと、ボブ(デミアン・ビチル)と名乗る見知らぬメキシコ人が現れ、母親に会いに行ったミニーの代わりに店番をしていると言う。凍えたルースはさっそくストーブの上のコーヒーを飲むが、ボブが作ったらしいそれは泥水のようにマズく、自分の手で淹れ直す。
店には、3人の先客が吹雪で閉じ込められていた。まずは絞首刑執行人のオズワルド・モブレー(ティム・ロス)、洗練されているが、どこか胡散臭い英国訛りの男だ。そしてカウボーイのジョー・ゲージ(マイケル・マドセン)、無口で何を考えているのかわからない。母親とクリスマスを過ごすために帰る途中だと言うが、とてもそんなタイプには見えない。そして最後に、サンディ・スミザーズ(ブルース・ダーン)、大勢の黒人を虐殺した南部の元将軍だ。
ルースは、アヤしげでワケありな男たちに疑いの目を向ける。この中にドメルグの仲間がいて、奪還するチャンスを待っているのではないか?あるいは1万ドルのお宝を横取りしようとしているのでは?
偶然集まった他人同士のはずが、マニックスは父親がヒーローと崇めていたスミザーズとの出会いに感激し、そのスミザーズの息子の謎の死についてウォーレンが何かを知っていた……それぞれの過去の糸が複雑にもつれ出した時、コーヒーを飲んだ者が激しく苦しみ、間もなく息絶える。夜も更け、外の吹雪はますます激しく、誰も入れないし、逃げられない─。
スタッフ
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
音楽:エンニオ・モリコーネ
美術:種田陽平
キャスト
サミュエル・L・ジャクソン
カート・ラッセル
ジェニファー・ジェイソン・リー
チャニング・テイタム
ゾーイ・ベル
LINK
□公式サイト□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す