ストックホルムでワルツを
原題:Waltz For Monica / Monica Z
スウェーデンのアカデミー賞 ≪ゴールデン・ビートル賞≫最多11部門ノミネート、4部門受賞 (最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演男優賞、最優秀衣装賞)
2014年/スウェーデン/スウェーデン語、英語/カラー/シネマスコープ/111分/字幕翻訳:伊藤美和子/PG12 配給:ブロードメディア・スタジオ
2014年11月29日(土)、新宿武蔵野館他全国順次公開
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公開初日 2014/11/29
配給会社名 0551
解説
シングルマザーの電話交換手から世界有数のジャズシンガーに—!
北欧中を温かな涙で包んだ感動の実話。
スウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞で11部門にノミネートされ、監督賞、主演女優賞など4部門を受賞。人口約950万人のスウェーデンで50万人以上の観客を虜にし、熱い感動の涙を流させた話題作がやって来た。
主人公のモニカ・ゼタールンドは、スウェーデンが生んだ世界的なジャズシンガー。モダンジャズ全盛期の1961年に、英語ではなく母国語でジャズを歌う画期的な試みによってスターダムにのし上がり、巨匠ビル・エヴァンスとの共演により国際的な名声を築いた世界有数の歌姫だ。本作は、そのモニカが歌手として頂点を極めるまでの波乱に富む数年間に焦点を当てたサクセス・ストーリー。
首都ストックホルムから300km離れた小さな田舎町に住み、電話の交換手をしながら歌の仕事をしていたシングルマザーのモニカが、歌手になることを反対している父との確執や、理想の母親になれない自身への葛藤など多くの試練にさらされながらも、“自分にしか歌えない歌”を探し求める気持ちと理想に向かってアタックする勇気を胸に、仕事と人生の両方の幸せを手に入れるまでを、共感たっぷりに描いた感動作だ。
ドラマを鮮やかに彩るのは、モニカが歌うジャズの名曲の数々。中でも、世界で初めてスウェーデン語でジャズを歌ったモニカの代表作「歩いて帰ろう」(原曲:「ウォーキン・マイ・ベイビー・バック・ホーム」)の、春のそよ風のように軽快でキュートな歌唱は今聞いても新鮮だ。もちろん、モニカの名前を世界に知らしめたピアニストのビル・エヴァンスのナンバー、「ワルツ・フォー・デビー」も忘れられない。カバーを熱望したモニカがエヴァンスに手作りのデモテープを送ったことから、ふたりの共演が実現したという、知られざるエピソードも描かれている。また、背景となる1950〜1960年代は、デンマークのアルネ・ヤコブセン、フィンランドのアルヴァ・アールト、スウェーデンのオーレ・エクセルらが活躍した北欧デザインの全盛期でもある。その時代のインテリアや街並み、そしてファッションを再現したお洒落な美術も本作の大きな見どころだ。
ストーリー
スウェーデンの首都ストックホルムから300km離れた小さな田舎町に両親と5歳の娘と暮らしているシングルマザーのモニカは、電話交換手の仕事をしながら、時折深夜バスでストックホルムまで出向き、ジャズクラブで歌手としてステージに立つ忙しい日々を送っていた。いつか歌手として成功し、この町を出て娘と2人で何不自由なく暮らせる日が来ることを夢見ているモニカに、厳格な父は“母親失格”のレッテルを貼り歌の仕事に反対をしていた。そんな時、モニカの歌を聞いた評論家の誘いからニューヨークで歌うチャンスが与えられる。一世一代のチャンスに、意気揚々とジャズの聖地に乗り込むモニカだが、ライブは無残な結果となり、さらには憧れの歌手から“自分らしい歌を歌いなさい”と厳しい批判を受ける。ニューヨークでの評判はモニカの住む町まで届き、父は皮肉を浴びせ、歌をやめ母親業に専念するよう言い放つ。落ち込むモニカだったが、ある日バンドのベースを務めるストゥーレと、母国語(スウェーデン語)でジャズを歌うことを思いつく。誰もが予想していなかったこの歌声は、次第にストックホルムの人々の心に響くようになり、モニカは夢のステージへの階段を上がり始めた—。
スタッフ
監督:ペール・フライ
脚本:ペーター・ビッロ
製作:レーナ・レーンバリ
音楽:ペーター・ノーダール
衣装:キッキ・イライダー
キャスト
エッダ・マグナソン
スペリル・グドナソン
シェル・ベリィクヴィスト
LINK
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