NY心霊捜査官
原題:Deliver Us From Evil
ジェリー・ブラッカイマーが"戦慄の実話"を完全映画化!
2014年/アメリカ/カラー/118分 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2015年02月04日よりDVDリリース 2014年9月20日公開
公開初日 2014/09/20
配給会社名 0042
解説
ジェリー・ブラッカイマー(「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ)
スコット・デリクソン監督(『エミリー・ローズ』)が
タッグを組み“戦慄の実話”を完全映画化!
2010年、イラクの砂漠地帯、3人の米国海兵隊員が、洞窟の中へと入ってゆく。そこには彼らを恐ろしい運命へ巻き込む戦場よりも残酷なものが待ち構えてた—。
4年後のニューヨーク。何かにとり憑かれたように一人の女性が、自分の赤ん坊を動物園のライオンの檻の中へ放り込む。その近くに佇む、フードを目深にかぶった得体の知れない人物—。
家々が密集する都会の住宅街で、地下室から聞こえてくる奇妙な音や、不可思議な現象がある一家を怯えさせる—。
市内の数か所で発見された、古代ラテン語の文章や奇妙な記号から生まれる謎。その謎は、解明するにはあまりに恐ろしいものかもしれない—。
それらは偶然の一致なのか。想像の産物なのか。何者かが意図して、世界の端から端へと巡らせた邪悪な鎖で結ばれたものなのか。
『NY心霊捜査官』はハリウッドきっての敏腕プロデューサー ジェリー・ブラッカイマーと<エクソシスト以来の衝撃>とオカルトファンを唸らせた『エミリー・ローズ』の監督スコット・デリクソンが初タッグを組んだ戦慄の実話の映画化である。
ジェリー・ブラッカイマーといえば、アドベンチャー大作やパワフルなアクション映画で知られるが、彼のプロデユース作を紐解くと『ビバリーヒルズ・コップ』や『バッドボーイズ2バッド』などの映画から、近年では人気TVシリーズ「CSI:科学捜査官」や「コールドケース 迷宮事件簿」といった警察物を積極的にプロデュースしていることがわかる。
一方、スコット・デリクソン監督は、悪魔にとり憑かれた少女の壮絶な生涯を描いた実話『エミリー・ローズ』で第32回サターン賞ホラー映画賞を受賞し、また異色ホラー『フッテージ』の興行的成功で一躍、現代ホラーの牽引者となっている。
この2人が、構想10年の時を経て、刑事物とも、オカルト物とも言える、両者の得意分野を活かした意欲作『心霊捜査官』がこのたび完成した!
「容疑者は人間ではない」
実在するNYPD警官ラルフ・サーキの手記を元に映画化!
ニューヨークのなかでもブロンクス、ブルックリンは全米屈指の治安の悪さで知られ、犯罪が多い街。この街で、主に夜勤警官として20年間働き、NY市警の巡査部長にまでなった実在の警官ラルフ・サーキ。よき家庭人であると同時に、300の事件を解決し7回もの表彰の栄誉を受け、人々に尊敬された男。彼の長い警官としての人生には、極めて非人道的な行為や、常識をはるかに超えた残酷な事件がいくつかあった。それらの事件が奇妙であればあるほど、「人間ではない何か」の存在に気づくようになっていく…
彼の手記「エクソシスト・コップ」(講談社刊)や彼が在職中に体験した恐ろしい事件を元に、本作が誕生!都会の闇に棲む<実在する悪魔>による犯行を捜査した<R18+>の現実に、目を凝らせ!
ストーリー
2010年、イラクの砂漠地帯。ヤシの木立の中、戦闘で鍛えられた3人の米国海兵隊員が、薄気味悪い地下の洞窟の中へと入ってゆく。そこには地上の戦場よりも恐ろしいものが中で待ち構えていた…。
そして4年後のニューヨーク、ブロンクス。
いつものように街をパトロール中の夜勤の刑事ラルフ・サーキ(エリック・バナ)と相棒バトラー(ジョエル・マクヘイル)は、夫が突然妻を殴ったというDVの通報を受ける。二人が急行したアパートではドアーズの“SOUL KITCHEN”が大音響で鳴り響き、血走った目の男とその傍らにうずくまる顔を腫れあがらせた女性を発見。その男ジミー・トラトナー(クリス・コイ)は2010年のイラクで洞窟の中を撮影していた海兵隊員だった。
別の夜、今度は一人の母親が、まるで催眠術にかかったような様子で自分の赤ん坊を動物園のライオンの檻の中へ放り込む。児童虐待の通報を受けて動物園に行ったサーキとバトラーはその近くに佇む、黒いパーカーのフードを目深にかぶり檻の中の落書きの上にペンキを塗っていた得体の知れない人物を目撃、取り押さえようとするもその男は檻の中へ逃げ姿をくらました。
ジェーンというその母親はまるで麻薬中毒者のように目はうつろでドアーズの“BREAK ON THROUGH”をつぶやき続けていた。彼女は収監されるが、後見人として神父が現れ彼女を病院に転送させる。ジョー・メンドーサ(エドガー・ラミレス)と名乗るその神父は「何か思い出したり助けが要る時は電話を」とサーキに自分の連絡先を残す。
また別の夜—— 地下室を塗装してから妙な音がするという通報が入る。イタズラ電話だと無視しようとするバトラーに、何かそこにあるものを感じ取ったサーキはその家へ向かう。これまでも、バトラーが“レーダー”と呼ぶサーキの予感はいつも的中していたので、バトラーもこれに従った。家々が密集する都会の住宅街にそのアルバゲッティ家はあった。物音がするだけではなく、何度電球を変えても停電し、物が勝手に動くと訴えるその家族は心底おびえ切っていた。サーキが地下室を探索すると懐中電灯が消え、無線に奇妙な雑音が入ってきた。そこでサーキが発見したのは棚に隠された男の遺体だった。
遺体の身元はすぐに判明した。デイヴィッド・グリッグス。彼はジェーンの夫であり、イラクで恐ろしい体験をしたあの3人のうちの一人だった。残る一人はミック・サンティノ(ショーン・ハリス)。サンティノとグリッグスは除隊後、アルフォンソ塗装という塗装会社を始めたばかりだった。アルバゲッティによるとグリッグスと一緒に来た塗装工の人相風体は、動物園にいた謎の男と同一だった。
そのころ動物園からようやく事件当夜の記録映像が届く。なぜかメンドーサ神父もその映像に興味を持ち「ビデオを見て妙なことがあったら連絡をくれ」と警察にやってきたが、サーキは「あの女はイカれているだけだ」と神父の助言を拒否する。
映像を見ると、サンティノと思われる男がペンキで消していたイタズラ書きはラテン語のようだった。また彼は檻の中でライオンにしゃべりかけライオンを操っているように見えた。そしてその映像を見ている間、サーキだけに子供の声や接続不良のような雑音が聞こえ、血だらけの男の顔が一瞬インサートされて見えた。
自分だけに聞こえる音、自分だけに見える映像。不安にかられつつ、サーキはジミーの家を訪ねる。だが、ジミーはDVで逮捕後翌日には釈放されたが、いまは行方不明だった。彼の妻にジミーの部屋を見せてもらったサーキは、その壁が塗り直されていることに気づき、新しい塗装をはがすと、そこには動物園の壁にあったものと同じ古代ラテン語の文章や奇妙な記号が現われた。さらに、ジミーのPCに残されたイラクでの映像を見て、この3人の海兵隊員がかの地で何か得体のしれないものにとり憑かれたのでは、という恐ろしい予感がサーキの胸に、迫ってきた。
その後、ジェーンが厳重隔離されている精神病院へ面会に行き一度は断られるも、メンドーサ神父の許可のもとジェーンに事件当日のことを問い質そうとするサーキ。「なぜ動物園に行ったか」の問いには「メッセージ」と答えるジェーン、だがどんなメッセージだったかを聞くとわけのわからない言葉をつぶやく。どうやらそれはラテン語らしい。そこで携帯電話に撮ったジミーの壁の文字をジェーンに見せると突然狂ったようにサーキの腕をかみちぎろうとする。メンドーサ神父が必死に引き離すと血だらけのジェーンの口から「マーヴィン」という言葉がサーキに投げつけられる。
マーヴィンというのは以前サーキが怒りにまかせて殴り殺してしまった凶悪犯の名で、彼だけが見える血だらけの男もマーヴィンだった。懐疑的だったサーキも自身に迫っている悪魔の邪悪な力を信じ、いよいよ神父に何らかの助けを求める時が来たと覚悟する。メンドーサは壁に描かれた文字は、ペルシア絵文字とラテン語で書かれたバビロンの霊への伝言で、“通り口”つまりドアの供給を指してると説明する。悪霊がこの世に侵入するには扉になる何かが必要で、3人の海兵隊員は悪霊に憑かれた結果、怪力になり声が変化し、他人の秘密を見透かす特殊能力を持つようになったのだ。そして、“レーダー”を持つサーキがこれらを発見したのは必然であり、この能力を持つサーキのみならず彼の妻ジェン(オリビア・マン)と娘クリスティーナも悪魔の標的になり得ると警告した。
サーキは事件解決のために神父と共にエクソシズムを行う決意をするが、巧妙な悪魔の手はすでにサーキの妻子のもとに伸びていた。
はたして、この心霊捜査は悪魔に勝利することが出来るのか、そしてサーキは悪魔の手から妻と娘を救うことが出来るのだろうか。
このあと、世にも壮絶で恐ろしい戦いがサーキとメンドーサを待ち受けていた!
スタッフ
監督:スコット・デリクソン
製作:ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮:マイク・ステンソン
チャド・オマン
ポール・ハリス・ボードマン
グレン・S・ゲイナー
ベン・ワイスブレン
原作:ラルフ・サーキ
リサ・コリアー・クール
脚本:スコット・デリクソン
ポール・ハリス・ボードマン
撮影:スコット・キーバン
美術:ボブ・ショウ
衣装:クリストファー・ピーターソン
編集:ジェイソン・ヘルマン
音楽:クリストファー・ヤング
キャスト
エリック・バナ
エドガー・ラミレス
オリビア・マン
ショーン・ハリス
ジョエル・マクヘイル
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