水の声を聞く
全州国際映画祭2015
2014年/日本/カラー/129分/ 配給:シネマインパクト
2015年10月02日よりDVDリリース 2014年12月13日、新宿K's cinemaにて公開 2014年8月30日よりオーディトリウム渋谷にて公開
公開初日 2014/08/30
配給会社名 1423
解説
「恋の渦」から「水の声を聞く」へ
昨年、超低予算映画ながら異例のヒット作となった大根仁監督「恋の渦」が、映画界に新風を巻き起こした。そのプロデューサである山本政志が、「恋の渦」で得た収益を全て投入し、本来の監督業に戻り、大森立嗣監督「ぼっちゃん」「さよなら渓谷」で、注目を浴びているプロデューサー村岡伸一郎と強靭なタッグを結成し、「恋の渦」とは全く異なる、またまた斬新な映画を誕生させた。
神秘的な映像で渇いた心を潤す
喪失感と閉塞感、混乱と混沌、不信と不安・・・出口が見えない現代・・・。「水の声を聞く」は、“今”を生きる多様な人々が織りなしていく人間模様と、植物・水・風・雲・・・自然から放射される生命力が同じ目線で描かれていく。
さらに、善と悪、陰と陽、聖と俗・・・、全てが混沌としながら微妙なバランスでスクリーンに存在している。神秘的で力強い映像が、それらを包み込み、観る者の心に水のように浸透し、渇いた魂へ潤いを与えていく。「水の声を聞く」は、閉塞した時代に向けた´魂µの映画だ。
新時代女優“玄里”(ヒヨンリ)
日本・韓国・ヨーロッパを舞台にボーダレスな活躍をつづけている彼女は、本作でも日本語と韓国語を駆使し、希望と現実の狭間で揺れ動くミンジョン役を見事に体現。透明感のある美しさの中に強さと儚さを併せ持つ彼女の存在が、この映画に力強さと潤いを与えている。まさに新時代女優の誕生といえる。演技派俳優として幅広く活躍する村上淳、注目の個性派趣里が脇を固め、多くの無名の出演者が醸し出すリアルな演技と融け合って独自の世界観を創りだしている。
ストーリー
東京・新宿コリアンタウン。
在日韓国人のミンジョンは美奈の誘いにのり、軽くひと稼ぎし、頃合いを見てやめるつもりで巫女を始めた。
しかし、救済を乞う信者が増え、宗教団体「真教・神の水」が設立され、後戻りができない状況になってくる。
借金取りに追われる父親、それを追う狂気の追跡者、 教団を操ろうとする広告代理店の男、教団に夢を託す女、救済を乞う信者達、ミンジョンは聖と俗の狭間で苦悩し、偽物だった宗教に心が入ってくる。
やがて、ミンジョンは大いなる祈りを捧げ始める。
不安定な現代に、“祈り”を捧げる。
“祈り”によって、世界を救済する。
いったい何が「本物」で、何が「偽物」なのか?
大いなる祈りは、世界に届くのか?
スタッフ
監督:山本政志
プロデューサー:村岡伸一郎
ラインプロデューサー:吉川正文
脚本:山本政志
撮影:高木風太
照明:秋山恵二郎
美術:須坂文昭
録音:上條慎太郎
編集:山下健治
音楽:Dr.Tommy
助監督:野沢拓臣
キャスト
玄里
趣里
中村夏子
鎌滝秋浩
小田敬
萩原利久
松崎颯
村上淳
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