原題:La mer à l'aube / Calm at Sea

モントリオール世界映画祭2012 ワールド・グレイト部門 釜山国際映画祭2012 ファジル国際映画祭2013 ルション国際映画祭最優秀賞監督賞 ベアリッツ国際映画祭最優秀賞男優賞

2011年/フランス・ドイツ合作/カラー/91分/字幕:松岡葉子 後援:東京ドイツ文化センター、ユニフランス・フィルムズ 配給:ムヴィオラ

2014年10月25日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開!!

(C)ARTE France - 2011 - LES CANARDS SAUVAGES - 7eme Apache Films - PROVOBIS FILM

公開初日 2014/10/25

配給会社名 0690

解説


1979年、ギュンター・グラス原作の『ブリキの太鼓』を発表、ドイツ人監督として初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞、同時にアカデミー外国語映画賞にも輝いたドイツの名匠フォルカー・シュレンドルフの新作『シャトーブリアンからの手紙』がこの秋、日本で公開される。
シュレンドルフ監督の劇場公開作は、オムニバス作品を除くと長編映画では、ジョン・マルコビッチ主演の『魔王』が2001年に公開されて以来、なんと13年ぶりとなる。
フォルカー・ シュレンドルフは、現在75歳。

この数年は第二次世界大戦下の史実にこだわり、制作活動も旺盛。昨年、岩波ホールで公開され記録的な大ヒットとなった『ハンナ・アーレント』の監督、マルガレーテ・フォン・トロッタが妻であることは知られているが、夫婦ともにドイツ史を見つめ続け、ドイツ映画界を今も牽引している大巨匠だ。

『シャトーブリアンからの手紙』は、1941年、ナチ占領下のフランスで、1人のドイツ将校が暗殺され、その報復として、ヒトラーが収容所にいるフランス人150名の死を要求したという実際の事件の映画化である。

タイトルのシャトーブリアンとは、フランス西部にある郡の名前で、シャトーブリアン郡の収容所から多くの人質が選ばれたのだ。
ドイツによって多くの罪なきフランス市民の命が奪われた実話、いわばドイツの過去の罪といえる史実を独仏合作で完成させたシュレンドルフ監督。
フランスを第2の母国とし、「ドイツもフランスも我が母国、両国の和解なくしてヨーロッパはない」というドイツの名匠の思いが込められた『シャトーブリアンからの手紙』。
シュレンドルフ監督13年ぶりの公開が今から待ち遠しい。

ストーリー






1941年10月20日、ナチ占領下フランスで1人のドイツ将校が暗殺される。ヒトラーは即座に、報復として、収容所のフランス人150名の銃殺を命令。
過度な報復に危険を感じたパリ司令部のドイツ軍人たちはヒトラーの命令を回避しようとするが、時は刻々と過ぎ、政治犯が多く囚われているシャトーブリアン郡の収容所から人質が選ばれる。
その中に、映画館でビラを配って逮捕された、まだ17歳の少年ギィ・モケがいた……。

スタッフ

監督・脚本:フォルカー・シュレンドルフ
撮影監督:ルボミール・バックチェフ

キャスト

レオ=ポール・サルマン
マルク・バルベ
ウルリッヒ・マテス
アリエル・ドンバール
ジャン=ピエール・ダルッサン

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