原題:L'image manquante / The Missing Picture

本年度アカデミー賞〈外国映画賞〉ノミネート作品 第66回カンヌ国際映画祭<ある視点部門>グランプリ受賞 第38回トロント国際映画祭 正式出品作品 第51回ニューヨーク映画祭正式出品

2013年/カンボジア・フランス合作/カラー/95分 配給:太秦

2014年7月5日(土)〜ユーロスペースにてロードショー

©  CDP / ARTE France / Bophana Production 2013 – All rights reserved

公開初日 2014/07/05

配給会社名 0864

解説


“悪”は人々の美しい思い出まで支配できるのだろうか?
数百万人の死者が眠る大地から作られた人形たちと、狂気により葬られたフィルムが、いま、光と闇の記憶を語り始める−−−

映画監督リティ・パニュは、幼少期にポル・ポト率いるクメール・ルージュによる粛清で最愛の父母や友人たちを失った。クメール・ルージュ支配下に数百万人の市民が虐殺され、カンボジア文化華やかし時代の写真や映像はすべて破棄された。その失われた映画や写真は果たして甦るのだろうか? 奇跡的に収容所を脱出し映画監督になったリティ・パニュは「記憶は再生されるのか」というテーマを追求し、あの体験をいまに伝えることを自らに課してきた。そして本作でひとつの答えに辿りつく−−−−。犠牲者の葬られた土から作られた人形たちが、35年前の虐殺の成り行きを語り始め、発掘された映像によってその悲劇が紐解かれていくのだった。

世界がディスコや『スターウォーズ』に夢中になっていた時代、カンボジアで何が起きていたのか−−−

13歳でクメール・ルージュの大虐殺から生き延びた少年が到達した、かつて誰も見たことがない光景

昨年のカンヌ国際映画祭〈ある視点部門〉で上映、名匠リティ・パニュが初めて自らの過酷な人生を、土人形に託して描いた作品として絶賛されグランプリを受賞した。繰り返される人間の愚かさと醜さを、それとは正反対の繊細さと表情豊かな人形で表現し、本年度のアカデミー賞外国映画賞にカンボジア映画として初めてノミネートされ、公開が熱望されていた『消えた画 クメール・ルージュの真実』。
フィクションとドキュメンタリーというジャンルを超えて、これまで数多くの作品でカンボジアの悲劇を描いてきた、リティ・パニュ。カンボジアの幸せな家庭に育ちながら、クメール・ルージュの支配により、たったひとり13歳でカンボジアを脱出するという、誰も経験したことのない人生を本作で初めて描いた。

ストーリー


スタッフ

監督:リティー・パニュ
脚本:リティー・パニュ
編集:リティー・パニュ、マリ=クリスティーヌ・ルージュリー
音楽:マルク・マーデル
人形制作:サリス・マン

キャスト

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