原題:Argerich / Bloody Daughter

2012年/フランス・スイス合作/カラー/96分 配給:ショウゲート

2014年9月27日、Bunkamura ル・シネマ・ほかロードショー!

© Idéale Audience & Intermezzo Films

公開初日 2014/09/27

配給会社名 0008

解説


現代クラシック音楽界における最も偉大なピアニスト、マルタ・アルゲリッチ。
子供の頃から類稀な才能を発揮し、16 歳で既に“生ける伝説”と呼ば 24 歳の時ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝。麗しい美貌とは裏腹に、力強く圧倒的な演奏でたちまち世界中にその名を広げ、約 50 年以上に渡りクラシック界の“女神”として君臨し続けている。演奏会のチケットは即完売。好きなピアニストのランキングでは幾度となくトップに輝き、人気も実力も不動の地位を築いている。

しかし同時に、急な演奏会キャンセル、一切の取材拒否、そして、父親違いの 3 人の娘…など、その私生活はスキャンダラスで謎に満ちている。本作は、そんな“奔放な性格こそ彼女の芸術の一部”と称されるマルタの極めてプライベートな部分に迫り、核心を掘り下げてゆく。
ひとりの母親を見つめる娘の視線。カメラを向けたのは、“女神”の娘だった。これまで明かされる事のなかった演奏会の裏側、家族との姿、3 人の娘たちの想い…。あまりにも有名なピアニストとして、そして母として生きる彼女の孤独や葛藤とは。生まれてからマルタと一度も一緒に暮らしていない長女リダ。忙しい母の代わりに妹の面倒をみた次女アニー。そして、子供の頃から母をファインダー超しに見つめていた三女ステファニー。母と有名ピアニスト、両方のマルタを知る娘たちがそれぞれの出自を語り出す…。
家族の会話、確執や和解、音と血の繋がりなどが交錯する光景。どんな家族も、試練に立ち向かったり、対立したり、逃げ出したりを繰り返しながら絆を深めていく。一見、特別な母を持つ特別な家族の物語に見えるが、やがてそれは普遍的な家族の問題と重なり、人々の共感をうむだろう。

企画・構想に 3 年かけ、プライベートな家族ビデオに加えて製作期間 18 カ月を費やし構築。“実の娘”のカメラは、マルタの生まれ故郷ブエノスアイレス、祖母のいたフランス、現住所のあるスイス、リサイタルを開催しているポーランド、大分県別府市で毎年開催される「別府アルゲリッチ音楽祭」のある日本、イギリス、イタリア、ベルギー…と、様々な場所にいる彼女とその周辺の人々を見つめる。ステファニーは長編初監督ながら、一見深刻な主題をウィットに富んだ編集に軽いタッチを添えて見事に描きだした。更に、プロデューサーに『パリ・オペラ座のすべて』『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』のピエール・オリヴィエ・バルデを迎え、ドキュメンタリー史に刻む新しい形式の音楽ドキュメンタリーが誕生した!

ストーリー







スタッフ

監督:ステファニー・アルゲリッチ
製作:ピエール・オリビエ・バルデ
リュック・ピーター

キャスト

マルタ・アルゲリッチ
スティーブン・コバセビッチ
ロバート・チェン
シャルル・デュトワ
ステファニー・アルゲリッチ

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