グランドシネマ　坂東玉三郎『日本橋』

昨年、日生劇場にて上演され好評を博した、坂東玉三郎特別公演「日本橋」を映画化することとなりました。

「日本橋」は、「天守物語」や「海神別荘」など、玉三郎がこれまでに多く演じてきた泉鏡花原作の作品で、日本橋の花柳界を舞台に、お孝と清葉の二人の芸者、清葉に姉の俤を見る医学士・葛木、お孝の情夫・伝吾の男女四人の人間模様が、鏡花ならではの美しい台詞で描かれています。玉三郎は、公演時にはお孝役を演じるだけでなく齋藤雅文とともに演出を手掛け、今回の映像化に際しては編集にも立ち会うほどこだわり抜いて作り上げた作品です。

そして、本作品の公開には、その舞台の地、日本橋に新オープンするTOHOシネマズ日本橋での先行公開が決定！“日本橋”のコラボレーションが実現し、新劇場のオープニングを飾る作品の一つとなります。

また、舞台公演時からイメージを一新したシネマ用の新ビジュアルが完成。日本橋に実在する一石橋で、ある雪の夜に玉三郎演じるお孝が松田悟志演じる葛木を送るシーンを採用。劇中のセリフを添え、泉鏡花独特の、幻想的で妖艶な世界を表現しています。

※「グランドシネマ」は松竹演劇部がプロデュースする、演劇公演のシネマ化作品です。